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河崎医院たより「あけび」2014年6月 63号 特集『膀胱炎/膀胱炎の予防』

入梅の6月です。ショウブやアジサイが雨に濡れる姿は美しく、カエル達も嬉しそうです。でも水被害が出ないように祈りたいですね。今回は女性に多い「膀胱炎」を特集します。

■ 膀胱炎

膀胱炎は圧倒的に女性に多い疾患

排尿痛や頻尿がつらい膀胱炎ですが、圧倒的に女性に多い疾患です。その理由は女性の身体構造にあります。女性は尿道が短く、細菌が繁殖しやすい肛門や膣が尿道口の近くにあります。尿道は男性が約15センチなのに対し、女性は約4センチで男性の3分の1程度しかありません。そのため細菌が簡単に尿道から膀胱に侵入しやすい構造になっているのです。膀胱炎の原因となる細菌感染は、尿道付近の膣や肛門が排便後の拭き残しなどで清潔に保てなかったり、月経血で汚染されたり、不潔な状態で性行動をすることで起こります。またストレスや過労、体力低下、冷え症などで抵抗力が弱くなっていても細菌感染しやすくなります。膀胱炎の症状は頻尿、排尿時痛、残尿感、尿の混濁と分かりやすく、危険な疾患ではありませんが、我慢すると腎盂腎炎になって高熱を出すこともありますから、おかしいと思ったら医療機関を受診してください。

膀胱炎の漢方治療

急性膀胱炎は細菌感染が原因で、尿検査で白血球増加や細菌を認めれば確定されます。抗菌剤を服用すると1週間以内で治癒しますが、冷えや過労から再発を繰り返す場合や、尿は綺麗であるのに膀胱炎症状があるといった間質性膀胱炎、また夏場の多汗で排尿量が低下することで繰り返しおこる膀胱炎などでは、抗菌
剤のみでは十分対処ができません。このような場合に漢方薬を併用するとすっきり改善しますので、一緒に考えましょう。
(1)冷え症の膀胱炎
膀胱炎症状の排尿痛や残尿、血尿を東洋医学では「淋証りんしょう」と呼び、猪苓湯(チョレイトウ)や五淋散(ゴリンサン)といった漢方が効果的です。淋証の背景には冷え症が隠れていることが多く、冷えで腎や膀胱機能が低下すると頻尿や残尿が現れると考えられます。確かに冬場や冷房の冷えなどで膀胱炎がおこりやすい傾向があります。そのような場合には真武湯(シンブトウ)や人参湯(ニンジントウ)などで身体を温めていると膀胱炎の予防になります。
(2)夏場の膀胱炎
夏場に大汗をかくと尿量が減少して、膀胱炎症状がおこりやすくなります。閉経後には陰部に潤いが無くなることもあって、中年以降の女性は特に膀胱炎症状をおこしやすいものです。この場合には夏場の期間だけ猪苓湯(チョレイトウ)を飲んでいると、汗になる水分を尿に引っ張ることができるため予防になります。
(3)過労や過敏性からの膀胱炎
疲労感を訴えやすいタイプの中には、緊張した時や月経前後になると頻尿や尿意不快といった軽い膀胱炎症状を感じる方々が多くいます。こんな時には清心蓮子飲(セイシンレンシイン)という漢方を飲むと気持ちも軽くなり、頻尿や不快感も改善します。また芎帰調血湯(キュウキチョウケツイン)は身体を温め血の流れも改善しつつ、排尿リズムも整えます。

 

■ 膀胱炎の予防

膀胱炎かなっと思ったらまず医院を受診することですが、下腹部痛や排尿時痛を少しでも和らげる方法を紹介したいと思います。また、繰り返し膀胱炎を起こさないための予防法や初期症状の対策として覚えておかれるといいですね。

症状緩和のポイント

・トイレを我慢しない。膀胱内に菌を溜めないよう、水分を多めにとってトイレに行く回数を増やします。
・体を冷やさない。下腹部や腰部をあたためてあげると血行が良くなり痛みが和らぎます
・清潔にする。トイレの後は陰部をきちんと拭くことや生理時はナプキンをこまめに変えるとを心がけましょう。

膀胱炎にはこのツボ!

ツボに親指をあて『ぐ~』と押したり、せんねん灸などお灸をすると熱の刺激も加わりより効果的です。
・中極・・・おへそより指4本分下にあるツボ。下腹部にあり、泌尿器の疾患に良く使うツボ。
・水道・・・おへそより指2本分上。水の流れを良くするツボで老廃物を外に出します。
・三陰交・・・内くるぶしのうえ指3本。婦人科系の疾患によく使うツボ。冷えや水分代謝を良くします。
・膀胱兪・・・ウエストの最も細い部分から指2本分下、仙骨のくぼみにあります。骨盤内の血行を促進し、膀胱の疾患や頻尿の症状を和らげます。

おすすめアロマセラピー

段ラベンダーやティートリーといった抗菌力があり炎症を抑える精油を使います。全身浴や半身浴をすることで、患部を清潔にし温めながら免疫力を上げることができます。また、これらの精油にゼラニウムをプラスして下腹部や腰部をマッサージするのもいいでしょう。
・真正ラベンダー・・・消炎作用や鎮静作用の強い精油。
・ティートリー・・・抗菌効果がもっとも高い精油。免疫力も向上させます。
・ゼラニウム・・・抗菌効果が高く、リラックス効果もあります。
このほか、ローズウッドやサンダルウッドなどもおすすめです。

今後の予防の為に

・ストレスや疲れを溜めない。睡眠やバランスのとれた食事をしっかりとり体の免疫力や抵抗力を高めましょう。
・体を冷やさない。冷えると血行が悪くなり炎症が起こりやすくなります。普段から腹巻をするなどして下腹部を冷やさないようにしましょう。

 

■ 今月のおすすめ

フィッツUV製品 販売終了のお知らせ

当院でも人気のフィッツの日焼け止めクリームが以下の理由で販売できまくなるそうです。当院においても在庫終了次第販売は終了させていただきますので、お気に入りの方は早めにお買い求めください。
フランス本国において内容成分の変更により、オーガニックコスメ認証を取得した製品の製造ができなくなった為、日本での販売を終了する運びとなりました。長らくの間、ご愛顧いただきましてありがとうございました。

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6月28日(土) 12時まで 担当:河崎に変更
日笠は学会出席の為、休診になります