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あけび」2017年2月 95号 特集『過活動性膀胱/頑張ろう!尿漏れ対策』

節分の2月です。暦の上では立春を迎えますが、まだまだ寒いですね。でも春はもうすぐそこに来ています。今回は寒い頃に悪化する尿トラブル「過活動性膀胱」を特集します。

■ 過活動性膀胱

男女共に多い過活動性膀胱

トイレの回数が多くなった、急に我慢できない尿意があるといった症状で悩まされる方が中高年で増加しています。排尿回数は一日平均昼間4~5回、夜間2回程度までが一般的です。ただ水分摂取量や発汗量、外界の温度次第でこの回数に増減がおこります。もし夜間に3回以上、日中で8回以上ともなり、急激な尿意で頻尿や尿失禁を伴うようであれば、それは治療対象になる「過活動性膀胱(OAB)」と考えることができます。OABは男女共に多く、40歳以上の8人に1人が悩まされている症状ながら、医療機関を受診する人が少なく、一人で悩んでいることが多い疾患として最近問題視されています。
OABは脳血管障害、パーキンソン病などの脳の障害や、様々な脊髄の障害の後遺症により、脳と膀胱(尿道)の筋肉を結ぶ神経の回路に障害が起きて頻尿になる神経因性過活動性膀胱と、骨盤底筋低下や前立腺肥大、加齢などによる原因不明の非神経因性過活動性膀胱がありますが、症状が容易に改善しやすいのは後者です。
 

過活動性膀胱の治療と予防

女性は姙娠や出産の際に骨盤内で子宮を支える筋肉や靭帯が緩くなる傾向があります。その年代はまだ若さがあるために症状は出ませんが、女性ホルモンが減少する閉経の頃から急速に骨盤底筋の緩みが強くなり、尿道括約筋の筋力低下と相まって頻尿や尿もれがおこりやすくなります。そのため頻尿治療の第一歩は骨盤底筋トレーニングです。これを勤勉にするだけで症状が改善することもめずらしくありません。同時に芎帰調血湯(キュウキチョウケツイン)などの婦人薬や、真武湯(シンブトウ)といった下半身を温める漢方薬を使うと、症状が一層良くなります。また最近では尿失禁などの症状が強い方には緩んだ骨盤底筋を吊り上げる手術も日帰りで行われるようになってきました。
切迫感の強い頻尿の場合には膀胱の不随意の収縮が原因ですので、一般的にはそれを抑える抗コリン薬が第一選択となります。ただ強い口渇などの副作用がありますので、当院では上記の体操の上、腎虚という加齢に伴う下半身の虚弱を改善する八味地黄丸(ハチミジオウガン)や牛車腎気丸(ゴシャジンキガン)などの漢方で治療して、どうしても症状が改善しない方のみに投薬しています。また精神的な因子の大きい頻尿には清心蓮子飲(セイシンレンシイン)も
効果的です。中高年で冷え症を伴うと過活動性膀胱症状が悪化しやすいので、ゆっくりした入浴や、腰周辺や足首などを温める腹巻やレッグウオーマーの着用を勧めるなど、寒さ対策も大切なことです。
鍼灸やテルミー療法、ジャーマンカモミール、エキナセアなどのハーブ茶、またネギ、生姜、とうがらしなどの身体を温める食べ物も、頻尿には優れた効果がありますので、ぜひお試し下さい。

 

■ 頑張ろう!尿漏れ対策

お「トイレが近い」「尿漏れ」で悩んでいる方はたくさんいます。紹介する対策法を生活の中で意識して行うと約3か月ほどで改善されます。恥ずかしがらず頑張って取り組んでいきましょう。

骨盤底筋体操

骨盤の底で肛門や尿道、内臓を支えている骨盤底筋という筋肉を鍛える体操です。仰向けになって膝をたて、膣や肛門あたり力を入れます(おしっこを我慢しているような感覚)。この状態で5秒キープ、5秒休憩をのゆっくりパターンと3秒キープ、2秒休憩をテンポよく行うすばやいパターンこの体操を各10回ずつを1セット。一日に3~5回行ってください。

膀胱訓練

通常は膀胱に尿が溜まると脳から排尿するように命令が出ます。しかし、過活動性膀胱は脳と膀胱の情報のやり取りがうまくいかない状態になり膀胱に尿が溜まっていないのにトイレに行きたくなります。これはトイレを我慢するだけの簡単な訓練です。尿意を感じてもすぐにトイレには行かず少し我慢してください。5分、10分と少しづつ時間を伸ばしいくと、体も脳も自身がつき、我慢できる時間が長くなります。最初は家や職場などすぐにお手洗いに行けるところで行ってください。

おたすけツボ

・然谷(ねんこく)・・・足の内側、親指からかかとの方へ辿っていく土踏まずの真ん中あたり。腎臓や膀胱に関係する腎経のツボ。

・三陰交(さんいんこう)・・・足の内くるぶしから指4本分上。冷えや体の水分をコントロールするツボ。

・中極(ちゅうきょく)・・・おへそから指4本分下。泌尿器疾患のツボ。

生活習慣改善ポイント

・水分の取りすぎに注意・・・水分量には気をつけ、特にカフェイン飲料やアルコールは控えるようにしましょう。

・減量・・・体重が多いと骨盤底筋にかかる負担が大きくなります。減量するだけで症状が和らいだ例もあるます。

・便秘改善・・・便秘になると膀胱を圧迫してトイレに行きたくなります。野菜や海藻、ヨーグルトなどで腸内環境を整え、適度な運動をし、便秘にならいようにしましょう。

・体を冷やさない・・・特に下半身を冷やさないようにしましょう。下着や靴下で体を守り、運動やお風呂で体を温めましょう。

 

 

■ 今月のおすすめ 

《ちょっぴり大人のしょうが湯》。

「乾燥しょうが」「蒸ししょうが」2つのしょうがに本葛、山椒、高麗人参、コラーゲンをプラスしたちょっと大人なしょうが湯。ピリッとスパイシーな辛味と、体の芯から温まる心地よさをお楽しみください。風邪のひき始めにも効果抜群です。

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¥860(税込)

2月25日(土) 診察 12:30まで

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