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河崎医院たより「あけび」2019年 5月 122号 特集『不眠症Ⅱ/睡眠でアンチエイジング』

こいのぼりが泳ぎ、新緑がまばゆい季節です。日照時間も長くなり、農繁期を迎えて多忙なシーズンでもありますね。今回のあけびでは前回に引き続き『不眠症Ⅱ』を特集します。


■ 不眠症Ⅱ

【漢方で不眠症を考えましょう】
日本で長年不眠症に使われてきたベンゾジアゼピン系の入眠薬の依存性や耐性の害が、最近問題になってきています。ある調査によると日本人の20人に1人が入眠剤を服用しているといわれ、世界でも例をみないくらいに頻繁な使われ方をしているのです。不眠になりがちな人は、頭部を中心として上半身に陽気が昇り、下半身には気がめぐっていないという『上実下虚』とよばれる症状がおこっています。漢方薬は身体全体の不調を改善しながら、上下の気のアンバランスを整えて、自然な眠りを取り戻すというような自然な作用の薬です。続けて飲みながら養生法も一緒に試みれば、自身の睡眠力がよみがえってきます。入眠剤使用を見直し、漢方であせらずに長く続けて飲んでいきましょう。

⑴疲れやすい人の不眠

脾とよばれる胃腸機能の弱い人は体力もなく神経質にもなりがちです。疲れやすく無気力となりクヨクヨ思い悩んだり、胸苦しくなって眠れなくなります。漢方では心は高次の精神活動をしている場と考えており、消化機能が弱いと心が障害されると考えます。これは病後で体力が低下した時にもよく見られる不眠です。帰脾湯(キヒトウ)、甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)などが使われます。

⑵老人の不眠

漢方では腎は生命エネルギーを担っている所と考えられています。加齢と共にこの腎が弱ってくると上に位置する心を調節しきれなくなり、心が暴走をおこして眠れなくなります。上半身にはのぼせ、めまいなどの熱症状があるのに、足腰には重だるさや冷えなどを伴うのが特徴です。老人が急に怒りっぽくなって、眠れなくなったり、夜に騒いだりしたらこのような状況を考えてみてください。このようなタイプには抑肝散(ヨクカンサン)、桂枝加竜骨牡蠣湯(ケイシカリュウコツボレイトウ)が効果的です。

⑶ストレス過剰の不眠

 一日多忙で遅い時間に帰宅し、慌ただしく食事をした後にすぐ眠れといわれても頭は興奮したままです。肝という感情や自律神経を調節する臓がうまく働いていません。肝は血とも関係しているので、これが続くと瘀血という血の滞りがおこってきます。過労を考え直すのが最善ですが、だめなら食事だけでも早い時間に取り、ゆっくり入浴してから眠りにつきましょう。加味逍遙散(カミショウヨウサン)、柴胡加龍骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)などがよく効きます。

⑷気が小さい人の不眠

元来神経質で何か気になると寝られない、少しの物音で目覚めてしまうような不眠は、漢方では胆が虚した状態であるとされます。胆は決断力をもたらす臓と考えられ、それを調整する酸棗仁湯(サンソウニントウ)、竹茹温胆湯(チクジョウンタントウ)が処方されます。


■ 睡眠でアンチエイジング

毎晩、無意識の中にある睡眠。それだけで体の健康や美容へのアンチエイジングができるのは理想的。体の不調が緩和される事も。睡眠時間をしっかり確保して、良い睡眠をとり、健康でキレイな自分を目指しましょう。

理想の睡眠時間

睡眠時間は6~8時間が理想的と言われていますが、4~5時間しか寝ない方やもいれば9時間以上眠る方もいます。朝すっきり目覚め、十分な睡眠を取ったという満足感があればそれがその人のベストな睡眠時間といえるでしょう。睡眠は浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)を90分のサイクルで繰り返しています。浅い眠りの時に目覚めると心地よいと言われています。6時間や7時間半など自分の理想の睡眠時間を見つけてみましょう。同じ時間に就寝する事がポイントです。

睡眠でアンチエイジング

アンチエイジングに重要な役割を持つのが、睡眠時には分泌される成長ホルモンです。このホルモンは睡眠後30分ほどで分泌されます。

(1)成長ホルモンによる効果
・脂肪を減らす・・・コレステロールや体脂肪の減少。肥満、糖尿病、高血圧の予防。
・筋肉量を増やす・・・基礎代謝をあげる。サルコペニアの予防。
・骨量を増やす・・・骨粗鬆症の予防。
・免疫力をあげる・・・様々な病気の予防。

(2)美容への効果
成長ホルモンには体の組織を修復する働きがあります。紫外線やストレス、加齢などでダメージを受けた肌を改善し、保湿力のヒアルロン酸やコラーゲンなどを保ちシミやしわを予防します。また、年齢と共にダメージを受けた髪や爪も修復してくれます。

睡眠への導き

・寝る2~3時間前には食事を終える。(夕食は大豆や魚などタンパク質をしっかり取る)
・入浴は寝る1時間前。(体温が上がり、その後下がるタイミングで入眠)
・寝る直前にスマホやテレビなどは見ない。(光は交感神経を優位にさせ興奮状態に)
・寝る前のリラックスを心がける。(軽いストレッチや音楽を聴く)


■ 今月のおすすめ

《ナチュラルヘアシャンプー》 

頭皮をマッサージすることで副交感神経が優位になり、リラックスさせてくれます。また後頭部や首のコリをほぐし、血行を良くすることで深部体温を上げやすくし、良質の睡眠へ導いてくれます。しっかりとしたマッサージは頭皮に刺激を与え、抜け毛を予防し、髪に潤いを与えてくれます。シャンプーする時は髪の毛ではなく頭皮をしっかり洗いましょう。

アロマシャンプー.jpgのサムネール画像

¥3,880(税込み)

5月の連休は4/28(日)~5/6(月)の期間、休診しますが下記の2日のみ診察します。
診察日 5/2(木) 9時~12時 5/4(土) 9時~14時