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河崎医院たより「あけび」2021年 9月 140号 特集『悩ましい耳鳴 / おしえて!耳』

梅朝夕の風の涼しさに初秋を感じはじめる9月です。コスモスや彼岸花など、秋の草花も楽しめますね。今回のあけびは「悩ましい耳鳴」をお届けします。


■ 悩ましい耳鳴り

悩ましい耳鳴

耳鳴とは外部に音が何もないのに、本人には音が聞こえてくる状態のことで、音はジーだったりキーンだったり複数の音が聞こえたりと様々です。最も頻度が高いのは加齢性難聴や騒音性難聴に伴う耳鳴で、時々耳鳴がするという人まで含めると、60代の10人に4人は耳鳴を経験しているほど一般的な症状です。

耳鳴の原因はまだ十分には解明されていません。以前は内耳の病気が耳鳴の原因ではないかと考えられていました。しかし近年注目されているのは、耳から脳への音の入力低下があると、正常では雑音を抑制している脳の抑制作用がはずれて耳鳴を感じるようになるのではないか、という説です。特に耳鳴が苦になる人では鳴り出した耳鳴を警告音と捉え、不安を感じる他の脳の部位と連動してしまう可能性が考えられています。しかし耳鳴には突発性難聴やメニエール病、聴神経腫瘍などが原因で起こる場合もあるので、初めて耳鳴を感じた時には、耳鼻咽喉科を受診されることをお勧めします。

治療は基礎疾患があれば、まずそれを治療することです。原因が不明で難聴がある場合は、補聴器などで難聴を是正すれば、脳が様々な音を聞くことができるようになり、耳鳴が返って緩和されます。また耳鳴が苦になるのは静かな状態にいる時のことが多いので、静寂を避けて、少量のボリュームで音楽などを流すのが効果的です。耳鳴に似た音、例えば虫の音や風の音、川のせせらぎなどの環境音楽が特に効果的といわれています。耳鳴を消すのではなく、耳鳴に慣れて、苦痛と感じなくさせるという治療法が主流なのです。


耳鳴の漢方治療

耳鳴は完治しにくい病態ですが、漢方では難聴、耳鳴がセットになって、古来から治療対象になっていました。一緒に考えてみましょう。                  


(1)「腎は耳に開竅(かいきょう)する」と表現され、成長や老化に関係する腎の状態は、聴力に関連が深いと考えられています。腎が老化すると耳鳴が起こるとされ、八味地黄丸(はちみじおうがん)牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)などの補腎薬が使われます。また腎虚が根底にあって、身体の陽気が上に昇ってしまった場合には釣藤散(ちょうとうさん)を重ねて使うことで、より効果が上がります。中国では滋養強壮効果のある、ゴマやクルミをしっかり取ると耳鳴に効果があるとされています。               


(2)ストレスなどの肝気の流れの悪化も増悪因子となるため、気の流れをよくして、上に昇った肝気を抑える抑肝散(よくかんさん)竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)も効果的です。過食や飲酒、喫煙なども増悪因子になりますから、慎みましょう。


(3)身体が疲れているや、元来体力がない人、また貧血傾向などでも耳鳴がおこる場合あります。そのような時には七物降下湯(しちもつこうかとう)がよいでしょう。



■ おしえて!耳

今回は耳はどのような働きをしているところなのか改めて勉強していきます。

気になる耳つぼダイエットや自律神経の整え方も紹介したいと思います。


耳の構造と働き

耳は①音を聞く聴覚器、②平衡覚を感じる平衡器としての二つの働きがあります。

耳構造は外側から、外耳、中耳、内耳の3つに分かれてそれぞれに大切な働きをしています。


(聴覚器)外耳は主に音を集約し内耳に伝えます。外耳と内耳の間に鼓膜があり音の振動を中耳の耳小骨に伝え、その振動を内耳の蝸牛を介して電気信号に変換され大脳へ伝えられます。


(平衡器)内耳の中にある前庭が縦や横の体の傾きを、半規管が回転の感覚をキャッチ体のバランスを保ちます。


耳とからだ

耳には体の反応を示す反射区があります。人間の体を逆にした、赤ちゃんがおなかの中にいるような形で配置されています。耳たぶ辺りは顔、外側は手や腕、肩関節、その内側に下肢、股関節、脊椎などの反応点。耳甲介の内側には内臓の反射区が並びます。

耳のたぶの外側は交感神経、内側は副交感神経と関係していると言われています。また、耳には多くの経穴も分布されています。まさに耳は体への反応を示す場所でもあり、治療にも使え場所と考えられます。


耳の効果

①ダイエット 耳甲介の内側刺激で消化器の働きを良くしたり、食欲を抑えるツボ(神門・内分泌)を刺激します。耳まわりのマッサージは顔の血液やリンパの流れを良くし、筋肉の引き締めなど小顔効果も期待できます。 


②睡眠 耳の内側のマッサージや神門の経穴刺激で副交感神経を優位にしリラックスさせます。 


③肩こりの改善 首、肩や腕の反射区がある耳たぶの外側への刺激や耳全体マッサージは首や肩まわりの血流改善が期待できます。 


④自律神経を整える たくさんの経穴が集中する耳をあ軽くマッサージするだけでもリラックスできます。耳鳴りや難聴は自律神経の乱れで悪化すると言われます。症状が和らぐよう自律神経を整えていきましょう。


⑤天気通の予防 天気による頭痛や耳なり、体の不調は気圧と内耳の関係にあると言われています。耳のマッサージで内耳の血流を良くしておくと予防になります


おすすめ『ツボ』と『マッサージ』 

・神門 耳の上の軟骨の内側。自律神経を整え、副交感神経を優位にします。食欲、睡眠、ストレスなど色々な症状緩和が期待できます。心を落ち着かせる万能ツボ。


・耳門・聴会・聴宮 耳入り口の軟骨の前に並んでいます。難聴や耳鳴りに効果的です。


・耳マッサージ 耳を上下や外側にやわらかく5秒ずつ引っ張ります。耳を前後ろにくるくる回して手のひら全体で耳を覆ってホールド。リラックス効果や耳や耳まわりの血行促進に効果的。


■ 今月のおすすめ

フェイス&ボディーソープ ・クレンジングジェル (2e (ドゥーエ)) 

資生堂の低刺激スキンケアブランド2e (ドゥーエ)の商品です。肌にやさしく、

乾燥する秋・冬シーズンは特におすすめ。頭皮にお悩みのある方はシャンプーもあリます。


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