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河崎医院たより「あけび」2017年1月 94号 特集『小児の健康/食養生(冬)』

丁酉(ひのと・とり)2017年がスタートしました。世界の安定や、個々の健康や幸福を祈念しつつ、力強く歩みはじめましょう。今回のあけびは「小児の健康」を取り上げます。


 

■ 小児の健康

小児期の運動能力が一生を左右する

先進国の日本では便利な生活が当たり前となり、身体を動かすことが減っていると共に、遊び場が減少していることもあり、子供の運動量が減少しています。また長らく人を知識や成績で評価する傾向が強く、子どもの外遊びやスポーツの重要性が軽視されてきた面もそれを後押ししたと思われます。その結果として、最近の子供は昔に比べると体力が低下してきています。しかし身長だけは平均して3cmほど高くなり、大きいが体力のないアンバランスな子供が増加しています。また外遊びをする機会が少ない分、不器用な面があり、「走る」「跳ぶ」「投げる」といった運動能力が平均的に育ってないといわれます。そのせいか骨折や負傷をする子供は40年前の統計よりも2倍以上に増加しています。
一方、日本人の平均寿命は男性81歳、女性87歳と長くなり、これだけの年月を持ち続けられる身体作りということを、子供の時から考えなくてはならないという時代になってきました。小児期からの運動能力がその人の一生に影響を与えるという訳です。小児期の運動器の障害や事故を減少させ、生涯を通じての体力や運動能力の基礎作りを行い、日本の将来を担う小児の健康を考えることは大切な課題となっています。それを受けてH28年度から学校医による小学生の運動器検診も開始されました。家族が子供の運動器に関する健康調査票に記載し、それを学校教師がチェックし、学校医が異常を指摘された児童を診察して、いちはやく運動器の異常を見つけようという取組みです。「健康な身体には健全な精神が宿る」もう一度その意味を考え、見直しましょう。

 

小児の健康は日常生活の健全さから生まれる

小児の健康は運動だけの問題ではありません。文部省が平成10年に行った調査では、日常的に疲労を感じることがあると答えた子どもが合計で、小学生で33%、中学生に至っては60%となっています。なぜこんなに体力や気力のない子供が多くなっているのでしょうか。NHKが行っている「国民生活時間調査」によれば、この40年間で平日の睡眠時間が小学生で39分、中学生で46分、高校生で56分短くなっています。食生活については、朝食を欠食したり、食事の内容についても、動物性の脂肪分や糖分をとり過ぎたり、栄養のバランスがとれていないなど問題が多いという指摘もあります。睡眠や食生活などの子どもの生活習慣の乱れは、健康の維持に悪影響を及ぼすだけではなく、生きるための基礎である体力の低下、ひいては気力や意欲の減退、集中力の欠如など精神面にも悪影響を及ぼすといわれています。体力低下の原因の一つである子どもの生活習慣の乱れは、現代社会や家庭の姿が投影されており、けっして個人だけの問題ではありません。核家族や共働きが増加してきた現在、子供の心身の健康を顧みる余裕がない世帯が増加してきています。幼児期、小児期、青少年期を通じて、家庭や学校だけでなく、地域全体として子供の心身を育むという気持ちを持ちながら、大切な日本の子供達を見守っていきたいものです。

 

■ 食養生(冬)

1年の中で最も寒い時期になってきました。東洋医学では冬は『腎』と関係します。腎とはどんな働きをしているところなのでしょう。働きを知り、関係する食材を知って健康に寒い冬を乗りきりましょう。

『腎』の働き

東洋医学では、世の中のすべての物を木・火・土・金・水という5つに分類する『五行』という考え方があります。この中で冬の季節は『水』にあたり、体の臓器としては『腎』と関係します。腎は精気を蔵するところです。精気とは生れるときに両親から受け継ぐ先天の気とその後食べ物から作られる後天の気があり、私たちが生きていくうえで重要な生命エネルギーと考えます。これらは成長や発育、生殖機能などの源となります。精気が低下すると老化や寿命、子供では発育の遅れに影響します。腎は骨や歯、髪の毛と関係しているので、抜け毛や骨折、歯が抜けるといった問題や腰痛や足の筋力低下という症状も現れます。また、西洋医学の腎臓と同じく尿にも関係するので頻尿や尿が出にくい、むくみなどもみられます。

冬と腎

冬は寒い季節、この寒さは「寒邪」として体に入り込み冷えをもたらそうとします。寒邪から体を守るため陽気というエネルギーが消耗されます。陽気は腎で蓄えられている精気からつくられるため、冬は腎にダメージを与えます。

 

食養生

健康維持や病気の予防などを体調や季節を考えながら日々の食事で整えることを食養生と言います。今回は腎を強くする食養生を考えます。
身体を寒邪(冷え)から守るため体を温める食材をとる。消耗された腎の気を養って陽の気をつくる食材をとる。後天の気は食べ物から作られるのでそれらを消化吸収する脾胃の働きを高める食材をとる。

 

腎を強くする食材


・体を温める食材・・・しょうが、ネギ、とうがらし、山椒、たまねぎ、にら

・腎の気を養う食材・・・鶏肉、ラム肉、えび、うなぎ、ししゃも、長芋、栗、クルミ

・脾胃の働きを高める食材・・・大根、しょうが、キャベツ、にんじん、みかん

 

■ 今月のおすすめ 

エレヴ バスローズ

血行促進や冷え予防効果が期待される温泉の成分でもある芒硝と当帰にローズ、ゼラニウムなどの精油を配合。クレイやシルクタンパクも配合で保湿効果にも優れています。ゆっくりお風呂につかって体を芯から温めましょう。

bathrose.jpgのサムネール画像

500g 
¥3,024(税込)

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