河崎医院たより 「あけび」

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河崎医院たより「あけび」2019年 2月 119号 特集『骨粗鬆症/骨づくりでアンチエイジング 』

暦の上では初春を迎える2月です。寒さはまだ強いですが、確実に陽気は増えてきています。今回と次回のあけびは女性を脅かす『骨粗鬆症』をお届けします。

■ 骨粗鬆症

女性に圧倒的に多い骨粗鬆症

骨粗鬆症は骨が弱くなって骨折するリスクが大きくなる病気で、高齢者に多く認められます。高齢者の骨折は寿命を短くする大きな原因ですから、骨粗鬆症を予防することは健康で長生きするためには大変重要なことです。骨の強さは骨密度と骨質の2つの要素で決まり、骨密度70%、骨質30%で関わっています。骨密度はカルシウムなどのミネラル量で骨の硬さに関係し、骨質はコラーゲンや蛋白などによって骨のしなやかさを作ります。この両方が揃っていれば健康な骨といえるのです。骨粗鬆症の診断は骨密度を用います。基準は若年成人の平均値で、これの80%以上を正常、70~80%を骨量減少、70%以下を骨粗鬆症と分類します。日本の骨粗鬆症患者は1280万人と推定され、女性980万人、男性300万人と、圧倒的に女性が多い状況です。女性ホルモンは閉経を迎えると急激に低下しますが、エストロゲンには骨吸収を抑える働きがあります。このホルモンが低下すると骨形成より破壊の方が多くなる結果、急速に骨量が低下していきます。そのため60歳台になると骨粗鬆症になる女性が増えてくるのです。また最近の子供は運動不足傾向で、10代前半の骨が強くなる時期に骨貯金が十分できてないといわれます。それが更年期以降の骨が減る頃に拍車をかける一因にもなりますから、若い頃からしっかりと運動する習慣をつけましょう。その他、様々な生活習慣病、喫煙なども骨粗鬆症の増悪因子となります。

骨粗鬆症を積極的に予防しましょう。

骨粗鬆症による骨折を予防するには早期発見とその後の対処が大切です。骨密度測定検査にはX線を使って骨密度を測定するDXA(デキサ)法があります。大きな骨である腰椎や大腿骨で測定すると正確度が高くなります。また手のX線を使うMD法、踵の骨に超音波を当てて測定する超音波法もあります。骨検査は閉経後女性は年1回程度、男性も70歳以上では1~2年毎にすると早期発見につながります。特にステロイド剤などを服用している人、痩せ傾向の人、喫煙や過度の飲酒、偏った食事をしている人、骨粗鬆症の家族歴のある人は高いリスクで骨粗鬆症になりますので、きちんと検査を受けて下さい。
骨粗鬆症と診断されたら積極的に摂取したいのが、カルシウム、ビタミンD,ビタミンKです。カルシウムは骨を作る材料で、乳製品、大豆製品、小魚類に多く含まれます。ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける働きがあり、サケ、ブリ、サンマ、イワシなどの魚や、しいたけ、きくらげなどのキノコ類に多く含まれます。またカルシウムを骨に沈着させるビタミンKは納豆、小松菜、ブロッコリー、ホウレンソウに含有されます。納豆をよく食べる東日本は西日本に比べて骨粗鬆症患者がかなり少ないというデーターがあり、その予防効果は侮れません。またダイエットなどしないで月経を整え、できるだけ更年期を遅らせる努力を若い頃から心がけることで、将来の骨粗鬆症は防ぐことができます。


■ 骨づくりでアンチエイジング

骨密度が下がると顔の骨格に影響し、しわやたるみが増えてきます。骨を強くすることは健康や美容に良い効果が期待されます。骨のトレーニングや骨に重要な栄養素「ビタミンD」にも注目したいと思います。

段骨への意識が老化を防ぐ!

骨量の減少は20~30歳をピークに始まります。落ちてから鍛えても筋肉と違ってすぐに効果は出ません。骨量が減少する前に運動などの刺激で骨を強化することが大切です。骨は刺激によりオステオカルチンというホルモンが分泌され強化されます。このホルモンは骨だけではなく膵臓の働きを助け、肝機能・腎臓機能を上げたり、腸の吸収を良くしたり、肌のコラーゲンをアップしたりと全身に影響し老化を防ぎます。1歳でも早く運動習慣をつけたり、食生活の見直しなど、骨への意識を高めましょう。

骨トレーニング

ウォーキング、ランニングなどの有酸素運動を行います。その後、体を上下方向に付加をかける運動を行います。


・かかと落とし・・・両足のかかとを上げて一瞬停止。その後、かかとをストンと落とす。これを10~20回繰り返す。しっかり、かかとに刺激を与えましょう。不安定な方は椅子に手を添えておこなってください。

・踏み台昇降・・・踏み段や階段の一段目を使い、上り下りする運動です。右足から昇って、左足から降りる。20回1セットで行います。続いて反対の足も同じセットで行いましょう。(左足から昇って右足から降りる)リズム良くやるのがポイントです。しんどい方は回数を減らしたり、ゆっくり行ってください。

注目栄養素!「ビタミンD」

骨を作るためのカルシウムはビタミンDがないと体内に吸収されません。カルシウムと共に意識して取りましょう。鯖、鰯やちりめんじゃこ、干物などの魚。椎茸、舞茸などのキノコ類や卵に含まれます。キノコは一日ほど天日干しすると含有量が増え日持ちもして一石二鳥です。ビタミンDは紫外線を浴びることで私たちの体内でも生成することができます。
ビタミンDは免疫力を上げたり、ホルモンバランスを整える効果もあります。全身の免疫力を整える事はアンチエイジングへ繋がります。この時期、花粉症や風邪やインフルエンザ予防も期待されている注目の栄養素です。


■ 今月のおすすめ 

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¥1,500~

2月23日(土) 診察12:30まで