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河崎医院たより「あけび」2020年 3月 131号 特集『腰痛症Ⅰ/ 春の不調 』

水温む早春の3月です。彼岸を過ぎると日照時間も長くなり、色々な花が咲きはじめますね。今回のあけびは「腰痛症」を2回に渡って特集します。一緒に勉強しましょう。


■ 腰痛症Ⅰ


人が腰痛に悩むわけ

人が2本足歩行をするようになって、背骨は重い頭や上半身を支える必要が出てきました。そのため背骨は重力の負担を軽くするようにS字状になっています。若い間は腹筋も背筋も柔軟性があり、このS字曲線をしっかり支えていますが、運動不足や筋肉の老化で筋力が低下すると、筋肉は緩んだ弦のようになって腹部にかかる重力に耐えられなくなり、腰部の筋肉が硬直する腰痛が起こってくるのです。また腰椎、靭帯、神経に故障が生じても筋肉の硬直を起こし、腰痛が発生します。日本の腰痛患者は実に約3000万人と推計され、中高年の半数以上が経験しているといっても過言ではありません。

腰痛の原因は様々あります

腰痛を原因別に分類すると、①化膿性脊椎炎、圧迫骨折、ガンの骨転移などの重い脊椎疾患、②様々な内臓疾患による腰痛、③腰椎自身の変形疾患、④原因不明などに分類されます。その内、何らかの原因が特定できるものはたった15%で、残り85%は原因不明の腰痛です。原因不明の腰痛の多くは椎間関節や筋肉などと関係する軽症腰痛といわれています。
代表的な腰痛をご紹介しましょう。

(1)ギックリ腰   
重い物を持った時などに、突然生じる腰の激痛で、一過性の腰椎の捻挫や筋肉の断裂が原因と考えられています。初期にはとにかく安静にして、冷シップなどで、熱を取るのがよいでしょう。痛みが和らいできたら、温めたり、体操をするのも効果があります。

(2)椎間板疾患
椎間板の髄核が椎骨の間から飛び出して、後方を走る神経を圧迫している状態を椎間板ヘルニアといいます。程度がひどくなると、腰椎や大腿部に放散する坐骨神経痛がおこってきます。これは比較的若い年代に多いのが特徴です。

(3)変形性腰椎症
高齢になって増加しているのが腰部脊柱管狭窄症です。加齢によって腰椎の椎骨が変形したり、靭帯が分厚くなるために脊柱管が狭くなり、その中を通る神経が圧迫されて、腰痛や下半身の痛みやしびれが起こる病気です。重くなると間欠性跛行(かんけつせいはこう)といって、歩行しているうちに脚のしびれや痛みが強くなり、前かがみで少し休むとまた歩けるという症状を伴います。

(4)骨粗鬆症
骨の老化でカルシウムの吸収が低下し、骨量の少ないもろく弱い骨になる病気です。閉経以後の女性ホルモンが低下した女性や、運動量の少ない老人におこりやすく、腰椎の圧迫骨折をおこすと背中が彎曲して丸くなってきます。


春の不調

春になると体調を崩す方が増えてきます。体の不調だけでなく、精神的に不安定になられる方も少なくありません。どういう原因や対処法があるのかみていきましょう。

東洋医学的「春」とは

春は動物や植物が目覚め活動し始める季節です。人間も同じでエネルギーとなる気が全身を巡ります。東洋医学では「気」をコントロールするのが「肝」と考えます。「肝」は気血を体中に巡らせ、自律神経を整え、精神的なものや筋肉や血流など維持します。また、血を貯蔵するところでもあります。春は気が一気に上昇しようとするので肝の気が十分でないと様々な不調が現われます。また、気が上昇しようとするので、特に上半身に不調がみられます。また、五行では目や筋肉、酸味なども関係します。

春にでてくる不調

肝の働きが十分でないと、血の流れや蓄えが不足し筋肉が引きつったり傷めやすくなったり、眼精疲労や充血をおこします。気の上昇が抑えられないと頭痛や肩こり、首こりなどがみられます。精神をコントロールする肝が不調だとイライラや不安、不眠、鬱などの症状もみられます。 

春腰痛

気が動き出す季節。新陳代謝が良くなって体に溜まっていた老廃物が排出しようと肝が働きます。そのため、体の弱い部分に痛みや不調がでやすい季節になります。
春腰痛の原因は、春の気温の差に体がついていけない。入学や引っ越しなど環境の変化でストレスを受けることによる自律神経の乱れ。冬の運動不足や花粉症などでのくしゃみのしすぎによる腰への負担。などが考えられます。

春の過ごし方

軽いストレッチや体操をして気血の流れを良くしましょう。
激しい運動を急に行わず、ウォーキングなどから始めて運動不足を解消しましょう。
睡眠前にゆっくり音楽を聞いたり読書をしたり、リラックスした時間を過ごしましょう。
春に出てくる旬の食べ物を食べるのも良いことです。酸のある酸っぱいものがおすすめです。

春」の養生食材

弱っている肝の働きを助けるのは「酸」です。また、春は肝の気が活発になるので栄養をしっかり貯めておかないと気が上昇しようとします。

【肝を補う食材】 はまぐり、あさり、イカ、さわら、わかめ 苺、グレープフルーツ、ごま、人参

【気の上昇を抑える】 フキ、セリ、セロリ、玉ねぎ


■ 今月のおすすめ 

ティートリー (精油)

抗菌、抗ウイルス作用の強い精油です。インフルエンザ予防にも効果があると言われています。消毒の代わりにも使用していただけます。また、免疫力を上げるので花粉症の予防や感染症対策にも効果が期待できます。その上、安全性の高い精油なので安心してお使いいただけます。


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