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河崎医院たより「あけび」2013年12月 57 特集『医食同源/冬のアロマセラピー』

暑さが長く厳しかった今年ですが、師走を迎える頃となりました。寒さも少しずつ増し、本格的な冬将軍の到来です。今回のあけびは冬の代表的な食物でありながら、同時に冬を乗り切る漢方薬でもある医食同源の食品をご紹介しましょう。

■ 医食同源

柑橘系果実は冬を元気に乗り切る薬

冬はミカン、キンカン、ポンカンなど柑橘系の果物の季節です。最近では多種類の柑橘系果物が流通しています。この柑橘果実は冬の習慣とも強く結びついているのをご存じでしょうか。まず古来より冬至に柚子湯の習慣がありますが、あれは冬の間、カゼを引かないようにという言い伝えです。実際柚子には血行促進効果があり、冷え症や神経痛を改善させてくれます。またお正月の鏡餅の上に載せるダイダイは秋に黄色く熟しても、春にはまた緑色に戻り、数年落下しないことから、子孫繁栄を祈念した縁起物です。
漢方薬でも柑橘系の生薬が活躍しています。青いミカンの皮を乾燥させた「青皮(せいひ)」、熟したミカンの皮を乾燥させた「橘皮(きっぴ)、陳皮(ちんぴ)」です。咳や痰などのカゼや胃腸障害を改善する働きがあります。陳皮は七味の材料としても有名で、食欲増進効果もあります。またダイダイの実は「枳実(きじつ)」という漢方薬で、咳や痰の改善と共に腹部の張りを取ったり、気の詰りを取る働きがあり、漢方薬として大変繁用されています。柑橘系果実をおおいに食べて、健康に冬を乗り切って下さい。

薬味のネギは貴重なカゼ薬

温かい汁物に添えられるネギは和食に欠かせない食べ物です。独特の臭みは「硫化アミル」という物質によるもので、食欲増進効果だけでなく、神経を安定させる働きもあります。ネギには関西の青ネギと関東の白ネギがありますが、白ネギの白い部分は「葱白(そうはく)」と呼ばれる漢方薬で、カゼの初期に風邪(ふうじゃ)を飛ばす働きがあります。カゼの引きはじめには温かい一品にネギを山盛りかけて食べるのも効果がありそうです。また冷えによる頭痛にも即効性があります。漢方の方剤に納豆の一種である豆豉と配合して頭痛や悪寒などに用いる葱豉湯(そうしとう)というのがあります。こうれは納豆に刻み白ネギを混ぜて食べても同様な効果が期待できます。

しょうがは冷え症の代表薬

生姜が冷えに効果的というのは最近とみに有名になりましたが、この生姜は古墳時代から食用として用いられてきた、古い食べ物です。また漢方薬としても大変貴重で、多くの有名な漢方方剤に配合されています。一般的なひねショウガは「生姜(しょうきょう)」と呼ばれ、保温効果と共に食欲増進や毒消し作用があります。また蒸して乾燥させたものが「乾姜(かんきょう)」といって、一層強い保温と強壮、咳止や痰切りなどの作用に優れています。段々と寒さが増してくる頃、冷え症の方にとっては強い味方の、まさに医食同源の代名詞です。様々な料理の添え物として、お茶の香辛料として楽しみながら食べて下さい。

 

■ 冬のアロマセラピー

今回は冬におすすめのアロマセラピーを紹介します。精油には体をリラックスさせるだけでなく、抗菌作用や抗ウイルス作用を持つものや、体を温める効果を持つものなどもあり、これからの季節に使い方や効果を覚えておけば活用できるでしょう。

抗菌・抗ウイルス作用

精油には抗菌作用や抗ウイルス作用があるものがほとんどです。その作用が特に強いのが、ティートリー、ユーカリラディアタでスプレーなどを作って消毒に使えます。空気清浄ならレモンも有効です。スイートオレンジやペパーミントは台所掃除にも使えます。乾燥する季節ですのでルームスプレーを作っておいておくと良いでしょう。

☆おすすめレシピ☆
無水エタノール  10ml
精製水  2ml  
レモン  3滴 
ユーカリラディアタ 5滴

① エタノールをはかり、瓶に入れる
② ①に精油を入れ少しなじませる。
③ 精製水を入れ蓋をして軽く振る。
一週間ほど寝かせてから使用する。

冷え対策

サイプレスは血管を拡張させて血液の流れを促進します。また、柑橘系のレモンやスイートオレンジは血行促進させ、体を温めます。これらの精油を用いて簡単にできるのが足浴や手浴です。洗面器やバケツにお湯を入れ、これらの精油を5滴落してください。手首や足首までつかれば十分、手や足があたたまると全身がホカホカしきます。もちろん、お風呂やマッサージに使うのもおすすめです。

免疫力アップ

ティートリーは強壮作用が強く、免疫力を上げてくれます。ラベンサラは免疫系を刺激し免疫防御力を高め、自律神経も安定させます。免疫力を高めるにはよく寝て、規則正しい生活をすることです。よい睡眠とるために、寝る前にラベンサラをゆっくり香るのもいいでしょう。

鼻水・せきの症状緩和

ユーカリやペパーミントに含まれる1.8シネオールという成分は鼻やのどの粘膜の炎症を抑える効果があります。鼻づまりや鼻水、咳や喉がいたい時はマグカップや洗面器にお湯をはり、これらの精油を2~3滴落しその蒸気を吸いながら深い呼吸をします。不快感が緩和され落ち着くと思います。

乾燥によるかゆみ

クレイはミネラル成分を豊富に含むので保湿効果が高く、炎症やかゆみを抑える効果もあります。お風呂に入浴剤の代わりに入れてもいいし、気になる部分にパックをするのもおすすめです。肌の新陳代謝を促進させます。

■ 今月のおすすめ 

ちょっぴり大人なしょうが湯

「乾燥しょうが」「蒸ししょうが」のWのしょうがに本葛、山椒、高麗人参に加え、女性に嬉しいコラーゲンをプラスしたしょうが湯。体の芯からしっかり温まります。甘すぎず飲みやすいと当院でも人気の商品です。

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ちょっぴり大人なしょうが湯
¥840

年末年始の休診日
12月29日(日)~1月5日(日) 休診