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河崎医院たより「あけび」2017年8月 101号 特集『心身に作用する女性ホルモンⅠ/食養生(夏)』

夏本番の8月です。夏祭りやお盆など様々なイベントがありますね。元気に楽しみましょう。今回は「心身に作用する女性ホルモンⅠ」です。一緒に勉強しましょう。

■ 心身に作用する女性ホルモンⅠ

女性の身体の一生

女性は11~16歳になると初潮を迎え、周期的な月経がはじまると共に、体が女性らしくなる二次性徴がみられるようになります。月経は卵巣だけの働きで起こるものではなく、大脳にある視床下部から分泌されたホルモンが下部脳にある下垂体を刺激し、そこから卵巣を刺激するホルモンが出され、その結果卵巣により女性ホルモンが周期的に分泌されるのです。このホルモンの作用で排卵がおこり、精子と出会って妊娠がおこらないと、受精卵が着床するために柔らかく変化していた子宮粘膜がはがれて月経がおこってきます。この大脳から卵巣に至るホルモンネットワークには、自己修復システムが備わっています。卵巣からのホルモン分泌が減少すると、大脳から分泌されるホルモン量が増加して、卵巣からのホルモンの分泌を促すような、より強い刺激が与えられます。このような過程で月経がおこるため、月経不順になった時は大脳から子宮まで、どの部位に異常が生じたのかを考えなければなりません。健全な月経周期をもつ女性は一生に400~500回もの月経を経験します。月経に関連した体調の不良が大きなストレスとなるのもうなずけます。

若い世代の女性疾患

女性のライフステージは女性ホルモン分泌の側面から見ると、小児期、思春期、性成熟期、更年期、老年期に分かれてきます。女性ホルモンの影響を特に大きく受けるのは初潮~閉経までの約40年間です。この期間に多いトラブルは「血の道症」とも称され、漢方が昔から得意な範囲ですので、効果的漢方薬をご紹介しましょう。

月経不順:冷え性で色白、ポッチャリ、またはしとやかタイプには当帰芍薬散、産後の生理不順には芎帰調血飲が有効です。肩こりや頭痛を伴う場合には桂枝茯苓丸などが効果的です。しかし長引く月経不順の場合には、こまめに受診して、その時々で変化する身体症状に合わせた漢方を、根気よく飲む必要があります。

月経痛:月経不順を伴う場合にはまずその治療から開始して下さい。その上で月経開始頃から芍薬甘草湯や延故索末などを併用して飲みます。また便秘のある人は月経前から通導散などを一緒に飲むと痛みは一層緩和されます。強い月経痛は子宮内膜症の合併も考えられるので、産婦人科への受診も必要です。

過多月経:月経のたびに出血量が多いと鉄欠乏性貧血の原因となります。また子宮筋腫でも過多月経が多いので、気をつけましょう。出血を防止するに芎帰膠艾湯や田三七人参などが効果的です。

月経前症候群(PMS):月経や排卵の前後に起こってくるイライラや落ち込み、頭痛などの心身の症状をいいます。月経前には女性ホルモンが大きく入れ替わるので、そのゆらぎが脳のセロトニン分泌に影響し、精神症状が出やすいといわれます。漢方では加味逍遙散や女神散が使われます。


■ 食養生(夏)

東洋医学で用いる五行では夏は『心』、『小腸』にあたります。『心』はどのような働きをするのか、また夏の影響をどのように受けるのでしょう。夏に取るべき食材なども知って夏の暑さを乗り切りましょう。

夏と『心』

暑い夏は暑邪が体内に入ってきます。多量の汗をかいたり、頭がふらついたりといった症状がみられます。特に汗をかくと体の水分である津液が減り『心』の働きが悪くなります。また湿度の高い日本の夏は湿邪も体内に侵入します。湿邪は『脾胃』に影響し、消化する働きを鈍らせます。食欲不振や下痢、夏バテなどの原因になり、脾胃の働きが悪いと『小腸』にも影響が及びます。

『心』・『小腸』の働き

『心』の働きは全身に血液を送り五臓六腑に栄養を行きわたらせることです。そしてもう一つは感情や意識、思考など精神的な働きをコントロールします。『心』が充実していると精神的に安定していますが、乱れると不安や不眠、動悸などの症状がみられます。また、『小腸』は胃で消化された食物を栄養分と水分に分け、大腸におくる消化活動をしています。この動きがスムーズにいかないと便秘や下痢、下腹部の痛みが表れます。

食養生 

夏の暑さによってみられる熱感や顔のほてり、喉の渇きなどの症状は暑邪の仕業です。体から熱をとり水分を補う食材が必要です。脾胃に湿が入ると食欲不振や下痢、便秘など症状がみられます。湿をとる食材や消化の良いものを取るようにしましょう。そして、夏の暑さで体力を消耗すると気が失われ、疲労感、倦怠感、夏痩せ、動悸などの症状がみられます。体の気を補うのは肺です。気を補う食材も重要です。
また、クーラーなどで体は意外と冷えています。暑いので喉越しのよい冷たい飲み物や食べ物をとりがちですが体を冷やし過ぎると胃腸の調子が悪くなり夏バテになりやすくなります。体を冷やさないように気をつけましょう。ねぎや生姜など薬味を上手に使うと良いでしょう。

●夏におすすめの食材

・心を補う(熱をとり水分を補う)・・・きゅうり、なす、トマト、ゴーヤ、バナナ、海藻

・脾胃を補う(湿をとる)・・・すいか、冬瓜、あずき、豆類、ハトムギ、梅干し、酢

・肺を補う(気を補う)・・・豆腐、大豆、りんご、梨、山芋

・体を温める・・・カボチャ、じゃがいも、さつまいも、生姜、みょうが、ねぎ



■ 今月のおすすめ

エレヴ バスローズ

夏はお風呂をシャワーだけで済ませがちですが、それでは体の疲れはとれません。クーラーや薄着でいるので体も冷えています。ぬるめのお湯にゆっくり浸かるのがおススメ。香りのよい入浴剤を入れるとより癒されます。

先月のおすすめのおとなのしょうが湯も夏におススメの一品です。

bath rose.jpg

500g 
¥3,024(税込)

夏季休暇
8月20日(日)~24日(金)  休診

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