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河崎医院たより「あけび」2018年8月 113号 特集『帯状疱疹/知っておこう!熱中症』

アサガオに涼を感じる8月です。お盆が終わると夏も終わりに近づきますね。今回のあけびは「帯状疱疹」をお送りします。水ぼうそうにかかったことのある多くの人に起こる可能性がある疾患ですので、一緒に勉強しましょう。


■ 帯状疱疹

帯状庖疹は水ぼうそうウイルスがおこす病気

帯状庖疹は「水痘・帯状疱疹ウイルス」、つまり水ぼうそうを起こすウイルスによって発症する病気です。水ぼうそうは多くの人が子供の頃に罹患したり、予防注射をすることで免疫を獲得しますが、治ってもウイルスは消滅したわけではありません。体内の脊髄や脳神経などの根元にじっと潜んでいます。そして過労やストレス、病気、手術、免疫抑制薬の使用、高齢化などで免疫力が低下したときにウイルスは再び活動を始め、増加しながら痛みなどの感覚を伝える知覚神経に沿って皮膚表面へと進み、帯状疱疹として発症します。帯状庖疹は50歳以上に多く発症し、5~7人に1人の発症率で、高齢者ほど増加傾向にあります。また湿気の高い夏場~秋口に起こりやすいので注意しましょう。


帯状庖疹の症状と予防接種

帯状庖疹は紅色、浮腫状の紅斑を伴う小水疱が列序性に帯状に出現することからこの名前がついています。胸や背中などの胴体部分や、額などの顔面によくできます。その他、腕や足など全身のどこでもできる可能性がありますが、上半身に多く発症し、腰から下にできるのは全体の2割以下です。また体のどちらか片方の神経に沿ってあらわれます。帯状疱疹では皮膚症状の出る数日~1週間程前から、ピリピリ、チクチクとした痛みが起こります。痛みは皮膚の症状が始まると一層悪化し、皮疹が治るとともに消えていきますが、患者さんによっては痛みだけが数ケ月~数年単位で残る場合があります。これを帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼びます。PHNは増えすぎたウイルスが長期間にわたり神経を攻撃し、神経に傷が残ってしまったために起こると考えられています。高齢の患者さんほどPHNが残りやすいといわれ、帯状疱疹の中で最も注意しなければならない後遺症です。そのため帯状疱疹の治療はウイルスが皮膚や神経に与えるダメージが少ない初期に治療を始めることが大切です。早期に抗ウイルス薬治療を開始すると、ウイルスの増殖を抑え、皮膚の炎症や痛みが重症化するのを防ぎ、帯状疱疹後神経痛を防止します。ですから皮膚に痛みを感じて皮疹があれば、我慢せずにできるだけ早く医療機関を受診してください。
帯状庖疹は一生に1回しかかからないと言われていましたが、高齢者では免疫が低下しているためか2回以上かかる人が増加しています。その予防として最近、50歳以上を対象とした帯状疱疹を予防する水痘ワクチンの接種が勧められています。水ぼうそうに罹患することで獲得した免疫も、年を経るに従い弱くなっていきますが、ワクチンを接種して免疫を強化することで帯状疱疹を予防できるのです。ただ弱毒化したウイルスを含む生ワクチンですので、免疫機能が低下している人や免疫抑制剤を服用している場合には接種できません。また保険が効かない自費治療になっていますので、希望者は医療機関にご相談下さい。


■ 知っておこう!熱中症

今年の暑さは異常ですね。連日、熱中症の話題が報道されています。私は大丈夫と油断していては危険です。熱中症についてしっかり学びましょう。

熱中症の原因

体は体温が上がると皮膚から外気に熱を放出したり、汗をかいて体温を下げようとします。しかし、気温が体温より高くなると、体温調節をうまくできなくなり体に熱をため込んでしまいます。また、大量の汗をかいたり、上手に水分を補給してないと脱水症状を起こします。湿度が高すぎると体温を下げるために出た汗が蒸発されないので体温を下げることを阻害します。このようなことから高温多湿は熱中症を発症させます。

熱中症の症状

・軽度・・・ めまい、立ちくらみ、だるい、気分が悪い、筋肉がけいれんする

・中度・・・ 頭痛、吐き気、体のだるさ

・重度・・・ 意識障害、全身のけいれん

・《注意!!》 初期症状は少しのだるさや疲れを感じる程度なので夏カゼと思われがちです。いつもと違う症状を感じたら注意しておきましょう。特に、高齢者や子供は自分で気づきにくいので周りの家族が注意して見てあげてください。

熱中症の対処法

・軽度(めまいや立ちくらみ) ⇒ 水分・塩分の補給

・中度(頭痛、吐き気、だるさ) ⇒ 水分・塩分の補給。首筋、ワキの下、足のつけ根など大きな血管を冷やす。医療機関を受診する

・重度(意識障害、全身のけいれん) ⇒ すぐに救急車を呼ぶ。

熱中症の予防

こまめに水分補給 60%が水分でできている私たちの体は2%を失うと喉の乾きを感じ、5%失うと呼吸困難、けいれん、ふらつき、意識が朦朧としてきます。普段の生活をしているだけで1日にやく2.5リットルの水分を失います。飲料としては1日に約1.2ℓをとるように心がけましょう。
高齢者はトイレの回数が増えるのを嫌がって水分をとるのを避けがちです。また、脱水になると喉の渇きを感じにくいので起床時や寝る前、入浴の前後など定期的に水分をとるように心がけましょう。また、水やお茶だけでなく、スポーツドリンクや塩や梅干しをとるのも良いです。アルコール、コーヒーなどは利尿作用があるので水分補給とは考えないようにしましょう。

室内の温度、湿度の管理 室内の温度だけでなく、湿度が高いと汗が蒸発できず体温を下げることができません。温度計や湿度計をおいて管理しましょう。感覚だけに頼るのは危険です。寝ているときでも室温28℃以下、湿度70%を保ちましょう。エアコンと扇風機を併用することで空気の流れができ温度、湿度を下げやすくします。

日差しを遮る 帽子や日傘などで直接日光があたらないようにしましょう。綿や麻の通気性のよい服を選んだり、吸水性や速乾性のある下着をつけることも大切です。外で活動するときはできるだけ日陰にいるようにしましょう。家にもよしずやカーテンで直接日光があたらないようにして室温が上がるのを防ぎましょう。


■ 今月のおすすめ 

水痘ワクチン

水痘ワクチンは帯状疱疹を予防するワクチンです。50歳以上の方の帯状疱疹の予防として接種することが承認されました。自費治療になりますが当院でも接種できます。気になる方は診察時にご相談ください。

 


夏期休暇   8月20日(月)~24日(金)

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