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河崎医院たより「あけび」2017年10月 103号 特集『自分で治せる膝関節症/食養生(秋)』

天高い爽やかな秋の10月です。スポーツや行楽の季節ですね。今回は「自分で治せる膝関節症」をお届けします。中高年にはお馴染みの疾患ですので注目です。

■ 自分で治せる膝関節症

自分で治せる膝関節症

変形性膝関節症は老化と共に増加してくる疾患です。60歳以上で女性の約4割、男性の約2割がレントゲン上、変形性膝関節症と診断され、かなり多い発生頻度です。老化で膝を傷めやすい理由は、膝が体重を支える重要な関節で衝撃や負荷を受けやすいためです。何気ない日常の動作や階段昇降の時には体重の数倍の負荷が膝にかかります。若いころは筋肉や靭帯は柔軟で、膝を覆う滑らかな関節軟骨や関節液が衝撃を吸収していますが、老化と共に弾力を失い、肥満やO脚などがあると容易に症状が出てきます。膝にこわばりや重だるさなどを感じる初期段階のレベルから、運動や養生などで予防していくことが大切です。
初期の変形性膝関節症の治療法は運動療法が推奨されています。それにダイエットや薬物療法を組み合わせると驚くほど効果が現れます。変形性膝関節症に対する運動療法の目的は膝の曲げ伸ばしの回復と膝を支える筋力の回復です。可動域訓練は膝が温まった状態で曲げ伸ばしを行うのが効果的で、浴槽の中や入浴後に行って下さい。また筋力訓練は大腿部や膝の周りの筋肉を鍛えて膝関節を支える力を強くすることを目指し、とてもシンプルな体操です。その上にダイエットを組み合わせると、短期間に驚くほど効果が実感できます。
 

膝関節症を改善させる漢方薬

・膝関節は下半身にあり、身体の水分が溜まりやすい部分であることから、変形性膝関節症は湿が関係した病態が多くなります。重だるさやしびれを伴うのが特徴で、下腿のむくみがみられることも多くあります。こんな時に使われる漢方が防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)です。体表に水毒が停滞して下肢の気血が巡らなくなり、冷えやむくみがあるような、汗かきの膝関節症には大変有効です。同時にダイエット効果もあります。

・寒い秋から冬にかけて痛みが悪化する膝関節症には寒邪が関係することが多く、キリで刺すような強い痛みや筋肉の痙攣を伴うことがあります。また触れると局所に冷たさを感じることもあります。そんな時には桂枝加朮附湯(ケイシカジュツブトウ)で身体を温め、気血の流れを改善すると症状はぐんと和らぎます。

・急に膝関節が腫れて、熱感や発赤が出て、強く痛むというような症状の時は炎症を起こしています。過剰な肉体労働をした時や激しいスポーツ、打撲などで生じやすいものです。漢方では清熱作用のある石膏の入った越婢加朮湯(エッピカジュツトウ)などが効果的です。温めると増悪するので、まずは安静にして冷湿布などで冷やして下さい。

・膝関節が老化で変形してくると気血が欝滞しやすくなります。また膝は下半身にあるため、静脈は欝滞し、むくみがちになります。下半身に血と水が停滞して、重だるく、そこに冷えが加わると痛みが悪化します。こんな時には疎経活血湯(ソケイカッケツトウ)で気血や水の流れを整え、その上で適度な運動をするとより血流が改善して大変効果的です。


■ 食養生(秋)

夏の疲れもとれ、涼しくなり秋がやってきました。旬の美味しいものも多く、スポーツや旅行などのお出かけにも最適の季節です。
秋は東洋医学的にはどんな季節にあたるのか紹介したいと思います。

秋と『肺』

秋は空気が乾燥し『燥』の邪気が猛威を振るいます。特に影響をうけるのが『肺』です。肺は潤いを好む臓器ですが、燥邪は体の水分を乾燥させます。皮膚の乾燥や喉や口が渇く、髪の毛に潤いがなくなるなど体に様々な影響を及ぼします。朝晩の冷え込みも鼻や喉の弱い方には注意が必要です。
五行では五臓は『肺』、五腑は『大腸』、その他、皮膚や鼻、呼吸器などにも症状がでてきます。

『肺』・『大腸』の働き

『肺』は呼吸により新しい空気を体内に取り入れ、食べ物から得られた栄養分と共に気を作ります。吸ったり吐いたりする呼吸は全身の気のコントロールを行います。新陳代謝を高めたり、津液(汗や血液)を巡らせたり、排泄のコントロールなどを行います。気は体表を覆い外邪から体を守ってくれます。肺の機能が働かなくなると、疲れやすくなったり、鼻、のどの風邪を引いたり、汗をかかない、冷えといった症状が表れます。また、燥邪による皮膚や髪の毛の乾燥、痒み、喉や口の渇きもみられます。
『大腸』は小腸で吸収できなかった残りを便として排出します。この働きにも気や水分を調整する肺が影響を及ぼし、働きが悪いと、便秘や下痢を起こします。

食養生

乾燥しやすい秋は体の津液を補い潤いをもたらす食材をとるようにしましょう。皮膚に潤いをもたらす食材は美容効果も期待できそうです。辛みのある食材は燥邪から体を守ってくれ、体を温めてくれるので、冷えや風邪の予防にもなります。

肺に効果的な食材

・呼吸器に潤いをもたらす食材・・・なし、ぶどう、ごぼう、レンコン、ぎんなん

・皮膚に潤いをもたらす食材・・・手羽先、鶏皮、豚足、蜂蜜、白きくらげ、山芋、ごま、なつめ

・燥邪に有効な辛み食材・・・大根、しそ、生姜、ねぎ、みつば、はっか


■ 今月のおすすめ 

アロマハンドクリーム

当院オリジナルのアロマハンドクリームは天然のシアバターをベースにラベンダー精油、ゼラニウム精油などをブレンドしてつくりました。シアバターはやけどや傷の治療、強い紫外線からの肌の乾燥予防など皮膚を守る効果が高く、古くから天然のクリームとして利用されてきました。精油とブレンドすることでより一層の保湿効果が期待できます。香りも良いと人気があります。

ハンドクリーム.JPG

¥600

10月は診察時間の変更はありません

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