河崎医院たより 「あけび」

ホーム > 河崎医院たより 「あけび」 > 河崎医院たより「あけび」2015年8月 77号 特集『膝関節症Ⅱ/膝痛の支え』

河崎医院たより「あけび」2015年8月 77号 特集『膝関節症Ⅱ/膝痛の支え』

夏のうだる暑さも後半に入ってきた8月です。夏休暇などで花火や水遊びなど様々な納涼を楽しみましょう。今回は先月に続いて「膝関節症 Ⅱ」をお届けします。

■ 膝関節症Ⅱ

膝関節症を東洋医学で考えてみると...

膝関節症は漢方薬が効果的な疾患ですが、西洋医学とは一味考え方が異なります。東洋医学では膝関節という部分の概念で考えるのではなく、痛みやしびれを伴う運動器疾患全体を『痺症(ひしょう)』と称しています。寒さや湿気などの気候変化(外因)に体質(内因)が関係して、経絡や気血水がめぐらなくなると、痛みやしびれといった痺証が様々な部位でおこると考えています。痺証には気候変化の風(風邪)がもたらす身体の痛みである風痺、寒さ(寒邪)がもたらす痛みである寒痺、湿気(湿邪)がもたらす痛みである湿痺、関節の発赤、腫脹、熱感などの炎症を伴う突然の痛みである熱痺などがあります。

痺証概念から考える膝関節症の漢方薬

(1)湿痺:膝関節は下半身にあり、身体の水分が溜まりやすい部分であることから、変形性膝関節症も湿が関係した湿痺の病態が多くなります。湿痺は重だるさやしびれを伴うのが特徴で、むくみがみられることも多くあります。こんな時に使われる漢方の代表が防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)です。体表に水毒が停滞して下肢の気血が巡らなくなり、冷えや下肢のむくみがあるような、汗かきの膝関節症には大変有効です。色白の水太りの人にはダイエット効果も発揮します。この薬に含まれる防己(ボウイ)と蒼朮(ソウジュツ)には利尿鎮痛効果があり,黄耆と共に働くと体表の水を去り皮膚の状態を良くする働きがあります。

(2)寒痺:寒い秋から冬にかけて痛みが悪化する膝関節症には寒邪が関係した寒痺が多くなります。寒痺の特徴はキリで刺すような強い痛みで、筋肉の痙攣を伴うことがあります。また触れると局所に冷さを感じることも多いものです。そんな時に使う漢方が桂枝加朮附湯(ケイシカジュツブトウ)です。桂皮(ニッキ)やトリカブトの根である附子といった身体を温め、気血の流れを改善する生薬が配合されています。

(3)熱痺:急に膝関節が腫れて、熱感や発赤が出て、強く痛むというような症状は熱痺です。急に肉体労働をした時や過激なスポーツ、打撲などで生じやすいものです。漢方では清熱作用のある石膏の入った、越婢加朮湯(エッピカジュツトウ)などが効果的です。温めると増悪し、冷やすと改善しますので、まずは安静にして冷湿布などで冷やして下さい。

(4)瘀血痺:膝関節が老化で変形してくると気血が欝滞しやすくなります。また下半身にあるため、静脈は欝滞し、むくみがちになります。そこに筋力低下からの運動不足が重なると、下半身には血と水が停滞して、重だるく、痛みも強くなります。細絡という毛細血管の怒張などが皮膚表面に認められることも多く、冷えると痛みが悪化します。こんな時には疎経活血湯(ソケイカッケツトウ)が効果的です。この漢方薬の中には四物湯という血の流れを改善させる生薬や、牛膝、防已、蒼朮といった湿をさばく生薬も入っており、温めながら気血水を整え、痛みを取ります。適度な運動をするとより血流が改善して効果的です。

■ 今膝痛の支え

前回紹介したひざ運動に引き続き、今回は膝の痛みを軽減させるため、膝をサポートするサポーター、テーピング、おススメのつぼを紹介したいとおもいます。 

膝の痛みの装具療法

膝関節の固定、安定させることで関節への負担を軽くし、痛みの軽減やスムーズな動作ができるようにします。

・サポーター・・・膝関節に簡単に装着でき固定するもの、伸縮性があり動作を助けるもの、保温するものと目的や長さや大きさのサイズなど様々な種類から選べます。また、靭帯を固定し、筋肉を支えるテーピングも簡単で使いやすいものです。

・足底板・・・靴の中など足の裏に装着する装具です。日本人に多いO脚は膝の内側に負担がかかっています。この場合、足底板の外側が高くなっていてO脚を矯正し、膝への負担を軽くします。

・つえ・・・歩く時や立ち上がる時、つえを使うことで体重が分散され膝関節にかかる負担を軽減させます。また転倒予防などにも有効です。。

段落のタイトル(2)...より後ろの文章をすべて選択して、『段落のタイトル』をコピペする。

膝のサポーター
・巻くタイプ・・・膝蓋骨の上下で止め膝関節を巻く形のもの。上下の調整具合で固定感を決められるので安定します。少し嵩張りますが、使いたい時だけなどは服の上からでも装着できます。

・履くタイプ・・・靴下のように履くタイプは肌に密着しているので違和感なく使えます。伸縮性があるものが多いので動作のサポートになります。ウールや遠赤のものは保温力もあるので冷えを防止し、血行を良くして痛みを和らげます。

膝痛にはこのツボ

・梁丘・・・膝蓋骨(膝のお皿)の外側、指3本分上。膝関節の動きに重要な大腿四頭筋を刺激します。

・血海・・・膝蓋骨の内側、指3本分上。梁丘の反対側。大腿四頭筋上にあり、血行を良くします。

・曲泉・・・膝関節の内側。膝を曲げた時にできるしわの端の少しへこんだところ。内側が痛い時に刺激します。

・内膝眼・外膝眼・・・膝蓋骨の前面。足を伸ばした時にできる内と外の少しへこんだ部分。

・委中・・・膝関節の後ろ側。膝を曲げた時にできるしわの真ん中。膝を曲げながら親指でグーッと押してください。

簡単テーピング


・膝蓋骨の下の内側、外側の両サイドから膝蓋骨を囲むように伸ばし太ももの方へ流して貼る。
・膝のお皿を内側・外側から囲むようにして貼る。

 

■ 今月のおすすめ

おすすめの本文...より後ろの文章をすべて選択して、『おすすめの本文』をコピペする。なければ、この一文を削除する。

《サポーター》

当院でも巻くタイプや履くタイプなど様々サポーターを準備しています。また、長さもいろいろ選んでいただけます。試着もできますのでお気軽に相談ください。

th_822dbc90da39d510564120f044aa0e97_138493016002.jpg

 

8月18日(火)~23日(日)  夏季休暇
   24日(月)~26日(水)  12時まで 河崎Dr.