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河崎医院たより「あけび」2015年9月 78号 特集『帯状庖疹/まだまだ危ない紫外線』

仲秋の名月を迎える初秋の9月です。残暑は厳しいですが、彼岸花や赤とんぼが秋の訪れを教えてくれますね。今回は「帯状庖疹」を特集します。一緒に勉強しましょう。

■ 帯状庖疹

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【帯状庖疹は子供の頃の水ぼうそうが原因でおこる】

帯状庖疹は水ぼうそうを起こす原因ウイルスと同じ水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こる病気です。水ぼうそうは多くの人が子供の頃に罹患し、1週間程度で治る病気ですが、治ってもウイルスが消滅したわけではありません。体の神経節に隠れて、復活の機会を狙い、長い場合は何十年も潜伏し続けます。そして過労やストレス、病気、手術、免疫抑制薬の使用、高齢化などで免疫力が低下したときにウイルスが復活します。この復活したウイルスが神経節から出て活動を再開し、皮膚に発赤した帯状の水疱をつくるのが帯状疱疹です。帯状庖疹は50歳以上に多く発症し、6~7人に1人の発症率ですから、決して珍しい病気ではなく、誰にでも起こる可能性があります。
 

【帯状庖疹の症状】

帯状庖疹は胸や背中などの胴体部分に特に多くみられ、額などの顔面にもよくできます。その他、腕や足など全身のどこでもできる可能性がありますが、多くは上半身にでき、腰から下にできるのは全体の2割以下です。また体の左側か右側のどちらか片方の神経に沿って帯状にあらわれます。帯状疱疹では皮膚症状の出る数日~1週間前から、ピリピリ、チクチクとした痛みが起こります。ときには2週間以上前から痛みが見られることもあります。痛みは皮膚の症状が始まると一層悪化し、治るとともに消えていきますが、患者さんによっては痛みだけが数ケ月~数年単位で残る場合があります。これを帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼びます。PHNは増えすぎたウイルスが長期間にわたり神経を攻撃し、神経に傷が残ってしまったために起こると考えられています。高齢の患者さんほどPHNが残りやすいといわれ、帯状疱疹の中で最も注意しなければならない後遺症です。そのため帯状疱疹の治療はウイルスが皮膚や神経に与えるダメージが少ない初期に治療を始めることが大切です。早期に抗ウイルス薬治療を開始すると、ウイルスの増殖を抑え、皮膚の炎症や痛みが重症化するのを防ぎ、帯状疱疹後神経痛を防止します。ですから皮膚に痛みを感じて皮疹があれば、我慢せずにできるだけ早く医療機関を受診してください。
帯状庖疹は人に感染する危険性はありませんが、まだ水ぼうそうに罹患していない乳幼児には感染することがありますから気をつけてください。またこの病気は一生に1回しかかかることはありません。一度帯状疱疹になると、水ぼうそうのウイルスに対する免疫が強くなるためです。また帯状庖疹は同じヘルペスウイルスの仲間である単純ヘルペスウイルスによっておこる単純疱疹と間違われることがあります。単純疱疹の場合にも痛みを伴う水疱状皮疹がありますが、程度は小さく軽いものです。また顔面や陰部など特定の部位に限局して繰り返しておこることが特徴です。どちらにしても分からない場合には、皮膚科を中心とした医療機関に相談することをお勧めします。

 

■ まだまだ危ない紫外線

9月はまだまだ紫外線の強い時期です。気候もよく外出することが多いこの時期、真夏ほど暑くないので紫外線対策を怠りがちに・・・。油断せず、しっかりと紫外線から肌を守りましょう。今回は日焼け止めの使い方を紹介したいと思います。 

『SPF』や『PA』って?

地球に届く紫外線にはA波とB波の2種類あります。
A波は真皮にまで届き皮膚の細胞を傷つけシミやしわの原因に、B波は表面の皮膚に影響して赤くなったりヒリヒリするような日焼けを起こします。これらの紫外線に対してSPFはB波の防止効果、PAはA波の防止効果を表しています。

段紫外線吸収剤と紫外線散乱剤

紫外線吸収剤は化学合成された成分で皮膚表面で化学反応を起こし、紫外線を熱エネルギーなどに変化させ皮膚に吸収させ、紫外線としての浸透を防ぎます。この反応は強い刺激ではありませんが敏感肌の方は赤くなることがあります。
紫外線散乱剤はチタンや亜鉛などの微粒子が皮膚を覆うことによって皮膚表面で紫外線を反射、散乱させて皮膚への吸収を防ぎます。

ノンケミカルって?

化学合成剤の入った紫外線吸収剤不使用の日焼け止めはノンケミカルタイプと呼ばれ、紫外線散乱剤が使用されることがほとんどです。紫外線吸収剤はしっかり肌に密着するので強い紫外線防止効果やさらっとした質感や白くならないなどの特徴があり、皮膚に悪いものではありません。しかし、上記のとおり敏感肌の方には刺激になることがあるので肌にやさしいノンケミカルのものをお勧めしますが、紫外線防止効果は少し劣ることや汗で落ちやすいなどのデメリットもあります。

紫外線対策のポイント

・日焼け止めは適量をムラなくしっかり塗る!量がすくないとムラができ効果が下がります。
・日焼け止めをこまめに塗る!汗や服で擦れたりして落ちてしまうのでこまめに塗りなおしましょう。
・紫外線の強い10~14時の時間帯の外出はできるだけ避ける。
・帽子、日傘、長袖の上着などの衣類でできるだけ肌の露出は避けましょう。

子供の紫外線対策

一生で浴びる紫外線量の約50%は18歳まで浴びるといわれています。大人になってから影響が出ることが多く、皮膚ガンの発症率とも関係しています。子供の肌は成長途中で無防備な状態です。特に小さい子供は地面から反射する紫外線も油断できません。大人同様しっかり日焼け対策をしてあげましょう。


 

■ 今月のおすすめ

 

《ドゥーエ》

当院では肌にやさしい日焼け止めを扱っています。日焼け止め効果の高いものとより敏感肌の方のためのノンケミカルのものと2種類ご用意してあります。子供用の日焼け止めもありますので是非お試しください。紫外線は年中降り注いでいるので日焼け止めもできるだけ1年中ご使用されることをおすすめします。

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40g
¥2,200(税抜)

9月は診察時間の変更はありません。