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河崎医院たより「あけび」2012年8月 41号 特集『不眠症Ⅰ』

夏が移り変わっていく8月です。お盆をはじめ各地で行事が沢山ありますね。ちょっとひと休みして体力維持を心がけて下さい。今回と次回のあけびでは「不眠症Ⅰ」を特集します。

■ 不眠症Ⅰ

眠りたい身体と眠らない社会

ヒトが自然と共に生きていた時代は夜ともなれば明るさも乏しく、五感や頭を刺激するような娯楽もなかったので、身体のバイオリズムが狂わされることも少なく、寝やすい環境が整っていました。しかし夜も昼間と変わらない生活が可能となった現代社会では、効率のよい生活を目指してどんどん睡眠時間を減らし、睡眠の時間帯も遅い方にずれてきています。それに伴うように世代を超えて不眠症で悩む人たちが増加の一途です。ヒトの身体は、日中は交感神経が優位で、体温、血圧、脈拍も高く、活動しやすい体になっています。一方夜になると副交感神経が優位となり、生命活動は低下して眠りへと導かれていくのです。しかし文明社会ではヒト固有のバイオリズムを無視した生活サイクルを、日夜強いられているのですから、身体の自然が崩れて不眠がおこってしまうのは当然かもしれません。

睡眠は太陽の光と関係する

人は一生約1/3を睡眠に費やしています。睡眠がなぜ必要かはまだ解明されていない謎ですが、睡眠なしで生きていけないことからも、脳にとっての休息の意味があることは確実です。ヒトは長い進化の過程で太陽の光と関係した固有の体内時計(サーカデイアンリズム)を作り出しています。一日の体内時間はなんと25時間。実際の時計との1時間のずれを、目から入ってくる太陽光によって視床叉上核という脳の場所で修正しています。最近ではこの光と関係したリズムに、メラトニンという脳からのホルモンが深く係わっていることも明らかになってきました。ですから太陽光を十分に浴びないということや、明るすぎる夜の人工的光、またパソコン作業などでの目の酷使はこの体内時計を撹乱してしまい、不眠の大きな原因となります。

不眠症は陰陽のアンバランス

東洋医学では自然界には陰と陽があり、人体もその影響を受けていると考えています。日出と共に人体の陽は強くなり、気は体の外側(同じ陽に属する)をめぐるので、身体は活動しやすくまた外からの邪の侵入を阻止することができます。日没と共に今度は陽が弱り、かわりに陰が強くなって、気は体の内側(陰に属する)の五臓六腑をめぐります。この間身体は眠りながら内臓にも休息や元気を与えるのです。このように身体の気の流れは、太陽の光の影響を受けて陰陽のバランスを形作り、睡眠のリズムを整えているというわけです。しかしストレスなどで自律神経が興奮状態になると、身体の陽が強くなり過ぎて、夜になっても気が外に留まったままで、体の内側に入っていけなくなり眠気がこなくなります。その他老化や五臓六腑の障害でも陰陽のバランスが大きく崩れるので、やはり不眠の原因となります。次回は不眠をタイプ別に分けて解決方法を考えて行きましょう。

 

■ 睡眠の疑問

睡眠について悩んでいる方は少なくありません。今回は睡眠に対しての疑問についてお答えします。睡眠をしっかりとって疲れ知らずの夏を過ごしましょう。

睡眠時間 ってどのくらい?

理想睡眠時間は8時間。日本人の平均睡眠時間は7時間とやや短めです。しかし、3時間で満足できるひともいれば、9時間以上寝ても寝足りない人もいます。赤ちゃんや子供、妊婦や高齢者などその年齢によっても異なります。睡眠は量と質が重要。起きた時によく寝た感じや昼間に眠気を感じないくらいがその人にとっての適切な睡眠時間と言えるでしょう。

寝る子は育つって本当?

睡眠時は脳から「成長ホルモン」が分泌されます。筋肉や骨を作るという体をつくるホルモンで眠りが深い時に分泌されます。新生児から思春期までの子供は良く寝て、深い眠りの時間が多いのが特徴です。長く深く眠ることで成長ホルモンの分泌を活発になるため、寝る子は育つというのは正しいことなのです。

寝酒は良くないの?

お酒を飲むと催眠作用で眠たくなり入眠効果はあるでしょう。しかし、お酒の量が増えると眠りは浅くなり睡眠の質は悪くなります。寝酒はどんどん量が増えていきアルコール依存症にもなりかねません。適量を守り、飲酒は寝る3時間前までにしておきましょう。

寝るだけで美肌になる?

成長ホルモンは体の新陳代謝も高めます。肌を整えたり、髪を強くしたり、脂肪燃焼にも効果があります。成長ホルモンは大人になっても分泌されますが量が減ります。10時~2時までが多く分泌されるのでできるだけその時間に深い睡眠になるように早く寝るように心がけましょう。サプリより上手な睡眠のほうが美肌に近づけますよ。

昼寝はしていいの?

睡眠リズムの眠りのピークは夜だけでなく、お昼の2時頃にやってくると言われています。昼寝は15~20分がベスト。短時間の睡眠で脳がリフレッシュできます。

より良い睡眠をとるためにはどうしたらいいの?

日中太陽の光を浴びしっかり活動し、眠る前はストレッチをしたり、音楽をきいたりして体をリラックスさせましょう。半身浴や入浴で体をしっかり温めるのもよいでしょう。布団やまくら、パジャマなど寝具を季節あった快適なものに見直してみてはいかがでしょう。

■ 今月のおすすめ

ラベンサラ

クスノキ科の植物でさっぱりとした香りが特徴です。精神安定をもたらす効果があり、気持ちを落ち着かせて、入眠をたすけてくれます。抗うつや不安を取り除くだけでなく、抗ウイルス作用や抗菌作用も強いので寝室で芳香浴するのに最適です。

mandarin.jpgのサムネール画像

ラベンサラ/¥1,780

夏季休業のお知らせ

8月20日(月) 12時まで 担当 :河崎

8月21日(火)~23日(木) 休診