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河崎医院たより「あけび」2020年 5月 132号 特集『腰痛症Ⅱ / 免疫力を高めよう』

青葉、若葉の5月です。GWを迎え、初夏の香りがしてくる美しい季節ですね。今回のあけびは前回に続き、多くの方々の悩める疾患である「腰痛症 Ⅱ」をお届けします。


■ 腰痛症Ⅱ

腰痛症状から危険度をチェック!

腰痛の起こり方などからも腰痛の危険性がチェックできるので、一緒に考えてみましょう。じっとしていても痛む腰痛は重い脊椎疾患や内臓疾患が原因の可能性が高いと考えられます。背中が丸く彎曲してくる場合は骨粗しょう症によるものです。中には圧迫骨折を起こしている場合もあるので検査しましょう。臀部や下肢が痛んだり、しびれたりする腰痛は脊椎管狭窄症や腰椎へルニアからの坐骨神経痛が疑われます。その上で長い距離が歩けない間欠性跛行がある時は、より重症化しているので、画像診断などが必要でしょう。体を動かした時だけ痛む場合は、最も軽症な椎間関節や筋肉などと関係する腰痛が多いので、ゆっくり無理をせず生活して、改善なければ医療機関を受診しましょう。
 

あなたの腰痛は漢方的にどのタイプ?

漢方薬は身体を温め、血の流れを整え、湿を巡らせるなどすることによって、腰痛には大変効果があります。タイプ別に治療法を考えてみましょう。

(1)腎虚の腰痛:東洋医学の腎とは尿の排泄だけではなく、骨の代謝にも関係していると考えられ、"腰は腎の府"といわれます。腎は老化に伴って弱くなり、足腰の重だるさ、疲れ、歩きにくさなどと共に、腰痛を感じるようになります。腰部の皮膚がドス黒く見えたりします。漢方では八味丸(ハシミガン)や牛車腎気丸(ゴシャジンキガン)が効果的です。

(2)瘀血の腰痛:血が局所にうっ滯することを瘀血といいます。瘀血が原因の腰痛は決まった部位に強い痛みがあり、夜間に増強しやすい傾向があります。月経に伴う腰痛や外傷などによる腰痛、静脈瘤が原因のだるい腰痛もこれに属します。便秘やのぼせなどを伴いやすく、漢方では桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)、通導散(ツウドウサン)などが使われます。

(3)冷えの腰痛:冬の寒さや冷房で冷えたり、冷たい飲食物を取り過ぎたり、雨にぬれて冷えたりすることで起こる腰痛。背中から腰が重だるくなったり、下半身がぞくぞく冷えたりします。入浴などで暖めると気持ちいいのが特徴です。桂枝加朮附湯(ケイシカジュツブトウ)、五積散(ゴシャクサン)などが効果的です。

(4)温熱の腰痛:ギックリ腰の初期で腰部に急激に強い痛みや熱感を伴ったり、腸炎、婦人病などの炎症疾患に伴って起こってくる腰痛で、冷やすと気持ちがよいものです。漢方では越婢加朮湯(エップカジュツトウ)が即効性あり、腰部の皮膚から瀉血すると、劇的に改善することもあります。

(5)湿滞の腰痛:低気圧が近づく時や、雨天などで痛む腰痛。漁師や調理師など水と関係が深い職業の人にもよく見られる。下半身の重だるさ、むくみ、しびれと共に、動くのがしんどいというような症状も見られます。疎経活血湯(ソケイカッケツトウ)や薏苡仁湯(ヨクイントウ)などが用いられます。


■ 免疫力を高めよう!

今年の春は新型コロナウイルスの流行でご自身や家族の健康の心配が多くなりました。ウイルスに感染しない予防法は自分の健康を守ること。免疫力を上げることが大切です。

免疫力とは

免疫とはウイルスや細菌などから私たちの体を守る「防御システム」のことです。からだの中に細菌やウイルスなどの侵入者「抗原」を自分自身の細胞ではないと認識し、それに対抗する「抗体」をつくり体を守ります(自然免疫)。また、これによって一度認識された「抗原」は記憶され、再び侵入してもすぐに抗体が対処して体を守ります(獲得免疫)。この防御システムにはたくさんの免疫細胞が関わっていて、体の色んな場所で抗原を排除し、体を正常に保ってくれています。

免疫力が下がると・・・、その原因は

免疫力が低下すると体を守る機能が低下します。カゼをひいたり、インフルエンザなどのウイルスに感染しやすくなります。冷え性や慢性的な倦怠感を感じたり、口内炎やヘルペスなども起こりやすくなります。原因として考えられることを次に挙げます。

①加齢による生体機能の低下 免疫力は20代でピークを迎え40代ではその50%まで低下すると言われています。

②生活の乱れ 食べ過ぎや偏食などの偏った食生活、寝不足や不規則な睡眠、運動不足などが考えられます。

③自律神経の乱れ 人間関係や生活環境、プレッシャーなどのストレスによって自律神経のバランスが崩れます。

免疫力を高めるには

食べる・動く・寝る・笑う 簡単な事ばかり、ストレスをためない生活を心がけましょう。

①食事 規則正しい食生活と活動量が減っているので腹8分目を心がけて。免疫細胞の多くは腸内に存在するので腸内環境を整えることが大切。発酵食品や食物繊維を多く取りましょう。

②運動 体を動かすことで体温が上がり、体の新陳代謝が高まります。体温アップは抵抗力を高めます。ウォーキングやストレッチなど自分にあった無理のない程度の運動を行いましょう。

③睡眠 十分な睡眠時間をとりましょう。成長ホルモンが分泌される22~2時の時間帯に睡眠を取ることは免疫力をアップさせてくれます。質の良い睡眠は自律神経も整えます。

④笑う 笑うことは副交感神経が優位になり免疫細胞を活性化させます。笑うと時は必然的に腹式呼吸になり酸素を多く取ることができ、お腹に力が入ることで腸の動きを良くします。

免疫力を上げる食材

・腸内環境を整える・・・納豆・ヨーグルト・味噌

・体を温める・・・大根・しょうが・ネギ・玉ねぎ

・抗酸化作用・・・にんじん・ピーマン・かぼちゃ・長芋・きのこ(ビタミンA・C・E)


■ 今月のおすすめ 

新型コロナウィルス感染の予防

・マスクは必ず着用する。
・手洗い、うがい、アルコール消毒、換気をこまめに行う。
・人混みや人との接触をさけ、なるべく外出も控えましょう。


診察時間に変更はありません。
GW 5/3(日)~5/6(水) 休診