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河崎医院たより「あけび」2012年7月 40号 特集『頭痛Ⅱ/たまねぎの効果』

蒸し暑い真夏の季節です。熱中症や感染性胃腸炎などの夏の病気には注意して元気に夏を乗り切りましょう。今回のあけびは、先月に続いて「頭痛Ⅱ」東洋医学から考えます。

 

■ 頭痛Ⅱ

頭痛の場所で原因が変わる

頭のどの部位が痛いのですか
首筋から後頭部にかけての痛みは肩こりや寝不足が原因でおこりやすい筋緊張性頭痛です。首の付け根から側頭部に走るような痛みがあるときには、後頭神経痛が考えられます。目の周辺の頭痛は緑内障や眼精疲労などの目の病気や、群発頭痛でも激しい痛みが目周囲におこります。またこめかみの痛みは片頭痛に特有です。


どんな時に痛みますか
朝の冷気に当たると痛い人は冷え、のぼせると痛い人は熱、ストレスや寝不足で痛いならば気滞、月経と関係すれば瘀血、低気圧の前が痛い場合は湿、疲れたり胃腸の具合が悪いと痛いと気虚というように、細やかな問診で自身の体質が判断できます。


どのような性状の痛みですか
キリキリと針で刺すような痛みは神経痛や群発頭痛に多いものですが、冷えが原因でおこる痛みもこのタイプです。重くしめられるような頭重感は身体に湿気が入っておこる痛みに多いもので、筋緊張性頭痛でもよくみられます。また拍動性の痛みは高血圧や片頭痛でみられ、内風(ないふう)という体内に生じた風が原因です。割れるような痛みは瘀血などの血にまつわる痛みにも、脳血管障害の痛みにもあるものです。

慢性頭痛の東洋医学的治療法

内風頭痛
めまいやイライラ、のぼせなどは身体の内部からおこる風と考え「内風(ないふう)」といいます。側頭部から頂頭部に生じやすい傾向があります。釣藤散(チョウトウサン)や七物降下湯(シチモツコウカトウ)などが効果的です。


気虚、陽虚の頭痛
色白、冷え性で、すぐ胃腸の調子が悪くなるような女性は片頭痛がおこりやすいものです。吐き気やめまいなどを伴うこともあります。呉茱萸湯(ゴシュユトウ)、桂枝加人参湯(ケイシカニンジントウ)は身体を温める薬を普段から服用することで、頭痛と共に全身の調子が改善します。


瘀血の頭痛
生理前後におこる頭痛や頭部打撲に伴う頭痛は血の鬱滞が原因です。桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)や桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)が代表処方です。


水毒の頭痛
肥満ぎみで、むくみやすく、尿が出にくいタイプによくみられる頭痛です。雨の前後に増悪する傾向が顕著にあります。五苓散(ゴレイサン)や藿香正気散(カッコウショウキサン)という身体の余分な水を取る処方が効果的です。雨の前に服用しましょう。

 

■ たまねぎ

兵庫県のたまねぎの生産は北海道に次いで2位。その9割が淡路島で作られています。当院のある南あわじ市は淡路島の中でも最も盛んなたまねぎの産地です。たまねぎは種まき時10月~収穫期6月末まで8カ月間じっくり熟成させます。そろそろ収穫も」終わりたまねぎ農家の皆さんは一息つかれている頃かと思います。今回はたまねぎの栄養成分と効果について調べてみました。

特徴的な成分

・硫化アリル
ツーンと鼻にぬけて涙を出させるたまねぎの特徴的な辛み成分。水に溶けやすく、揮発性があります。血栓の生成予防、コレステロールの代謝促進などから『血液サラサラ効果』といわれています。また、ビタミンB1の吸収を促進して疲労回復効果をもたらします。消化酵素の分泌させ食欲増進や血行を促進することで冷えの防止や精神を安定させてイライラや不眠を解消させます。

・硫化プロピル
辛み成分のひとつで生の玉ねぎに含まれます。糖の代謝を促進するので、血糖値を下げる効果が期待されます。

・ケルセチン
ふつうは捨ててしまう玉ねぎの茶色い皮に多く含まれる成分。ケルセチンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用があり、がん予防やアレルギーの炎症に効果があるといわれています。脂肪吸収を抑制する効果もあるのでダイエットに注目されています。

・オリゴ糖
腸内でビフィズス菌や乳酸菌の増殖を促し、腸内環境を良くして便秘解消や大腸がんの予防になります。

調理のポイント

・涙が出るのは硫化アリルなどの揮発成分が原因。それららが空気中に拡散しないように、冷やしてから切る、繊維に沿って素早く切る、熱を加えてから切るなど試されてはいかがでしょう。

・熱で変化する成分が多いので調理する時は切ってから30~60分ほど放置してから加熱調理をすると、栄養の損失が防げます。

・辛み成分を取るには水でさらすすのが一番ですが、有効成分を失ってしまうので、さらすのは3分ほどにするのがおすすめです。

 

■ 今月のおすすめ

ラベンダーウォーター

南フランス産真正ラベンダーの蒸留水。やわらかい香りが心と体をリラックスさせてくれます。消炎作用で夏の日焼けによる炎症を鎮めてくれます。その他にもさまざまな肌トラブルに使用でき
ます。ラベンダーウォーターで湿らせたコットンを瞼の上にのせパックすると目の疲れもすっきりします。

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ラベンダーウォーター
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7月は診察時間の変更はありません