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河崎医院たより「あけび」2018年6月 111号 特集『夏は食中毒にご注意!/食中毒予防の食生活』

入梅の6月です。アジサイや菖蒲が綺麗ですね。しかしこの時期から急に湿気が増してきます。今回のあけびは夏シリーズとして、「夏は食中毒にご注意!」をお送りします。


■ 夏は食中毒にご注意!

夏は食中毒にご注意!

食中毒には細菌性とウイルス性があります。冬場はノロウイルスを代表とするウイルス性が多いですが、夏場は圧倒的に細菌性食中毒が増えてきます。食中毒の原因になる細菌は私達が食べる魚や肉に住み着いたり、付着したりしています。牛肉にはO-157などの腸管出血性大腸菌、鶏肉にはカンピロバクターやサルモネラ菌、卵の殻にはサルモネラ菌、魚には腸炎ビブリオなどが付着しやすいものです。また人の身体に住み着いている黄色ブドウ球菌が食中毒の原因になる場合もあります。黄色ブドウ球菌は通常は無毒ですが、菌が調理する人の手から食品に取り込まれ、汚染された食品のなかで菌が増殖して毒素が産生され、この毒素を食品といっしょに食べることで発症します。
食中毒はこれらの細菌が腸管の中で増殖して、腸に炎症をおこします。その結果、腹痛、下痢、嘔気や嘔吐、発熱、血便などの症状が起こります。特に老人や子供が感染すると重症化して命にかかわる場合もあるので、注意が必要です。細菌が体内に入ってから発症するまでの時間は、数時間の場合から1週間程度して発症するものまで、細菌の種類によって異なります。
 

食中毒の治療と3原則

食中毒症状が出た場合に、症状が軽ければ食事を控えて腸を休ませ、水分摂取はこまめにしながら経過をみることができます。この時に下痢止めなどを使うと感染した腸内容物を長く留めてしまうことになりよくありませんので、注意しましょう。食中毒を防ぐためには「つけない」「やっつける」「増やさない」という食中毒予防の3原則が大切です。
「つけない」とは、食べ物に細菌をつけないことです。食材はもちろん、手にも細菌はついているので、調理前には両手やまな板、包丁などを丁寧に洗いましょう。まな板や包丁は肉や魚を扱うたびにこまめに洗って下さい。
「やっつける」細菌は加熱すると死滅するので、肉や魚は十分に加熱をしましょう。
「増やさない」は、調理後に食品を常温に放置すると細菌が増殖する恐れがあります。できるだけ調理後すぐに食べるようにしましょう。それができない場合には冷蔵庫や冷凍庫で保存するようにしてください。
食中毒症状の下痢や嘔吐は漢方では水毒と考えています。五苓散(ゴレイサン)という漢方薬を飲ませると、腸管にあふれた水分が血管内に戻され、脱水を防ぎ、下痢や嘔吐も早目に止まります。幼児の場合には五苓散座薬を作って使用することもあります。また発熱などがある場合には柴苓湯(サイレイトウ)も効果的です。ただし細菌感染が強く、下痢や嘔吐の程度が激しい場合には、抗生物質の使用や脱水の処置が必要です。命にかかわる場合もありますから、症状が強い場合には必ず医療機関を受診してください。


■ 食中毒予防の食生活

温度と湿度が上昇してくる6月。食中毒菌が繁殖するのにもっともよい環境になります。食中毒を予防する食生活を心がけましょう。

食中毒の原因菌と食べ物

・0-157  牛肉、生レバー、よく洗われてない野菜。家畜のなどから水や食べ物を介して人へ。冷蔵庫でも生きているが加熱に弱い。

・カンピロバクター 鶏肉、特に生の鶏肉や生野菜。熱に弱い。夏の食中毒でもっとも多い

・サルモネラ たたきや、生卵、半熟たまご、たたきなど卵や十分に加熱できてない肉や魚。ペットからも感染。ペットに触れた後は手洗いを。

・黄色ブドウ球菌 おにぎり、巻きずしお弁当やサンドウィッチ。人や動物の皮膚や粘膜など色んなところに存在。手に傷のあるときは要注意。熱に強いので食品内での増殖に注意。

・ウェルシュ菌 弁当や煮物、カレーなど。45℃くらいがもっとも繁殖しやすいので料理を常温に置いておくと危ない。

食中毒を予防する食材

・しそ、わさび、生姜 殺菌効果が期待されます。刺身やお寿司に。

・梅干し クエン酸には殺菌作用があり胃液や胆汁液の殺菌作用も増強させます。おにぎり、お弁当に。

・ニンニク 抗菌、殺菌効果のあるアリシンが含まれています。肉炒めやカレーに。

・お茶 カテキンには強い殺菌作用があります。緑茶、紅茶、ウーロン茶など。

食中毒後の食養生

・梅・しそ 菌の殺菌効果があり、胃腸の働きをよくします。

・冬瓜 体の水分や毒素を出すといわれています。

・温かく消化のよいもの お粥や茶碗蒸しなどがおすすめです。米:水=1:10の重湯から始めましょう。

・りんご りんごには消化を良くする酸が含まれています。すりおろすなど食べやすくすると良いでしょう。

・避けたい食べ物 コーヒーや緑茶、アルコールなどの刺激の強いもの、牛乳など冷たい飲み物。ミカンなどの酸が強い柑橘。揚げ物など胃腸に負担がかかるものも避けましょう。

お弁当のポイント

・清潔が1番! 手洗いはもちろん、調理具や弁当箱もきれいに洗う。弁当箱には水分が残らないように。

・加熱はしっかり! いつもより加熱を意識しましょう。残り物を詰めるときも再加熱をしましょう。

・水分は大敵! 生野菜は水分をとる。おひたしなど茹で野菜は鰹節や海苔を絡めると水分を吸収してくれます。フタに水滴がつかないように熱い物は冷ましてから入れましょう。

・ごはん!! 炊き立てご飯は水分が多いのでをしっかり冷ましてからフタをします。殺菌作用のある梅干しや塩昆布紅しょうがは上にのせるより混ぜ込む方が効果的。3合に酢を小さじ1くらい入れて炊くのも良いそうです。おにぎりを作る時はラップなどを使用し素手を使うことは避けましょう。

・おかず!! ソーセージやハム、かまぼこなど加工食品は要冷蔵のものが多いので必ず加熱してから入れましょう。

・小分けする! シリコンカップやアルミでおかずを分けて入れましょう。

・便利グッズを使う! 保冷剤や抗菌シート、市販の冷凍食品にも助けてもらいましょう。


■ 今月のおすすめ

《ちょっぴり大人なしょうが湯》

夏にしょうが湯?と思われますがは殺菌作用だけでなく食欲増進させてくれます。食中毒で吐き気や腹痛などお腹の調子が悪い時、夏の暑さで食欲のない時にも是非おためしください。

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6袋入り¥860

6月9(土) 休診

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