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河崎医院たより「あけび」2016年11月 92号 特集『冷え性/つぼで冷え対策』

長らく暑さが続いた今年ですが、やっと紅葉便りが聞かれる11月となりました。これからの寒い冬に向けて、女子にはつらい「冷え性」を特集します。一緒に勉強しましょう。

■ 冷え性

冷え性を知って自分に合った漢方を飲みましょう

冷え性は身体の一部分に冷えを感じる状態のことで、疾患名ではなく、症状名、症候名です。実際触ってみて皮膚温が冷たくなくても、本人が冷えていると自覚すれば、冷え性といえます。人間は恒温動物で、体温を一定に保つことができるとはいえ、皮膚表面の温度は周辺の気温にかなり左右されます。最も気温が下がる冬の頃には、内部の温度を守るために一時的に皮膚の末梢血管を収縮させて熱の放出を防ごうとするために、末梢血管での血行不良がおこる結果、冷えを自覚することになるのです。冷え性は骨格が小さく、熱量を保持する筋肉量が少ない女性に多く、女性ホルモンの微妙なバランス調整のために温度調節能力が低下しがちなことも原因といわれます。また若い世代では必要以上のダイエットによって、血液を温めて熱の放散を防ぐ皮下脂肪が減少している影響も見逃せません。
冷え性が温床になっておこってくる身体症状には、腰痛、肩こり、膝痛を中心とした運動器疾患があります。風寒邪という冷たい風がもたらす痛みは、アチコチが刺すように痛いというのが特徴です。また腹部の冷えからおこる下痢や便秘も見逃せません。また冷えはホルモン機能や自律神経機能も悪化させ、女性の月経痛や不妊、精神愁訴などをおこす引き金になる場合もあります。東洋医学では古来より冷えは様々な疾患の原因になるという考え方があり、冷えを改善させる多くの漢方薬が同時に全身疾患の治療薬にもなっています。これらはお湯で溶いて温かく飲むと効果が出やすくなりますので、お試し下さい。
 
・四肢末端の冷え性四肢末端を中心として強い冷えやしびれ、痛みを感じる冷え性の代表選手。
しもやけや、指先が白くなる人もあり、年齢に関係なく細くて、背の高い女性に多くみられます。漢方では当帰四逆呉茱萸生姜湯(トウキシギャクゴシュユショウキョウトウ)が効果的で、即効性もあります。

・胃腸の冷え性ビールやアイスクリームなどの飲食物をたくさん摂取したり、寒い所に長く居ると、急に下痢をしたり、腹痛や腹満をおこすタイプの冷え性。
消化管は袋状の内臓で、冷たい飲食物を食べると人工的に氷嚢を作り胃腸を冷やしているようなものですから、食生活を第一に見直して下さい。下痢タイプには人参湯(ニンジントウ)、腹満タイプには大建中湯(ダイケンチュウトウ)が良く、このタイプこそお湯に溶いて飲みましょう。

・腰の冷え性:腰背部から下肢が冷えや重だるさを伴うタイプの冷え性。
中高年に多く、下半身の痛みやしびれ、頻尿、インポテンツなどの症状を伴う場合もあります。八味丸(ハチミガン)、牛車腎気丸(ゴシャジンキガン)を寒くない時期から気長に飲んでください。

・冷えのぼせ:下半身は冷え、上半身はのぼせ、ひどければ汗までかくタイプの冷え性。
更年期の女性や不規則勤務の人、老人によくみられ、改善が難しい冷え性です。自律神経の乱れによる一種の体温調節障害と考えられています。女神散(ニョシンサン)や四逆散(シギャクサン)などが使われます。下肢に温い水と冷たい水を交互にかける冷浴が効果的です。

 

■ つぼで冷え対策

『冷え』と戦う季節がやってきました。特に女性の方は毎年悩まされる方は多いのではないでしょうか。今回は冷え対策に使えるツボを紹介します。

ツボと冷え

つぼ(経穴)は経絡と呼ばれる体中を走る気や血の通り道の上にポイントとしてあります。体のエネルギーや水分保持などの素となる気・血が滞るとツボに反応が出ます。そのツボを刺激することで、気血の流れがスムーズになり体の代謝が高まります。そして、体温を上げたり、胃腸の調子を整えたり、血流を良くしたりと体の中から温めるという「冷え」に嬉しい効果が期待できます。

どうやって使う?

・指で押す(指圧)・・・「グーッ」と口に出して言うくらい、約3秒ほど押してみてください。「痛いけど気持ちいいな」というくらいの強さが理想的です。あまりグイグイ押しすぎると逆に痛くなったり、筋肉を傷めることもあるので注意しましょう。また、我慢できないほどの痛みがあるところは無理に触らないでください。

・お灸・・・せんねん灸というお灸が市販されています。もぐさの下にシールつきの土台がついていて、使いやすい形になっています。お灸は温熱刺激が体内に伝わり、ツボを刺激し、温かくて気持ちのよい治療です。しかし、火を使うので火傷や火の取り扱いには十分注意して行ってください。

・カイロ・・・お灸よりも簡単に温めることができるので便利です。広範囲に長時間使用するので貼るタイプのものは小さいもので十分刺激が与えられます。低温やけどに気をつけましょう。

・湯たんぽ・・・最近は軽くて小さな湯たんぽが出てきています。カイロ同様広範囲に使えますが、こちらも低温やけどに注意です。

冷え症に効果的なツボはこれ!

・湧泉(ゆうせん)・・・足の裏の中央。すこしくぼんだ所。足腰の冷えだけでなく全身の気の流れを良くするツボ。

・太衝(たいしょう)・・・足の甲にあり、親指の骨のつけ根。足の血流を良くし、冷えのぼせする方に。

・三陰交(さんいんこう)・・・内くるぶしの指4本分上。足の冷えやむくみ、子宮にも影響するので女性には必須のツボ。

・中脘(ちゅうかん)・・・おへそとみぞおちの真ん中。胃腸のツボなのでお腹が冷えるときに。 

・腎兪(じんゆ)・・・腰の一番細い部分より指2本分上。脊柱の両脇にある。腰回りの冷えや、全身に元気を与えるツボ。

・風門(ふうもん)・・・首を前に曲げた時に飛び出す骨から2つ下の骨の両際。風邪の入り口になるツボ。

 

■ 今月のおすすめ 

温熱療法

当院は鍼灸治療を行っています。鍼灸は体を内側から温め、体質改善も期待できるので冷え対策に効果的です。また、「時間がない」とか「鍼灸はちょっと、、、」という方はリハビリ室でのホットパックや遠赤外線などの温熱療法もおすすめです。リラクセーションカプセルも血行促進効果があり、体が温まるので人気です。寒い季節もリハビリ室を是非ご活用ください。

 

 

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