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河崎医院たより「あけび」2018年5月 110号 特集『女性に多い下肢静脈瘤/下肢静脈瘤の予防』

鯉のぼりがはためき、新緑が大きく濃くなる5月です。今回のあけびは「女性に多い下肢静脈瘤」をお送りします。夏にかけて症状が悪化しますから、一緒に勉強しましょう

■ 女性に多い下肢静脈瘤。

女性に多い下肢静脈瘤

夏場にかけて下肢が重だるく、むくんだり、痛んだり、こむら返りが起こるというような症状に悩まされる方は多いと思います。そんな時は下肢静脈瘤を疑ってみてください。 下肢静脈瘤は脚の静脈に血液がたまって、脚表面にある静脈がコブのように浮き出たり、蛇行する病気です。伏在型、側枝型、網目型、くもの巣状の4つタイプに分類されます。脚の静脈は重力に逆らって心臓に血液を戻すため、弁が数cm毎についています。それが壊れることで血液が心臓に戻りにくくなり、皮膚表面にたまります。この状態が長く続くと静脈の血管壁にかかる圧力が上がり、血管を押し広げます。そのため静脈がコブ状に腫れたり、蛇行することになります。静脈弁が壊れる原因はまだ不明ですが、長い立ち仕事や運動不足、肥満などがあると、筋肉運動が不活発になって、静脈が押し上げられなくなり、静脈内に血が停滞して静脈弁に過度の負担がかかって弁が壊れ、血管が逆流して静脈の下の方にうっ滞を起こしやすくなります。脚の静脈には深部静脈と伏在静脈がありますが、静脈瘤は皮下にある伏在静脈に起こってきます。妊娠、出産と関係することも多く、約4割の女性に見られるという報告もあります。
静脈瘤の自覚症状としてはむくみ、だるさが圧倒的に多く、午後~夕方に悪化しやすいのが特徴です。また就眠中のこむら返りも起こりやすく、むしろ静脈瘤が軽い時期によく見られます。その他、伏在型は静脈瘤周辺に発赤や痒みを伴う湿疹ができることがあります。
 

下肢静脈瘤の治療と対策

下肢静脈瘤を認めた場合、最初は保存的な治療で経過を見ることが一般的です。まずは立ち放しなどの日常生活を見直し、適度な運動や肥満の改善などを心掛けて下さい。
漢方では下肢静脈瘤のような血のうっ滞は「瘀血」と称され、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)や当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)などの温めながら瘀血を改善する薬が主に使われます。しかし静脈炎などの炎症を起こして熱感を伴う場合には越婢加朮湯(エッピカジュツトウ)といった清熱薬の漢方を飲む場合もあります。その他夜間のこむら返りには芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)を眠前に飲むと予防できます。
また脚を強く圧迫する弾力ストッキングをはいて血液が静脈にうっ滞するのを防ぐと、静脈瘤は改善しなくても自覚症状はかなり軽くなります。
これらの保存的治療法でも改善のない場合は手術が検討されます。静脈を抜き取る静脈抜去術、逆流が起こっている静脈を大腿部で結紮する高位結紮術、弁不全のある大腿部の静脈にカーテルを挿入して、レーザーや高周波で静脈を焼いて閉塞させる血管内焼灼術、硬化剤を静脈瘤のある静脈に注射して血管を閉塞させる硬化療法などがあります。静脈瘤のタイプによっても手術方法が変わりますので、まずは医療機関に相談しましょう。


■ 下肢静脈瘤の予防

下肢静脈瘤の主な原因は明らかにされていませんが、予防や症状を悪化させない方法はあります。こんかいはそんな予防法を紹介したいと思います。

下肢静脈瘤になりやすい人

長時間の立ち仕事やデスクワークで長時間座り続けているなど、同じ姿勢が長く続く方は足に血液がたまり、心臓に戻りにくくなるため静脈瘤になりやすいと言われています。
妊娠や出産によるホルモンの影響で血管の伸縮が変化したり、妊娠時に腹圧が上がり足から骨盤内につながる静脈が圧迫され血液が心臓に戻りにくくなり下肢静脈瘤を招きます。
高齢者は静脈の弁の数が減るため血液の心臓への戻りが悪くなります。また、筋肉量も減るので血液を送る筋のポンプ作用の働きが悪くなります。
遺伝性もあるので家族に静脈瘤のある方は気をつけましょう。

悪化を防ぐ運動

運動はあ全身の血流をよくします。特にふくらはぎの筋肉を鍛えると筋のポンプ作用が強化され足から心臓への血液あの流れを良くします。毎日20~30分のウォーキングかジョギングは理想的ですが、無理であればその場で足踏みやかかとの上げ下げを2~3分を1日に2~4セット行いましょう。水泳や水中ウォーキングは水圧がかかるので特に有効です。


悪化を防ぐ食事

塩分や糖分、脂肪の多い食事は高血圧や便秘になりやすく症状を悪化させるで取り過ぎには注意しましょう。
・タンパク質・・・血管壁や筋肉を強くします。魚や豆などからとりましょう。(ウナギ、大豆)
・ビタミンC・・・血管壁を強くして血管の拡張を防ぎます。(果物、トマト、アボカド)
・食物繊維・・・静脈の圧を低下させたり、便秘の予防になります。(野菜、海藻、きのこ)
・ポリフェノール・・・足のだるさやむくみ、痛みを改善させます。(キャベツ、ブルーベリー)
・水・・・どろどろ血液になるのを防ぐ為にも1日に1,5リットル以上の水分をとりましょう。

悪化を防ぐマッサージ

両手の手のひらで足首から膝の後ろの方向にふくらはぎをマッサージします。あまり強い力をかけないよう、さする程度の力で行う方が効果的です。下から上への方向を守りしょう。水分代謝をよくするツボをポイントで刺激してみましょう。
《おすすめツボ》
・湧泉・・・足の裏の中央より少し指側、へこみのあるところ。
・陰稜泉・・・膝の下の内側。すねの骨を膝に向かって上がっていくと骨とぶつかるところ。
・三陰交・・・内くるぶしの上、指4本分のところ。


■ 今月のおすすめ

おすすめの本文...より後ろの文章をすべて選択して、『おすすめの本文』をコピペする。なければ、この一文を削除する。

《弾性ソックス(着圧ソックス)》

圧迫療法は静脈瘤の治療に有効です。下肢からの心臓への静脈の流れをサポートするように段階的圧迫設計になっています。足のだるさやむくみの、冷えの強い方にもおすすめしています。まだ、履かれたことのない方は是非お試しください。

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¥3,560

6月9(土) 休診

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