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河崎医院たより「あけび」2021年 5月 138号 特集『「目の成人病 / コロナによる目への影響 』

新緑や様々な花が楽しめる5月です。だんだん初夏の兆しも出てきますね。コロナの終息は見えませんが、がんばりましょう。今回のあけびは「目の成人病」をお届けします。


■ 目の成人病

中高年になってくると老眼を皮切りに様々な目の病気が起こってきます。目がかすむ、見えにくい、まぶしいなど少しでも違和感をおぼえる時には緑内障、白内障、加齢黄斑変性などの目の成人病の可能性があります。一緒に勉強してみましょう。


白内障

白内障はレンズの働きをする水晶体が濁る病気です。通常外からの光は目の表面にある角膜から水晶体を通って屈折し、目の奥の網膜に像を結びます。しかし水晶体が濁っていると外からの光が十分に入らなかったり、散乱したりするため物が見えにくくなり、目がかすむ、見えにくいなどの症状が現れるのです。白内障は加齢に伴って発生する場合が最も一般的で、早ければ40歳から発症し、80歳を超えるとほとんどの人が何等かの白内障の状態にあるといわれています。日常生活に支障が出るくらいに見えにくくなったら手術して眼内レンズを入れることが一般的で、国内で1年間に140万件の手術が行われています。


緑内障

緑内障は視神経と眼圧のバランスが崩れることによって起こってくる疾患で、視野が狭くなるのが特徴です。40歳以降に増加し、成人後に失明する原因の第1位です。徐々に視野が欠けていっても部分的であったり、片目であったりすると、何となくぼやけるというような症状で、見え方の異常として自覚することができず、手遅れになることが多いのです。緑内障による視神経の障害は、目の硬さである眼圧が、その人の耐えられる眼圧より上昇することによって引き起こされます。治療は眼圧を下げる点眼薬を使い、視神経への負担を軽くします。また場合によっては手術と併用する場合もありますが、完治が難しい疾患ですので、気の長い取り組みが必要です。

加齢黄斑変性

私たちはモノを見るときに、目の中に入ってきた光を網膜という組織で刺激として受け取り、その信号を脳に送るために視神経に伝達します。その網膜の中心部分が黄斑です。加齢黄斑変性は、黄斑という組織が加齢とともに変化し、視力の低下を引き起こす病気のことです。黄斑が変化すると、モノがゆがんで見える、視野の中心が暗くなる・欠ける、視力が低下するなどの症状が出ます。加齢黄斑変性には「滲出型」、「萎縮型」の2種類があります。「滲出型」では、網膜のすぐ下に新しい血管ができて、この血管が黄斑にダメージを与えます。新生血管は正常の網膜にはない非常にもろい血管で、成分が漏れ出て溜まる、あるいは出血を起こして、黄斑の組織にダメージを与えて、視覚障害を引き起こすのです。最近は進行を遅らせる注射やレーザー手術などでコントロールできるようになってきました。「萎縮型」は、黄斑の組織が加齢とともに萎縮する現象です。症状はゆっくりと進行し、急激に視力が低下することはありませんので、経過観察するのが一般的です。



コロナによる目への影響

コロナウイルス対策生活が始まって早1年。以前との生活の変化が色々とみられています。目への影響はどうでしょう。考えてみましょう。


コロナ禍の生活の変化

コロナ禍で在宅勤務やオンライン会議、オンライン授業など大人だけではなく、子供たちもパソコンやスマホ、タブレットを使用する時間が格段に増えました。画面をみることは目に負担をかけ、視力低下やドライアイを引き起こします。また、寝る前にパソコンやスマホを見ることも目が冴えて睡眠時間が短くなり、目や心身への疲れを溜めこんでしまいます。


「目」への影響

目は水晶体と呼ばれるレンズが厚みを変えることで焦点を合わせています。しかし、長時間近距離を見ていると焦点が目の奥の方に移動します。眼球はその焦点を網膜上に合わせようとして目の奥に向け長細く形を変え、角膜から網膜までの距離(眼軸)が長くなります。これを「眼軸近視」といい、伸びた眼軸は元には戻りません。今、この近視が急増してます。また、画面を見続けていると瞬きの回数は通常の1/3も減るのだそうです。目の乾燥は角膜を傷つけたり、目への栄養補給を妨げたりし、視力低下にもつながります。


気をつけたい子供たちの「目」

パソコンやスマホの普及が進む中、コロナウイルスの影響で授業などでも使用されるようになり、子供たちへの目への影響がより深刻化しています。最近の調査で視力が1.0未満の割合は小学生で34.6%、中学生で57.5%、高校生で67.6%と統計を取り始めてから最も悪くなっているそうです。近年は大人になっても視力低下が止まらず進行していく例もあります。たかが近視といえ、白内障や緑内障、近視性黄斑変性症のリスクも高まるという報告もあります。


東洋医学的にみる「目」

五行では目は肝と繋がっています。肝は血を作る臓器。肝の働きが悪くなると視力低下や充血、眼精疲労ドライアイなどを引き起こします。肝の血を充実させる為には、クルミやクコの実、シジミ、鶏肉などがおすすめです。また、ストレスを溜めないように心がけましょう。


視力低下の予防

30cm以内の近距離を20分見たら、6メートル先を20秒見るということがアメリカの眼科学会で推奨されています。少なくとも1時間に1回は休憩しましょう。

紫外線に当たることも視力低下の防止になります。


◎ツボ押し  目の周りのツボを刺激して血流を良くしていきましょう。

・晴明  目頭の内側のくぼみ        

・攅竹  眉の内側の端

・太陽  こめかみにあります。眉の内側の端   

・四白  黒目の真下3cmのほおの部分


■ 今月のおすすめ

資生堂 ドゥーエの日焼け止め

5月頃から紫外線が強くなってきます。日焼け止めをしっかり塗って予防しましょう。敏感肌の方でも使用でき、紫外線をしっかり防いでくれる資生堂ドゥーエの日焼け止めはおすすめです。

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¥2,240(税込)

6/19 (土)診察 12:20 まで