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あけび」2014年4月 61号 特集『むずむず症候群/香りのはたらき』

春真っ盛りの4月です。年度初めでもあり改まった気分になりますね。今回のあけびは前回の睡眠障害とも関係する『むずむず脚症候群』を特集します。

■ むずむず症候群

むずむず脚症候群ってどんな症状?

「むずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome:RLS)」とは、下肢の内部に不快な異常感覚が生じる疾患です。その異常感覚は「むずむず」「虫が這う」「ほてる」「炭酸が泡立つ」「ちりちりする」などさまざまな表現がされますが、きわめて不快なものです。症状が起きると脚を叩いたり、寝返りを繰り返すことなどで不快感を軽くしようとしたり、重症になるとじっとしていることができず、居ても立ってもいられなくなり歩き回らなければいけない状態にもなります。またむずむず脚症候群の症状は、夕方から夜間に現れることが多いため、入眠障害(眠りにつくことができない)、中途覚醒(夜中に目が覚めてしまう)、熟眠障害(ぐっすり眠れない)などの睡眠障害の原因となり、その結果日中に耐えがたい眠気を引き起こし、患者のQOLが著しく低下するといった悪循環に陥ります。
むずむず脚症候群患者の約80%の方に睡眠時周期性四肢運動(PLMS:Periodic Limb Movements in Sleep)が認められます。睡眠中に足首の関節をピクピクと背屈させるような動きを周期的に繰り返す病態で、終夜睡眠ポリグラフィによって確認されます。その運動の回数が多くなると、そのために目が覚めて睡眠の質を悪くする結果、熟睡感の欠如や昼間の眠気が起こってくることになります。RLSとPLMSを合併した場合、一層様々な睡眠障害がおこり、熟睡感を得ることができず、強い不眠と昼間の眠気をもたらします。
睡眠時周期性四肢運動障害は日本ではかなり以前から指摘されていましたが、病態がわからないままでした。最近になって欧米でも注目されるようになり、むずむず脚症候群という名前で一気に有名になりました。しかし日内変動もあるため、病気とは思わずに医療機関を受診することなく悩んでいる方々が沢山いるのが実情です。女性に多く、慢性疾患を持つ人に起こりやすいですから、心当たりの方がご相談下さい。

むずむず脚症候群の治療法と養生法

最近になってむずむず脚症候群の治療法としてパーキンソン症候群の薬であるドーパミン受容体作動薬や、抗ケイレン薬などが判明してきました。漢方でもこむら返りに使う芍薬甘草湯やケイレンなどにも効果がある抑肝散などで有効である報告が出てきています。
また日常の養生でも症状が緩和されます。日常生活で誘発因子になるカフェインやアルコール、過度の喫煙を避けることが第一。これによって睡眠が取れやすくなります。 就寝前に脚のストレッチやマッサージを行い、筋肉のこわばりを取ると改善されることもあります。特に股関節のストレッチを意識しながらラジオ体操を行うと良いでしょう。
その他、ゆっくりした入浴で筋肉の緊張を緩和し、リラックスすることで下肢の痙攣は予防でき、眠りに入りやすくなります。 (むずむず脚症候群友の会HP参照 http://muzumuzu.org/

 

■ 香りのはたらき

アロマセラピーが認知症に効果があると話題になっています。
今回は香りがどのように体に働きかけるのか、アロマセラピーがなぜ効果があるのかを紹介したいと思います。

香りが体に取り込まれるルート

香り(ここでは精油の芳香成分)が体内へ取り込まれる主な経路を3つ紹介します。
・鼻から脳へ  ・・・ 鼻から吸った香りの芳香成分は鼻の奥の粘膜より嗅上皮に付着し嗅細胞にくっつきその刺激が脳の嗅覚野に届きます。
・鼻やのどの呼吸器から体内へ ・・・  呼吸や芳香浴では芳香成分は呼吸器から気管を通り、肺に入ります。肺では肺胞から血中へ取り込まれます。
・皮膚から血中へ  ・・・ マッサージやお風呂などで使用した場合、精油の成分は肌から吸収されます。精油の芳香成分の分子サイズはとても小さいので皮下組織まで浸透し、毛細血管に取り込まれ全身へと運ばれていきます。

段香りと大脳

香りの感覚、嗅覚は視覚や聴覚と違うルートで大脳に情報を伝えます。上記にもあるように、鼻の奥にある嗅上皮に作用し、そこに付着する嗅細胞で情報化され嗅神経を経て直接大脳の嗅球へそして大脳皮質の嗅覚野に情報が伝わります。脳内では嗅覚野の近くに大脳辺縁系がありその信号は大脳辺縁系から視床下部へそして、記憶を司る海馬にも送られます。これが香りの情報伝達のポイントです。

香りがもたらす効果

大脳辺縁系とは私たちの本能や感情、欲望を司るところ、つまり私たちの心のコントロールをしているところです。視床下部は血管や内臓の働きを調整する自律神経系、ホルモンバランスを整える内分泌系、体を守る免疫系を統括して、私たちの体のバランスを保つ為のとても重要なところです。香りの情報はこのように大脳辺縁系や視床下部に伝わることで心と体のバランスに影響をもたらします。香りの信号は海馬も刺激し記憶に影響を及ぼします。匂いを嗅いだとき、何かと結びついたり、何かを思い出したりするのは海馬が嗅覚と結びついているからなんです。
このように、香りは人の感情や行動、記憶など様々な働きに影響をもたらします。つまり、香りをかぐことはどんな匂いであれ、神経細胞を刺激し脳の活性化になります。アロマセラピーで使用する精油には強壮作用や鎮静作用などがあります。目的に応じた精油を使うことでより一層の効果が期待できるでしょう。

 

■ 今月のおすすめ

ふくらはぎすっきり サポーター

足首から段階的に加圧を変化させることで、ふくらはぎの筋肉の血流を促進させ筋肉もほぐれ、血液が心臓のほうへもどるのを助けます。ふくらはぎの痙攣や足の不快感の緩和につながります。薄手でふくらはぎの部分だけのサポーターなので春夏のこれからの季節に最適です!

4月より消費税増税に伴いサポーター、精油等の商品も消費税分値上げさせていただきます。何卒ご理解いただきますようお願い申しあげます。

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¥3,000(税抜)

4月は診察時間の変更はありません。