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河崎医院たより「あけび」2016年7月 88号 特集『パニック障害/パニック発作の対処法』

七夕の季節7月です。夏休みに入り、海や山のレジャーを楽しむ頃ですが、夏バテや事故にはくれぐれもご注意下さい。今回のあけびは「パニック障害」を特集します。


 

■ パニック障害

ある日、突然現れるパニック発作

パニック障害とは突然起こる激しい動悸や発汗、頻脈、ふるえ、息苦しさ、胸部の不快感、めまいといった体の異常と共に、このままでは死んでしまうというような強い不安や焦燥感に突然襲われる病気です。この発作は、「パニック発作」といわれ10分~1時間以内にはおさまります。最初のパニック発作の時には余りの恐怖から、救急車を呼んで病院に運び込まれる場合もありますが、医師の診察を受ける頃には発作は消えて平静になり、血液検査や心電図検査をしても身体的な異常は見当りません。パニック障害の原因は不明ですが、気持ちの持ち方とかではなく、脳内の不安に関する神経系の機能異常に関連していることがわかっています。パニック的な症状はいずれも、敵や災害から逃げるために原始時代から体に備わった身体の危機管理プログラムですが、緊急事態でもない時にパニック状態のような反応が起きると、生命の危機のような不安や恐怖を感じ、身体症状も過剰反応をおこすのです。100名に1~2名程度の発症率で、ある日突然、発症するのが特長で、女性、若者に多い傾向があります。パニック発作自体は、多くの場合30分以内でおさまりますが、一度発症すると繰り返す場合が多く、何回か起こすうちにまた発作を起こしたらどうしようという、「予期不安」がわいて来ます。予期不安は、逃げ場のないような場所でのパニック発作を恐れ、発作を他人や大勢の人に見られることの恥ずかしさといった不安や恐怖を生み、大勢の人が集まる場所や、過去に発作を起こした場所を避ける行動をとるようになります。これが、「広場恐怖(外出恐怖)」といわれます。「パニック発作」、「予期不安」、「広場恐怖」はパニック障害の3大症状といわれる特徴的な症状で、この3つの症状は、悪循環となってパニック障害をさらに悪化させます。パニック障害が悪化すると人前に出るのを嫌って閉じこもるようになったり、正常な社会生活が維持できなくなる場合もあります。中にはうつ病を併発することもあるので、専門家による注意深い観察や治療が必要です。
 

パニック障害の治療

パニック障害は他の精神疾患に比べると薬が効きやすいことが特徴で、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬や選択的セロトニン取り込み阻害剤(SSRI)が大変効果的です。しかし最初の発作のダメージが強く、予期不安から広場恐怖をおこしている人は向精神薬だけで完治が難しい場合があります。こんな時には漢方治療やアロマセラピーなどがお勧めですし、認知行動療法などのカウンセリング療法、自律訓練法などが大変効果的です。
様々な方法で薬が効き始めて発作が起こらなくなってきたら、苦手だった外出などに少しずつ挑戦することが大切です。これを暴露療法といいます。パニック障害の方は乳酸、炭酸ガス、カフェインなどに過敏で、発作が誘発されやすいことがわかっています。また過労、睡眠不足、かぜなどの身体的な悪条件や、日常生活上のストレスなども発症や発作の誘因になることが知られていますので注意しましょう。

 

■ パニック発作の対処法

パニック発作は一度起こるとそのあとは発作が起こらなくてもその不安や恐怖感に悩まされます。アロマセラピーや鍼灸(ツボ押し)などもこのような不安を緩和するひとつの方法です。

特におすすめアロマセラピー

香りは脳の大脳辺縁系といわれる場所に伝わります。ここは自律神経の調整をしたり不安や恐怖感といった感情をコントロールする場所でもあります。また、精油にはリラックスさせるもの、反対に交感神経を優位にし気分を高めるようなものなどの薬理成分があります。このような成分が含まれる植物の香りを用いるアロマセラピーはパニック障害に有効と考えられます。

アロマセラピーの精油の使い方

まずは、自分に合った精油を選びましょう。おすすめ精油をあとで紹介しますが、この香りを嗅ぐと安心するとか落ち着くといった感じが得られるものや自分の好みの香りの精油を選ぶことが大切です。つぎに、発作が起きていない時に精油を香ってその香りを嗅ぐと落ち着く、安心する感覚を覚えましょう。そうすることでその香りを嗅ぐだけで不安感が取りのぞけます。発作が起こりそうになった時や外出の前などに香りを嗅ぐといいでしょう。慣れてくると、香りを嗅がなくてもその精油があるというだけで不安が解消されることもあります。アロマセラピーで使用する精油は小さな小瓶に入っているのでどこにでも持ち運ぶことが可能です。バッグやポケットなどいつでも自分の身近にもっておくといいですね。

おすすめの精油

・スイートオレンジ・・・パニック障害の特効精油として有名です。オレンジの香りは日本人にも親しみやすく気持ちを落ち着かせてくれてくれる爽やかな香りです。

・ラベンダー・・・リラックス効果のある有名な精油です。酢酸リナリルとリナロールいう成分がストレスや神経過敏からの興奮を鎮静させる作用をもたらします。

・プチグレン・・・オレンジの枝葉から採れる精油でオレンジの花に似た香りがします。アンスラニン酸ジメチルという成分が自律神経を調整し、不安感を和らげます。

・イランイラン・・・エキゾチックな香りが特徴的です。感情の高揚を抑え落ち着かせてくれます。

・ゼラニウム・・・自律神経やホルモンバランスを調整してくれます。ローズの香りに似ているので女性に好まれます。

気持ちが落ち着くおさえておくべきツボ

簡単に押さえられる手にあるツボを紹介します。ここを押すと大丈夫と思いながら押さえてあげましょう。

・内関・・・手首の内側。手首から指三本分上の真ん中にあります。心包経という経絡上にあり気持ちを落ち着かせてくれます。

・神門・・・手首の内側の小指側。心経という心に通じる経絡にあります。

・合谷・・・手の甲にあり、親指と人差し指のつけ根の間にとります。体全身をリラックスさせます。

・お灸をする・・・体を温めることで全身を緊張を緩めることができます。上記のツボや肩や腰の凝ってるとこに灸をするのもいいでしょう。

 

■ 今月のおすすめ

ドューエ(日焼け止め)

これからが紫外線量のピークになります。しっかり日焼け止めを塗って対処しましょう。肌にやさしいドューエは特におすすめです。詳しくはあけび86号で。

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40g
¥2,200(税抜き)

7月23日(土) 診察時間 13:30まで

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