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あけび」2017年9月 102号 特集『心身に作用する女性ホルモンⅡ/温め女子』

小さい秋がはじまる9月です。まだまだ残暑は強いですが、朝夕は涼しくなって、ほっとしますね。今回は前回に引き続いて「心身に作用する女性ホルモンⅡ」です。


■ 心身に作用する女性ホルモンⅡ

更年期の時期

女性は50歳±5歳くらいの範囲で閉経を迎えます。この時期を更年期世代と呼びます。卵胞ホルモン(エストロゲン)が低下し、それをうながすために脳下垂体から分泌されるゴナドトロピンが上昇してきます。それが様々な更年期症状に結び付き、以下のような特徴的な症状が現れてきます。一緒に考えてみましょう。

①ホットフラッシュなどの血管運動神経症状や動悸、冷え症などの自律神経症状。
②情緒不安定や不眠、抑うつ、頭痛などの精神神経症状。
③関節痛や筋肉痛、手足のこわばり、しびれなどの運動器障害。

更年期はすべての女性が通過しますが、約半数の女性には何らかの更年期症状が現れるといわれています。しかしホットフラッシュは欧米人に比べると日本人には少なく、関節痛などの運動器障害は日本人の方が多いといような人種的な傾向もあるようです。また更年期世代は子育て以外にも社会的責任が重く、心身は中年になって老化しています。そこに卵巣機能低下という内分泌機能の衰弱が追い打ちをかけるので、五官や体力や自律神経の機能低下を生み、環境適応能力が劣化し、若い頃なら何でもなかった日常の業務や家庭環境などがストレスと感じられ、更年期症状が一層悪化している側面もあります。こんな時に漢方は強い味方ですのでご説明しましょう。

更年期の漢方的治療

中国医学では更年期に対する治療として、腎虚や肝の気血を補う、六味丸、八味丸などを用います。これらは更年期以降に続く老年期にも対応でき、根本的な部分での身体の不足を滋養強壮的に補うと考えられます。一方日本では更年期を血の道症として考え、瘀血や血虚の薬である、桂枝茯苓丸や温経湯などの漢方薬を用います。具体的な症候別に述べてみますが、この他にもかなり多用な治療方法があります。

(1)血管運動神経症状:急激な発汗を伴うのぼせ(ホットフラッシュ)や動悸など
これらは女性ホルモンの低下によっておこる代表的な症状です。漢方では上半身の熱症状を血の熱ととらえます。黄連解毒湯や三黄瀉心湯で熱をさまし、加味逍遙散で自律神経の調整などをすると効果があります。また血の道の代表的な婦人薬であるや桂枝茯苓丸も即効性があります。

(2)精神神経症状:不眠、イライラ、無気力感など
イライラや不安には肝気の鬱滞を取り、頭の血熱も冷ます加味逍遙散が効果的ですし、落ち込みには加味帰脾湯、不眠症には血を補う酸棗仁湯が使われます。

(3)不定愁訴:疲労感や冷え、関節痛など
冷えや重だるさ、関節痛などは、腎虚症状と考えられます。この場合には、六味丸や八味丸を使い、冷えがあれば五積散もよい処方です。


■ 温め女子

昔から女性の体は冷やさないようにといわれています。最近は「冷えとり」や「温活」と言ってライフスタイルの見直しやそのためのグッズなどもたくさん販売されています。女性の冷えはどのような悪影響を及ぼすのか、また改善策を考えてみました。

冷えがもたらす悪影響

冷えるということは血行が悪いということ。血液は酸素や栄養分を体の隅々まで届け老廃物を排除します。血行が悪くなると肩こりや腰痛、膝痛が悪化したり、内臓の活動が低下し便秘や下痢、消化不良などの症状が出たり、老廃物がたまり全身の疲れやむくみがでやすくなります。また、子宮への血流が悪くなることで、生理不順、生理痛、無月経、不妊など様々な症状をもたらします。
肌の血行が悪くなると、くすみやシミが濃くなったり、乾燥し、ハリもなくなり元気のない肌状態になり老けてみえるかもしれません。

意外と冷やすその行動

知らず知らずの間に体を冷やす行動をしていませんか?特に夏は体を冷やすことをしてしまいがち。寒くなるこれからはその習慣を見直していきましょう。
・冷たい飲み物やコーヒーなどのカフェイン飲料をよく飲む。
・生野菜をよく食べる(キュウリやトマトなどの夏野菜は注意)
・甘い物やファーストフード、揚げ物をよく食べる。
・あまり運動をしない。
・肌を出した服装が多い。
・お風呂をシャワーだけで済ますことが多い。

これがからだ温める!

体を温めることを意識してどんどん取り組んでいきましょう。
・ご飯や暖かいお汁やスープ、タンパク質をしっかりとり体を温める食事を心がける。
・運動する習慣をつける。
・湯ぶねに浸かりしっかり温もる。半身浴もおすすめ。
・靴下やタイツなどで下半身を冷やさないように気をつける。
・カイロや湯たんぽ、腹巻きやレッグウォーマーなど温めグッズを活用する。

食材選びも大切

温める食材・・・玉ねぎ、にんじん、かぼちゃ、ねぎ、生姜、にんにく、玄米、もち米、くるみ、鶏肉、羊肉、たら、ぶり、えび、黒砂糖

冷やす食材・・・なす、トマト、キュウリ、タケノコ、バナナ、梨、柿、スイカ、ワカメ、牡蠣、牛乳、緑茶、コーヒー、白砂糖

●温めの選択

・菓子パンは糖質や脂質が多いのでおにぎりを選ぶ。
・スムージーは生野菜を使うので同じ手間をかけるなら野菜スープにましょう。
・綿やシルク、ウールなど下着や服の素材を注意して選びましょう。

■ 今月のおすすめ

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ちょっぴり大人のしょうが湯

体を温めるナンバーワン食材は生姜です。特に加熱した生姜や乾燥生姜は効果的です。色んな料理に生姜をプラスして体を中から温めましょう。

luvherb-shogai.jpgのサムネール画像

¥860 (税抜)

9月は診察時間の変更はありません

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