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河崎医院たより「あけび」2016年12月 93号 特集『ヒートショック/注意!低温やけど』

師走の12月となりました。なにかと気ぜわしい時期ですが、忘年会やクリスマスなどの恒例イベントも楽しんで下さい。今回は冬場に起こる「ヒートショック」を特集します。


 

■ ヒートショック

冬場に危険なヒートショック

最近「ヒートショック」という言葉が話題になっています。急激な外界温度の変化によって、血圧の乱降下や脈拍の変動が起こることを指します。冬場の入浴時や冷暖房の効いた部屋から外へ出た時などに起こりやすく、脳血管障害、心筋梗塞や狭心症などの深刻な疾患につながったり、脳貧血で意識がもうろうとなって転倒するなどの危険性があるのです。特に高血圧症や高脂血証、糖尿病、肥満などの生活習慣病を持っている中高年の方々は、温度変化の影響を受けやすく、年間約1万人以上がヒートショックで亡くなっています。寒い冬場、熱いお風呂は気持ちが良いものですが、浴槽内溺死の最大の原因がこのヒートショックと考えられています。特に独居や老夫婦だけの暮らしでは、急激な気温変化が大きなリスクであると捉えて対策を考える必要があります。冬場の入浴時の事故を防止するには、居間と脱衣所、浴室の温度差をできるだけ小さくすること。熱いお湯でのカラスの行水ではなく、ぬるめの湯加減でじんわり身体を温めることが大切です。お湯から出る時にも急激に立ち上がらずに、ゆっくり行動する。飲酒後の入浴は避けるなどを心がけましょう。
 

冬場の血圧上昇も注意しましょう

一般的に冬場は血圧が上昇する時期ですので、ヒートショックがなくても血管系の急性疾患がおこりがちです。日本人は元来塩分摂取の多い民族ですが、冬には一層塩味の濃い温いものを食べたくなります。また冬は夏場に比べると寒さに対抗するため食欲もわきやすく、ついつい塩分摂取量も増加しがちです。塩分を多く摂取すると血管内血液量が増え、血圧は上がりやすくなります。その他、外が寒いために家の中に閉じこもる生活をする人達が多く、屋外でのスポーツや散歩などをついさぼりぎみになるのも、血圧上昇の原因の一つかもしれません。
このような冬場の血圧上昇を防ぐには、様々な誘因を小さくすることが大切です。部屋内外の温度変化を小さくする。できるだけ便秘をしないように調整することでいきむことが減って、血圧上昇は起こりにくくなります。また塩分を控えて薄味にしましょう。味覚はなれるものですから最初は頼りなく感じても、慣れてくると返って濃い味は受け付けなくなります。同時に過剰な飲酒は控え目にして、適量を楽しみましょう。これは冬場だけでなく、高血圧症の方には年間を通じて常に必要な養生法です。
急に血圧が上がると、めまいや頭痛がしたり、顔面が発赤することがあります。このような時には釣藤散(チョウトウサン)という漢方薬が有効です。また漢方生薬の決明子(ケウメイシ)を炒ってお茶にすると香ばしいハブ茶になり、高血圧の予防になります。その他、羅布麻(ラフマ)茶も降圧作用のあるお茶として親しまれています。冬の寒い時期でも温かくして飲むととても美味しいですので、高血圧の健康茶としてお飲み下さい。

 

■ 注意!低温やけど

寒い冬の時期は暖かくするため、電気やガス、お湯などをよく使うので火事や火傷の危険性が高まります。その中でも油断しがちなカイロや湯たんぽなどで起こす『低温やけど』を取り上げたいと思います。

火傷(やけど)の種類

まずはやけどのレベルを知りましょう。
・Ⅰ度・・・皮膚の表皮で火傷になっている状態。皮膚は赤く、ヒリヒリしている状態。
・Ⅱ度・・・皮膚の表皮から深部にかけての火傷。腫れたり水ぶくれができ、痛みもかなり強くなる。
・Ⅲ度・・・かなり重症で皮膚が壊死してしまい見た目は白っぽく、感覚がマヒして痛みを感じない。

低温やけど

低温やけどは体温よりも少し高い42~45度くらいのものが長時間皮膚に触れていることで起こります。普通のやけどは皮膚表面で起こりますが、低温やけどはじわじわと皮膚の細胞を伝わり皮膚の深部で起こります。やけどに気づきにくく、何日か後に痛みを感じるということもあります。その間も火傷は進行しているので重症化するのです。火傷のレベルでいうとⅡ~Ⅲ度。細胞が深部で壊死していることもあり、決して簡単なやけどとは言えません。低温やけどは普通のやけどとは違うものなのです。

どんな時に起こる?

・湯たんぽ・カイロ・・・簡単で使いやすいのですが一番多いのがこの2つ。寝ていて当たっているのが気づきにくい湯たんぽ、同じ場所に使用することが多い貼るカイロや足用カイロは特に注意が必要です。
・ホットカーペット・・・下半身、特に温度の感じにくいおしりをやけどすることがあります。
・こたつ・・・長時間同じ姿勢で座っていたり、うたた寝したりすると、火傷の危険性が高くなります。

●予防法

・カイロ・・・カイロは用途によって温度が異なります。貼るカイロは必ず衣類の上から貼る。足用カイロは足以外には使用しない。普通のカイロもハンカチなどでくるんで使うなど気をつけましょう。
・湯たんぽ・・・湯たんぽは寝るまでお布団を温めておいたら布団から出しておきましょう。
・ホットカーペット・・・長時間使用する時はタイマーやこまめにスイッチを切るなどして温度調節しましょう。
・こたつ・・・うたた寝しないように気をつけましょう。

対処法

赤くなっている、ヒリヒリする状態であればとりあえず水で冷やします。しかし、腫れがひかない、痛みが改善しない場合は必ず医療機関を受診しましょう。低温やけどは重症な症状のことが多く、やけどの跡が残ることも多々あります。もちろん、水ぶくれも自分では触らず、化膿しないよう医療機関で診てもらいましょう。

 

■ 今月のおすすめ。

羅布麻(ラフマ)茶

 
河崎医院では季節に合わせた健康茶を準備しています。今期は降圧作用のあるお茶として紹介されている、羅布麻(ラフマ)茶。その他、利尿作用、浮腫改善、抗うつ作用などがあります。香ばしく飲みやすいお茶ですので、来院の際は是非お試しください。

 

年末年始のお休み 12月30日(金)~1月4日(水)
 年始の診察は  1月5日(木)からになります

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