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河崎医院たより「あけび」2016年8月 89号 特集『パニック障害Ⅱ/食中毒にご注意!』

真夏の8月です。お盆や夏祭りなどの行事もあるので、少し身体を休めて楽しくお過ごし下さい。前回に続いて「パニック障害 Ⅱ」として東洋医学的なお話しをしましょう。

■ パニック障害Ⅱ

パニック障害を漢方的に考えてみましょう

人間の精神情緒活動を東洋医学では七情(しちじょう)といい、"喜"、"怒"、"憂"、"思"、"悲"、"驚"、"恐"の七つを指します。これらの感情は外界からのストレスに対する人間としての正常な感情表現なのですが、ストレスが強過る、長期に及ぶなどで感情は正常な範囲を超えて病気を引き起こす原因となります。このように過度の七情で身体症状がおこることを内傷(ないしょう)とよびます。パニック障害は内傷の一種であるととらえてもよいでしょう。東洋医学では精神状態の不安定さは、肝と心という臓の働きが大きく係わりあっていると考えます。肝というのは気をめぐらせながら、感情がのびやかになるように働く臓で、肝が滞るとイライラして怒っぽくなります。また心は心臓のポンプ作用以外に『心は神明をつかさどる』といわれ、高次の精神活動を調整する働きがあります。これが障害されてくると不眠、驚きやすい、動悸、胸苦しさなどの症状が出てきます。パニック発作は主として心が関係した病態と考えることができます。

パニック発作に効果的な漢方薬

パニック障害は精神的な素因がなくてもある日突然に起こってくる病気ですが、案外薬が効きやすく、漢方薬も効果的ですのでご紹介しましょう。

(1)甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)
子供の夜泣きや疳の虫などに使われてきた漢方ですが、急激に起こる精神の高揚を押さえるのに大変効果があります。この薬は甘く飲みやすいのが特徴で、発作中に飲むことも可能で、お湯に溶かして飲むと気分がほっこりします。

(2)柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)
動悸や呼吸困難感に効果的な漢方薬です。柴胡剤という肝気の流れを調節する漢方グループの代表薬ですが、大型動物の化石を生薬とした竜骨(リュウコツ)、カキの殻の牡蠣(ボレイ)が入っており、精神を安定させる働きがあります。毎日服用することで予防できます。

(3)抑肝散(ヨクカンサン)
この薬も柴胡剤です。最近は認知症の周辺症状としての興奮などに投薬されることが増えましたが、元来は子供の疳の虫などに使われてきた薬です。パニック障害のように自分でコントロールできない精神の興奮発作を抑えるために大変有効です。発作時に飲むこともできますが、普段から飲んでおく方が効果的です。

(4)女神散(ニョシンサン)
日本の明治初期に作られた婦人薬で、血の道症の女性の興奮や冷えのぼせ、頭痛など自律神経の緊張を緩和する働きがある薬です。しかし出兵の折に兵士に飲ませて精神が安定したと伝えられ、男性の心身症にも効果があります。パニック発作は自律神経が興奮することで、動悸、呼吸苦やのぼせ感なども伴いますので一定の効果があります。

 

■ 食中毒にご注意!

梅雨から夏にかけては気温や湿度が高くなり、食中毒の主な原因である細菌が増殖しやすくなります。この時期は食品の扱いに特に注意が必要ですね。食中毒の種類や予防法を紹介したいと思います。下痢や嘔吐の症状が出たら無理に我慢せず、早めに医療機関を受診しましょう。

食中毒の主な原因菌

・カンピロバクター・・・鶏肉などの肉類、飲料水、サラダなどの未加熱の野菜などに多く存在します。腹痛、嘔吐、下痢などの症状がみられ、潜伏期間は1~7日くらいあります。食中毒の原因菌の中でも多く、夏場によく見られます。重症化することもあるので注意が必要です。

・サルモネラ・・・卵や鶏肉、鶏レバーなどから感染します。潜伏期間は4~48時間で水溶性の下痢、発熱、腹痛といった症状がみられます。

・病原性大腸菌・・・井戸水など殺菌が不十分な水や加熱が不十分な肉類、生野菜などから感染。潜伏期間は3~8日。中でもO-157は感染力が強く人から人へうつります。下痢や腹痛、発熱など激しい症状がみられることもあるので高齢者や子供は特に注意が必要です。

・黄色ブドウ球菌・・・おにぎりやお弁当、サンドウィッチなど人の手から感染します。激しい嘔気、嘔吐、腹痛、下痢などの症状が約3時間後にみられます。

食中毒の3原則  「つけない」、「増やさない」、「やっつける」

・「つけない」・・・食中毒菌を食材につけないようにしましょう。こまめに手洗いを行い、食材を切った包丁やまな板はきちんと洗いましょう。野菜のあとに肉や魚といった順で調理する、野菜と肉・魚のまな板や菜箸は分けるなどの工夫をしましょう。

 

・「増やさない」・・・細菌を増殖させないよう温度管理等に気をつけましょう。多くの細菌は10℃以下で増殖のペースが低下し、-15度で増殖が停止します。夏の時期は特に早く食材を冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。また、残ったおかずなどは清潔な入れ物にいれ、できるだけ早く食べるようにしてください。

・「やっつける」・・・多くの食中毒の菌は加熱によって死滅します。特に肉や魚は火を十分に加熱調理をするようにしましょう。また調理に使ったまな板やふきんなどは熱湯をかけたり、殺菌洗剤を使いきちんと殺菌するようにしましょう。

食中毒予防の6つのポイント

・買い物・・・賞味期限の確認。魚や肉の生鮮食品は買い物の最後に購入。

・保存・・・生ものは冷蔵庫、冷凍庫にすばやく入れる。魚や肉の汁が漏れないように小分けにする。

・下処理・・・食材に触れる前、魚や生肉、卵を触った後は丁寧に手洗い。魚、肉と野菜は分けて処理する。

・調理・・・こまめに手洗い。肉や魚は十分火を通す。

・食事・・・食事前の手洗い。できたものはできるだけすぐ食べる。長時間常温に置かない。

・残った食品・・・清潔な容器に保管し、できるだけ早めに食べる。あやしいと思ったら思い切って捨てる。

※BBQなど外で調理、食事をする時は食材は冷たいところに置き、肉などは十分加熱するなど食材の扱いには特に気をつけてください。

 

■ 今月のおすすめ

《スイート・オレンジ(精油)》

柑橘系の爽やかな香りの精油です。パニック発作の症状によく用いられます。アロマセラピーは即効性もあり、このような症状の緩和に有効です。まだ試されたことのない方は是非使ってみてください。

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5ml
¥1,188(税込)

8月16(火)~19日(金) 休診

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