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河崎医院たより「あけび」2020年 11月 135号 特集『嗅覚障害 / 日々の疲れ』

文化の香りがする晩秋の11月です。日毎に朝夕の気温が下ると、木々が色づいて綺麗な紅葉になりますね。今回のあけびは「嗅覚障害」をお届けします。


■ 嗅覚障害


においを感じる仕組み

においはどのような仕組みで感じているのでしょうか。空気中のにおい分子が鼻に入った後、鼻腔内の鼻粘膜にある嗅細胞にくっつきます。そこにはにおいセンサーがあり、におい物質をキャッチする嗅細胞から電気信号を発します。その信号は嗅神経を通じて嗅上皮のすぐ上にある嗅球に伝わります。嗅球はにおい物質の仕分けをしており、ここからさらに上位の大脳嗅覚野に伝えられ、過去にかいだにおいなどと照合する作業を経て、一定のにおいとして感知されるのです。人は400種類以上のにおいセンサーを持っているといわれ、様々なにおいを嗅ぎ分けられます。またにおいは風味と共に味覚にも影響を与えているため、嗅覚障害あると味覚が鈍磨し、濃い味付けや食欲低下が起こることもあります。


嗅覚障害の種類と治療

嗅覚障害はこのにおいの感覚が弱くなったり、全く感じなくなる状態をいいますが、においの仕組みの経路のどこで障害がおこるかによって大きく3つに分類できます。

気道性嗅覚障害は、においが鼻粘膜の嗅細胞に届くまでの経路の障害で、全体の半数以上を占めます。副鼻腔炎の鼻茸や、アレルギー性鼻炎によっておこる鼻閉などで生じる嗅覚障害です。これは耳鼻咽喉科で原因疾患を治療すると比較的簡単に改善します。

次に多いのが嗅神経性嗅覚障害で、嗅神経や嗅細胞が障害されることによって起こります。カゼを引いた後、カゼ症状は改善したのに、においが分からなくなったというのもこれに当たりますし、新型コロナウイルス感染で報告された嗅覚障害もここに分類されています。基本的にはステロイドの点鼻薬で治療しますが、漢方の当帰芍薬散や人参養栄湯なども効果的です。コロナウイルスの場合はウイルスが神経や嗅細胞を障害して嗅神経が機能低下を起こしているとも考えられますが、ほとんどの場合1~2週間で回復するようです。

3つ目は中枢性嗅覚障害です。嗅球から大脳までの嗅覚路の障害ですので、頭部外傷や脳卒中、様々な脳疾患などが原因となります。その他、原因不明の嗅覚障害も2割ほどあり、加齢によっても低下してきます。男性は60歳頃から、女性は70歳頃から多くなり、男性の方が喫煙率が高いためか、女性よりも高率です。しかし約8割の人は自分の嗅覚障害に気がつかないようで、治療に結びついていないことが分かっています。

嗅覚障害の治療は原因となる病気の治療が最優先です。比較的長期間かかる場合もありますが、根気よく取り組みましょう。またセルフケアとしてアロマオイルを使った嗅覚トレーニングがあります。ペパーミントオイルと別の香りのオイルを用意し、1日に2回、10秒程度それぞれのオイルを「今、このかおりを嗅いでいる」と意識しながら嗅ぎ分けます。これによって嗅覚細胞が再生し、症状が改善することが期待できます。このトレーニングも3ケ月~半年程度、根気よく繰り返すことが推奨されています。



■ 日々の疲れ

今年ももう少し。新型コロナウィルス対策等で例年とは違う一年が終わりそうです。気温も下がり、体調の変化や心の疲れも出てきた頃ではないでしょうか。今回は、体の疲れを解消する方法を紹介します。


様々な疲れ

疲れ(疲労)とは痛みや発熱と同様に「これ以上、運動や仕事などの作業を続けると体に害が及ぶ」という人間の警報アラームの1つです。

疲れには原因別にみると、運動による疲れ、ストレスによる疲れ、環境による疲れなどに分類されます。また、症状別に体の疲れとメンタルの疲れに分類することもできます。疲れてくると、動作が緩慢になり集中力が鈍ります。また、思考能力も低下し、行動量も減少します。健康な疲れは回復が早いですが、日常に支障が出るほどであれば、大きな病気の可能性も考えられます。


疲れの対処法

①休息をとる  無理はせず、体を休めましょう。本を読んだり、音楽を聴いたりゆっくりできる時間を持ちましょう。


②良質の睡眠  睡眠は一番の疲労回復になります。理想的な睡眠時間は6~8時間と言われていますが、十分に睡眠をとれていると感じられれば時間は気にしなくていいでしょう。


③お風呂につかる  ぬるめのお湯につかることで副交感神経が優位になります。熱めのお湯に長湯すると疲れになるので気をつけましょう。


④バランスの良い食事  栄養バランスの良い食事と朝、昼、晩の食事の時間を整えましょう。また、栄養をエネルギーに変えるのに必要なビタミン、ミネラルをしっかりとることを意識しましょう。

摂るべき栄養素

・ビタミンB群(B1・B2)... 豚肉、うなぎ、卵、大豆、レバー

・ビタミンC... レモン、グレープフルーツ、いちご、小松菜、さつまいも


⑤軽い運動をする ウォーキングや体操をして血行をよくする事やストレッチすることで気分転換になります。


疲れに効くアロマ

アロマセラピーの精油の香りは鼻から脳の嗅覚野、大脳辺縁系へと伝わります。ここは感情のコントロールするところですが、その他ホルモン分泌や体温、血圧など自律神経の調整に作用します。アロマセラピーはリラックス効果のある精油でストレス疲労、血行促進などリフレッシュ効果のある精油で筋肉疲労に使うことができます。


・リラックス効果... ラベンダー・ベルガモット・スイートオレンジ

・リフレッシュ効果... ローズマリー・レモン・グレープフルーツ・ペパーミント



■ 今月のおすすめ

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寒くなってきました。当院の人気商品、シルクの腹巻はご存じでしょうか。薄手で温かく男性にもファンが増えてきました。とても使いやすいのでおすすめします。また、冬用のシルクウールのレッグウォーマも入荷しています。


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¥1,540(税込)

11/27(金) 午後 16:00~  (午前は通常通り)

11/28(土)  13:00 終了