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河崎医院たより「あけび」2016年9月 90号 特集『胃がんリスク(ABC)検診 / 受けよう!健康診断』

ススキやコスモスの季節9月です。残暑は厳しいですが、朝夕の涼しさに秋の訪れを感じますね。今回は最近集団検診に登場してきた「胃がんリスク(ABC)検診」を特集します。

■ 胃がんリスク(ABC)検診

胃がんリスク(ABC)検診とは

日本における癌の罹患率は長年胃がんが第一位でした。つい最近になって胃がんが減少し、大腸がんや肺がんの方が多くなってきましたが、それは胃がんの原因になるヘリコバクターピロリ菌が発見され、近年積極的に除菌を行うようになってきたことが、胃がんを予防することに繋がったためと思われます。
ヘリコバクターピロリ菌はヒトの胃粘膜に棲み、胃の炎症を起こす菌で、強い胃酸の中でも特殊な酵素(ウレアーゼ)によってアンモニアを産生し胃酸を中和することで、強酸の胃の中でも生息が可能です。ピロリ菌の感染があると胃がんをはじめ、胃潰瘍や十二指腸潰瘍など、様々な胃の病気になりやすいことが判明しています。ピロリ菌は幼少時に感染し、持続的に胃粘膜の炎症を起こしていきます。慢性的に胃の粘膜が炎症していると胃粘膜がうすく萎縮した「慢性萎縮性胃炎」になっていきます。胃粘膜の萎縮の程度は消化酵素ペプシノゲンを測定することで判断でき、血液中のペプシノゲンの濃度が基準値以下の人は、ピロリ菌が陰性でも正常者の6~9倍胃がんになりやすいことがわかっています。
そこで集団検診などで採用され始めたのが「胃がんリスク(ABC)検診」です。血中ヘリコバクターピロリ抗体から感染の有無を調べ、血清ペプシノゲン値から胃粘膜の萎縮度を測定することによって、胃がんになりやすいかどうかのリスク(危険度)を判定する新しい検診法です。一人ひとりの「胃の健康度」を調べて、「胃がんになる危険度がきわめて低い人たち(超低リスク群)」を精密検査から除外、「危険度の高い人たち」は胃がんがないかどうかを確かめるために内視鏡精密検査を受けてもらう検査となっています。

胃がんリスク(ABC)検診の判定方法

胃がんリスク検診は、A、B、C、Dの4段階で判定します。集団検診でこの検診を受けた方は下記を参考にして、最寄りの医療機関にご相談下さい。なをピロリ菌の除菌が既に終了した方はこの検査の対象外となっています。

(1)A群:ピロリ菌陰性、ペプシノゲン陰性で胃粘膜の萎縮のない群で、胃がんが発生するリスクは極めて低いと考えられますが、5年に1回程度は内視鏡検査をお勧めします。

(2)B群:ピロリ菌陽性で感染があるものの、ペプシノゲン値が基準値以上(陰性)で、粘膜の萎縮が進んでいない群です。内視鏡検査の上でピロリ菌の除菌をお勧めします。

(3)C群:ピロリ菌陽性で感染があり、ペプシノゲン値が基準値以下(陽性)で萎縮の進んだ群です。内視鏡検査の上でピロリ菌の除菌をすると共に、今後も定期的な内視鏡検査をお勧めします。

(4)D群:ピロリ菌抗体が陰性で、ペプシノゲンは陽性の群で、胃粘膜の萎縮が進んで、ピロリ菌が住めなくなった胃粘膜の状態です。胃がん発生率が最も高い群ですから、毎年の内視鏡検査をお勧めします。

■ 受けよう!健康診断

皆さん、健康診断は受けていますか?自分は健康だからと思っていても健康診断で異常が見つかることはよくあることです。自分自身の健康状態を知るためにも年に一度の健診を受けられることをお勧めします。

健康診断を受けるわけ

癌や高血圧、糖尿病などの生活習慣病は日本人に多い病気ですが、初期段階は自覚症状はあまりありません。定期的な健康診断を受けることで標準値との差や前回の値との違いなどから、自分の体の状態を把握しておきましょう。もちろん異常がなければ安心ですし、もし、異常値や少し偏った値があっても早期発見は早期治療や予防につながります。また、自分自身の体の状態を知ることで食事や運動、仕事量や睡眠時間など日々の生活を見直す良いきっかけになるでしょう。

健診(健康診断)と検診

健康診断と呼ばれる健診と検診、呼び方は同じですが内容は異なります。健康診断とは身長、体重、血圧、検尿などから体の状態を大まかに調べるものです。それらの結果から病気の危険因子があるかないかをみるもので、特定の病気を調べるものではなく、一次予防に類するものです。健診は法律的に義務付けられているものと任意でうけるものがあります。40歳以上の方が受けられる特定健診、会社の健診や学校健診は前者あたり、任意で受ける人間ドックなどは後者にあたります。
一方、検診は特定の疾患を早期発見して治療につなげることが目的のもので、乳がん検診や子宮がん検診などのがん検診が代表で、二次予防となります。

どんな検査があるの

・血圧・・・血圧測定より高血圧症や動脈硬化症、脳梗塞などの疑いを調べる。

・脂質・・・血液検査よりコレステロール値や中性脂肪の値を調べる。。

・肝臓・・・血液検査よりALT(GPT)、AST(GOP)の値から肝臓の働きを調べる。。

・代謝系・・・血液検査より血糖やヘモグロビン値、尿酸値などから代謝異常がないか調べる。。

・肺・・・肺部X線検査より肺や気管支、心臓や血管の状態を調べる。

・胃・・・胃部X線検査(バリウム検査)や胃内視鏡(胃カメラ)より胃の状態を調べる。

・心臓・・・心電図より心臓の働きに異常がないか調べる。

・腎臓・・・尿検査より腎臓の働きに異常がないか調べる。

・大腸・・・便潜血検査より大腸の状態を調べる。

 

■ 今月のおすすめ

《当院でできる検査》

血圧測定、各種血液検査、肺、腹部など各部位のレントゲン検査、心電図、尿検査、便潜血検査などの上記の検査以外にも血管伸展検査(動脈硬化)、骨超音波骨密度測定装置(骨粗しょう症)、超音波検査(エコー検査)、睡眠ポリグラフ検査(睡眠時無呼吸症候群) など実施しています。希望や必要があればその他検査が受けられる医療機関を紹介します。
健診などで体の変化がみられたら、できるだけ早く医療機関を受診し、自らの健康を心がけましょう。

9月は診察時間の変更はありません

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