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河崎医院たより「あけび」2018年2月 107号 特集『慢性腎臓病 Ⅱ/冷え生活を見直そう 2』

立春とは名ばかりでまだ寒い2月です。しかし梅だよりも聞かれるようになり、春陽はもうすぐ近くです。今回は「慢性腎臓病Ⅱ」をお届けします。前号と併せてお読み下さい。


■ 慢性腎臓病Ⅱ

慢性腎臓病を決める2つの要素

慢性腎臓病(CKD)を調べる基本検査は2つです。腎臓障害の重症度もそれらの組み合わせで決定しますので、一緒に勉強しましょう。

尿蛋白検査
腎臓の糸球体に異常があると尿に蛋白が漏れてきます。「+1」以上はCKDが疑われます。尿検査はほとんどの健康診断で実施されていますので、必ず注目して下さい。

血清クレアチニン検査
クレアチニンは老廃物を代表する物質で、腎臓機能が低下すると血液中の量が増加してきます。クレアチニン値は性別や年齢で正常値が異なるため、年齢や性別を併せた推算糸球体濾過値(eGFR)を算出して腎機能を評価します。この値は腎臓の働きが正常な場合の何パーセント程度かを示しており、値が60未満であるとCKDが疑われます。
 

慢性腎臓病の治療法

慢性腎臓病(CKD)の治療のまず第一歩は塩分制限です。1日の塩分摂取量は6g以下にしましょう。日本人の平均的な塩分摂取は10g以上ですから、かなり薄味に感じると思いますが、うま味や酸味などを使えば美味しく食べることができます。腎障害の程度が悪化してくると蛋白制限やカリウム制限なども必要となりますが、このレベルになると食材選びなどが大変難しいので、医師や栄養士さんと相談することをお勧めします。そして喫煙者はすぐにでも禁煙をしましょう。喫煙は動脈硬化の大敵です。CKDの人は高血圧を合併する確率が大変高いので、血圧の治療を厳格にする必要があります。他の疾患に比べるとCKDの高血圧治療は低めにコントロールし、腎臓への負担を減らすことが大切だとされています。
東洋医学でも「腎」という考え方があります。2000年以上前から腎は生命エネルギーの中心で、成長、発育を調整し、体や骨を整え、生理、生殖機能も統御する。また尿の排泄をつかさどり、これを通じて水分の輸送、排泄、貯蔵、供給などを調整して、水液代謝のバランスをとっているなど、現在の腎の生理機能と一部重なっています。そのため慢性腎障害などからおこる頻尿やむくみなどには、身体を温め栄養しながら、余分な水を排泄していく八味地黄丸(ハチミジオウガン)や牛車腎気丸(ゴシャジンキガン)などが処方され効果をあげています。これらの漢方には附子(ブシ)という身体を温める生薬が含まれています。また黄耆(オウギ)という生薬には蛋白尿を減らす働きが報告され、それを含む様々な処方も公開されています。エキスでは防己黄耆湯(ボウイオウギトウ)が黄耆を含有し、利水作用もあり推奨されます。CKDは同時に動脈硬化という瘀血(血のうっ滞)を伴っているので、桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)や当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)などの駆瘀血剤も治療に用います。



■ 冷え生活を見直そう 2

前回に引き続き「冷え」を見直していきましょう。今回は冷えをタイプ別に分けて考えていきます。自分はどんな冷え性か当てはめてみてください。自分でできる冷え対策も紹介したいと思います。

あなたはどんな冷えタイプ?

・全身冷えタイプ(新陳代謝低下タイプ)
背中や全身に冷えを感じる。・下痢気味・顔が青白いなどの貧血症状がある。・体がだるい・肩が凝りやすい。寝つき、寝起きが悪い。
このような冷えは身体の新陳代謝が落ちています。全身に冷えを感じ、寒さや疲れで悪化します。
*対策*  お風呂にしっかり浸かり全身を温めましょう。体が温もることで睡眠もとりやすくなります。筋肉を鍛えたり、肉や魚、卵などのタンパク質をしっかり取ることを心がけましょう。

・手足冷えタイプ(血行不良タイプ)
手足が冷える。冷えのぼせがある。肩が凝りやすい。便秘気味。寝つきが悪い。腰痛がある。
血行が悪いため、手足への血液循環が悪くなっている冷えです。頭痛や肩こり、腰痛などの症状もみられます。
*対策*  体操やストレッチなどでこまめに体を動かしましょう。ハラマキやしっかりした靴下を履くなど下着などに気をつけましょう。生姜やネギなど体を温める食材を取り入れましょう。

・お腹冷えタイプ(胃腸虚弱タイプ)
おなか、腰回りに強い冷えを感じる。下痢をしやすい。胃がもたれやすい。頻尿傾向がある。甘いものが好き。胃腸が弱っていたり、ストレスなどで内臓に負担がかかりエネルギーを取り入れにくい状態になっています。
*対策*  砂糖、冷たい飲料、果物など体を冷やす食べ物は避け、ネギ、生姜など体を温める食材や消化の良いものををとるように心がけましょう。

自分でできる冷え対策

・体を温める食材を取るように心がけましょう。タンパク質をしっかり取ることも重要です。
[しょうが・ねぎ・にら・ニンニク・人参・大根・ゴボウ・玉ねぎ・唐辛子・杏・クルミ・黒糖]
[サケ・まぐろ・牡蠣・牛肉・ラム肉]

・ストレッチや体操、ウォーキングなど体をしっかり動かし、食事や睡眠時間などに気をつけ規則正しい生活をしましょう。

・お風呂は湯船に浸かることで体が芯から温まり自律神経も整えてくれます。腹巻きやレッグウォーマーなどをつけたり、カイロをこまめに貼り外側からも冷えを防ぎましょう。


■ 今月のおすすめ


せんねん灸

ツボ刺激で体を温めましょう。お腹や背中はカイロも良いと思います。
おすすめのツボは、、、

・三陰交・・・足の内くるぶしの指4本分上。
・腎腧・・・第2・3腰椎の間。指2本分外側。
・風門・・・首を前に曲げた時に出る骨から2つめの骨の指2本分外側。

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¥2,610

2月は診察時間の変更はありません

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