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河崎医院たより「あけび」2018年10月 115号 特集『膵炎/ツボでできる!自律神経調整』

収穫の秋、10月です。行楽や運動を楽しめる頃ですね。今回のあけびは、近年増加傾向にある膵炎をお届けします。怖い疾患ですから、一緒に勉強しましょう


■ 膵炎

●【食の欧米化で増加してきた膵炎】

膵臓は胃の裏側にある細長い小さな臓器で消化液の膵液と、血糖を調整するインシュリンやグルカゴンを分泌しています。膵液には炭水化物を分解するアミラーゼやたんぱく質を分解するトリプシン、脂質を分解するリパーゼなどの消化酵素が含まれ、食物が胃から十二指腸に達すると、膵液が十二指腸に分泌され消化吸収を担います。このように膵臓は複雑な機能を受け持つ、身体にとっては大切な臓器なのです。近年膵炎が特に男性に増加していますが、背景には食の欧米化で肉食が多くなったことや、飲酒の影響などが挙げられます。

(1)急性膵炎

膵液は本来十二指腸に分泌されてから活性化するのですが。何かの原因でその機能がうまく機能しなくなると、膵臓は自身を溶かし始めます。この現象が起こると膵臓に浮腫、出血、壊死などの急性炎症が起こり、激烈な上腹部痛に襲われます。膵臓は背中に近いため、背中や腰が痛いと訴える事もあるようですし、嘔気や発熱が伴う場合もあります。急性膵炎の原因として最も多いのが飲酒です。お酒によって胃酸が増加し、膵液分泌を促す指令が送られ、膵臓を刺激すると考えられています。飲酒量が増加するほど急性膵炎の頻度は高くなります。アルコールは適量にして、週2回は禁酒日を作りましょう。また胆石が原因の場合もあります。急性膵炎の80%は軽症で、適切な治療で改善しますが、約20%は重症化し、その半分は死亡します。突然、急性に起こることも併せて、怖い病気の一つです。

(2)慢性膵炎

膵液は膵臓の膵管を通って十二指腸に分泌されますが、慢性膵炎では膵管のあちこちに小さな炎症が起こり、進行すると膵管全体が傷んで拡張します。また変質して固まった膵液が石灰化して、膵石ができることもあります。その結果、膵液分泌が十分できなくなるため、食べたものを消化することができなくなって、腹部の鈍い痛みや膨満感、下痢などを生じます。慢性膵炎の原因は男性では飲酒が圧倒的に高い比率となっています。女性の場合は原因不明のことも少なくありません。慢性膵炎が悪化すると血糖を下げるインシュリンの働きが低下して糖尿病を発症したり、悪化することもあります。また慢性膵炎は膵臓癌の発症リスクを12倍も高くすることが知られています。治療は急性膵炎と同じですが、まず禁酒をすることが何より大切です。膵石のある場合にはそれを除去する処置を受けます。また食事は肉類などの脂質の多い食事や刺激物を減らし、過食を避けて下さい。
急性膵炎は急激発症するので、西洋薬治療が主となりますが、慢性膵炎では膵臓自体の機能が低下していますから、禁酒や食事療法と共に漢方治療も効果がみられます。みぞおち辺りが重だるく痞え感がある場合には、柴胡桂枝湯四逆散が効果的です。また食欲低下や下痢傾向がある時には六君子湯が適していますし、冷え性の人には人参湯安中散などの漢方薬も効果が実感できるでしょう。慢性疾患ですから、気長く飲むことをお勧めします。


■ ツボでできる!自律神経調整

寒暖の差の激しい季節。夏からの体の疲れと温度差は体へのストレスとなり、自律神経を乱します。ツボ押しやお灸でツボを刺激し、体を整えていきましょう。

自律神経とは

私たちの体は歩いたり手を伸ばしたりという行動は意識して行うことができます。しかし、心臓や内臓を動かしたり、ホルモンや体温の調整などは意図的にできるものできるものではありません。このような生命にとってとても重要な働きを調整しているのが自律神経です。

交感神経と副交感神経

自律神経には交感神経と副交感神経があります。
交感神経は体を活動的に動かすときに優位になる神経で、仕事やスポーツをしている時など体が緊張してるときに働きます。一方、副交感神経は体がリラックスしているときに優位になる神経で食べ物の消化や睡眠時に働く神経です。これら2つの神経は反対の働きをしており、体温や血圧、ホルモンバランスなどを調整しています。
つまり、これらの自律神経の働きが乱れると、めまいや頭痛、だるさや冷えなど体の不調や不安や心配、イライラや悲しみなど精神的な症状までみられるようになります。

自律神経を調整するおすすめツボ

労宮 (手の平にあり、手を握ったときに中指薬指の先があたるところ) ⇒ 疲れをとる代表的なツボ。心を落ち着かせてくれます。

内関 (腕の内側、手首から指3本分上) ⇒ 不安や心配があるとき心を落ち着かせてくれます。

太衝 (足の甲にあり、親指と人差し指の骨の間を上がっていき指の止まるところ) ⇒ イライラや不安を取りのぞいてくれます。足の冷えや不眠にも効果あり。

三陰交 (足首の内側、内くるぶしより指3本分上) ⇒ 更年期障害や月経による痛みや不安の緩和など女性ホルモンバランスを整えてれます。足の冷えやむくみ、だるさにも効果的。

百会 (頭の中央。両耳の線を結ぶ線上にとる) ⇒ 心を落ち着かせてくれます。頭痛、不眠、めまい、不安など万能的なつぼ。

天柱 (頭の後ろ髪の生えぎわ。2本の太い筋の外側) ⇒ 首周りのつぼはは自律神経を調整するつぼが並びます。頭痛や眼精疲労。首や肩の血行を良くし、コリを軽減することで全身のリラックスにもなります。

湧泉 (足の裏の真ん中のくぼみ) ⇒ イライラや不安を取り除く精神安定や元気を与えてくれるつぼ。のぼせやめまい、足の冷えや不眠などにも効果的。



■ 今月のおすすめ

《せんねん灸》

せんねん灸はもぐさの下にテープのついた台がついていて簡単に体につけることができ比較的安全なお灸です。おすすめのツボを指圧やせんねん灸で刺激してみましょう。寝る前にそのようなゆっくりした時間を過ごすのもリラックスになり自律神経を安定させます。

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150個入りl¥2.610

10月は診察時間の変更はありません。

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