河崎医院たより 「あけび」

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河崎医院たより「あけび」2019年 11月 128号 特集『秋~冬に悪化する乾燥肌 / 腸活ってなに? 』

紅葉が美しい11月です。年末準備の年賀状の発売なども始まり、朝夕に寒さが増してきますね。今回のあけびは「秋~冬に悪化する乾燥肌」をお届けします。一緒に勉強しましょう。


■ 秋~冬に悪化する乾燥肌

秋~冬に悪化する乾燥肌

皮膚には潤いを保つ働きや、異物の侵入を防ぐバリア機能が備わっています。これらの働きをするのが皮膚表面の角質です。角質は皮膚の水分量に影響されやすいので、秋から冬にかけての乾燥する季節には角質から水分が奪われやすくなり、細胞間にすき間ができて、外からの刺激に敏感になります。それが痒みとなって感じられるのです。シニア世代では加齢によって既に角質に水分を保持する能力が低下しているため、秋~冬になると容易に乾燥肌になり、痒みや肌荒れが出やすくなります。特に更年期以降は女性ホルモンの分泌が低下するため、乾燥肌が起こりやすく、男性も70歳以降は要注意です。乾燥による痒みは、元来皮脂の少ない身体部位や衣服で擦れやすい部位に起こりがちです。痒みが長く続くと、掻くことによって慢性湿疹となり、一層痒みが増して、イライラや不眠の原因にもなります。毎年寒い季節に痒みの出る人は秋頃から肌ケアに努めましょう。皮膚の水分補給対策には、皮膚表面の角質をカバーして水分喪失を防ぐ「保湿」と、角質層に水分を補う「補湿」があります。シニア世代は角質の水分が足りないので、「補湿」の方が大切で、水分量の多いローション、乳液、クリームが向いています。秋にはこれらの補湿剤を優先的に使い、さらに湿度が下がる真冬にはクリームやオイルに変えるなど、環境に合わせて使い分けましょう。

日常生活の養生や漢方で美肌を作りましょう

乾燥肌予防のために日常生活の注意も必要です。近年夏は冷房、冬は暖房が行き届き、皮膚乾燥の大きな原因となっています。過剰な暖房は控えて、加湿するなどを心がけて下さい。また下着も刺激の少ない素材を選び、締め付けないようにすることも大切です。入浴方法も皮膚には大きな影響があります。熱いお湯に長時間浸かると皮膚の脂肪成分がお湯に溶けて失われるので、40~41度程度のぬるめのお湯にしましょう。石鹸もよく泡立て、その泡で優しく洗うことが必要です。そして入浴後は皮膚に湿度が保たれている間に、たっぷりと補湿をしましょう。日に数回塗っても大丈夫です。
乾燥肌に対する漢方薬としては当帰飲子(トウキインシ)が効果的で、様々な痒みを伴う皮膚炎に使われます。また冷え性を伴う女性の乾燥肌には温経湯(ウンケイトウ)も効用があります。温経湯は同時に冷えも改善し、更年期障害や月経障害にも効果があります。どちらも四物湯(シモツトウ)という婦人薬がベースとなっており、血のめぐりを改善することで、皮膚を潤す作用がありますので、老若を問わず、冬の女性の身体全体を調整します。
同時に皮膚を潤す働きのあるゴマやネバネバ野菜、コラーゲン成分を多く含有しているスジ肉などを積極的に取ることで、心身が整いながら、皮膚も潤うことができるのです。


■ 腸活ってなに?

最近、よく耳にするようになった「腸活」を取り上げたいと思います。腸の働きをよくする活動。どんなことが効果的でどんな影響があるのでしょうか。調べてみましょう。

腸活とは

腸活とは腸内細菌の集まりの腸内フローラの状態を整えて体の健康を維持しようという活動です。

腸内フローラ

私たちの腸内には100兆個以上の様々な腸内細菌が小腸から大腸にかけて生息していて、腸の環境を整えています。この細菌の集まりを顕微鏡で見るとお花畑のように見えることから「腸内フローラ」と呼ばれています。腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見菌といった菌に分類され、これらの菌のバランスが乱れると便秘や下痢、免疫力の低下、アレルギー、うつや精神不安定など体に色々な不調をもたらします。腸内フローラは加齢やストレス、抗生物質などの薬、生活の乱れなどにより簡単にバランスを崩します。

善玉菌と悪玉菌

・善玉菌 腸の活動を促し腸の状態を良くして体の調子も整えます。悪玉菌の排除や増殖を抑えます。(ビフィズス菌や乳酸菌など)


・悪玉菌  腸内で発酵して有害物質を発生させます。脂質や動物性タンパク質を好み、増殖すると便秘や下痢、健康にも被害をもたらします。(ウェルシュ菌など)

・日和見菌 どちらにも属さない菌ですが、腸の状態が良いと善玉菌の見方、状態が悪いと悪玉菌の見方につきます。

腸内フローラを整えるには

・毎日の食事で整える 肉や魚などのタンパク質や油は悪玉菌を増やしますが体を作る大切な栄養素です。これらの摂取を控えるのではなく、善玉菌を多く含む発酵食品や善玉菌を増やす食物繊維やオリゴ糖などを取るように心がけましょう。

・自律神経を整える 睡眠時間をしっかりとり体のリズムを整えましょう。読書や好きな事をするリラックスした時間を過ごし副交感神経を優位にする時間を過ごす事も大切です。

・適度な運動をする 体を動かすことで腸も活動的になり、調子を整えます。運動は肥満防止やストレス緩和にもなるのでできるだけこまめに体をうごかしましょう。

脳腸相関

緊張などストレスを感じるとお腹が痛くなることがあります。腸は「第2の脳」と言われ、体に異物が入ると危険を感じて下痢を起こすなど自らの判断で排除します。ストレスや不安を感じると下痢や便秘をおこし、お腹に不快を感じると脳も不安定になります。お互いの状態が自律神経やホルモンバランスなどにより体に影響を及ぼします。


■ 今月のおすすめ

《エレヴ バスローズ / ドューエ》

アロマ専門のエレヴ・バスローズはクレイやセリシンといったシルクタンパクで保湿して乾燥を防ぎます。また、ローズやゼラニウムの高貴な香りで心身をリラックスさせてくれます。
敏感肌や刺激に弱方は資生堂ドゥーエ入浴料もおすすめ。潤いを保ち、入浴後のかさつきを防いでくれます。

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ドューエ¥1,760(税込み)
エレヴ バスローズ¥3,080(税込み)

11月は診察時間の変更はありません