河崎医院たより 「あけび」

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河崎医院たより「あけび」2018年11月 116号 特集『様々な病気のかげに冷え性あり/冷えとり生活始めよう 』

紅葉が楽しめる晩秋の11月です。つるべ落としに夕暮れは早くなり、冷え込むようになってきました。今回のあけびは『様々な病気のかげに冷え性あり』をお届けします。

■ 様々な病気のかげに冷え性あり

冷え性は多くの人が悩んでいる病状ですが、命に係わることでもないためか、西洋医学では問題になることはほとんどありません。しかし東洋医学では昔から冷えは万病の元と考えられてきました。実際、冷え性が温床になっておこってくる身体症状には、腰痛、肩こり、膝痛を中心とした運動器疾患があります。風寒邪という冷たい風がもたらす痛みは、アチコチが刺すように痛いというのが特徴です。また腹部の冷えからおこる下痢や便秘、腹痛も見逃せません。冷えは骨格が小さく熱量を保持する筋肉量が少ない女性に多くみられますが、女性ホルモンの微妙なバランス調整のために温度調節能力が低下しがちなことも原因といわれます。また若い世代の女性では必要以上のダイエットによって、血液を温めて熱の放散を防ぐ皮下脂肪が減少している影響も見逃せません。その冷えのためにホルモン機能や自律神経機能が低下し、月経痛や月経不順、不妊、精神愁訴などをおこす引き金になっている場合もあります。漢方には冷え性を治療する多くの方剤があり、これらを飲みながら冷えを改善させることが、同時に様々な全身疾患の治療にもなると考えています。
 

①四肢末端の冷え性

四肢末端に強い冷えやしびれ、痛みを感じる冷え性は男女共に多くみられます。しもやけや指先が白くなる人もあり、年齢に関係なく細くて、背の高いタイプや喫煙者に多くみられます。漢方では当帰四逆呉茱萸生姜湯(トウキシギャクゴシュユショウキョウトウ)が即効的かつ効果的です。

②胃腸の冷え性

冷たい飲み物や食べ物をたくさん摂取したり、寒い所に長く居ると急に下痢をしたり、腹痛や腹満をおこすタイプの冷え性です。江戸時代には疝病(せんのやまい)とも呼ばれていました。突然に症状が起こるのが特徴です。冷飲食を見直し、腹巻などで腹部を温めて下さい。下痢タイプには人参湯(ニンジントウ)、腹満タイプには大建中湯(ダイケンチュウトウ)が良く、漢方をお湯に溶いたり、お粥と一緒に飲むと大変効果が上がります。

③下半身の冷え性

腰背部から下肢が冷えや重だるさを伴うタイプの冷え性。中高年に多く、下半身の痛みやしびれ、頻尿、インポテンツなどの症状を伴う場合もあります。八味丸(ハチミガン)、牛車腎気丸(ゴシャジンキガン)を寒くない時期から気長に飲んでください。

④冷えのぼせ

下半身は極端に冷え、上半身はのぼせてひどければ汗までかくタイプの冷え性。更年期の女性や不規則勤務の人、老人によくみられ改善が難しい冷え性です。自律神経の乱れによる一種の体温調節障害ですが、根底には冷えがあります。女神散(ニョシンサン)や大建中湯などが使われます。下肢に温い水と冷たい水を交互にかける温冷浴が効果的です。

■ 冷えとり生活始めよう

これからの寒い季節は特に冷えを感じます。寒い冬を快適に過ごせるように冷えとり生活を始めませんか??

食べ物・飲み物・食生活

食生活の改善は難しいかもしれませんが毎日の事なので少しずつ意識してみましょう。
・食べ物・飲み物
《温める》人参・ごぼう・かぼちゃ・玉ねぎ・ショウガ・ねぎ・ワカメ・肉・玄米・そば・あずき・番茶・ほうじ茶・紅茶・日本酒・赤ワイン

《冷やす》トマト・きゅうり・茄子・バナナ・梨・スイカ・ハムなどの加工肉・白パン・うどん・大豆・コーヒー・緑茶・豆乳・ビール・白砂糖・お菓子

・食生活 基本的には根菜類などは温める。夏の食材は冷やすと覚えておきましょう。アルコールやカフェインの強い物、砂糖・小麦粉など白い物は体を冷やします。コーヒーより紅茶・緑茶よりほうじ茶・ビールより日本酒・お菓子ならケーキより小豆の和菓子を選ぶようにしましょう。朝晩に温かい白湯や温かい飲み物を飲むのもよいでしょう。煮物やお汁、紅茶など色んな料理に生姜ををプラスするのもおすすめです。

入浴

冷え改善にはシャワーだけ済まさず、10分でいいのでしっかり湯船に浸かりましょう。入浴は血行を良くして新陳代謝を高め内臓など体の中から温めてくれます。時間があればぬるめのお湯にゆっくり浸かる半身浴。時間が無ければ足湯など試してみてください。

運動

運動は血行を促進し筋肉を刺激します。筋肉をつけると代謝が高まり体を温めてくれます。汗をかくことで不要な水分や老廃物を体外に出す事も冷え改善につながります。ウォーキングや筋トレはおすすめですが、筋肉を伸ばすストッレチも効果的です。大きな筋肉がある下半身のストレッチは取り入れやすく効果的だと思います。 少しの時間でできるストレッチを取り入れてみましょう。

衣類

首、手首、足首を冷やさない様にしましょう。この部分を温めることで体を効率的に体を温める事ができます。腰やお腹を温めると内臓や骨盤内の血行促進が期待できるので、特に女性は冷やさないよう気をつけておきましょう。ハイネックのセーターやインナーを着たり、ネックウォーマー、アームウォーマー、レッグウォーマー、腹巻きを活用しましょう。また、素材にこだわることも大切です。肌に触れる面は保湿・保温性が高く清潔を保てるシルクがおすすめです。その他、ウールやカシミヤなど天然素材が入っている物を選ぶようにしましょう。


■ 今月のおすすめ 

おすすめのツボ

冷え改善のツボを紹介します。ツボ刺激は自律神経を整え血行を良くしてくれます。
三陰交(足首の内側、内くるぶしより指3本分上)

八邪(手)・八風(足) 親指から小指前での指と指の間の水かき部分

関元 へそから指4本分下


11月20日(火) 休診

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