河崎医院たより 「あけび」

ホーム > 河崎医院たより 「あけび」 > 河崎医院たより「あけび」2011年1月 22号 特集『更年期障害/冬の手トラブル』

河崎医院たより「あけび」2011年1月 22号 特集『更年期障害/冬の手トラブル』

辛卯(かのとう)、2011年がやって来ました。皆様にとって良き1年であります様、お祈り申し上げます。この年回りは既存の構造に抵抗する動きが顕著となる年とされています。果たして今年はどんな年になるのでしょうか。今回と次回は更年期障害をお届けします。

■ 更年期障害(1)

 

更年期の時期

更年期とは45歳~50歳代前半で、月経周期の異常、閉経状態がおこる時期をいいます。卵胞ホルモン(エストロゲン)が低下し、それをうながすために脳下垂体から分泌されるゴナドトロピンが上昇してきます。人によって異なりますが、数年から10年程度持続する場合もあります。二千年前に中国で書かれた『黄帝内経素問』という漢方の古典には14歳前後で初潮を迎え、49歳前後に閉経すると書いてあります。こんなに寿命が伸びても、ホルモン機能においては現在女性とそう大きく差はないようです。

更年期障害とはどんな症状でしょうか

更年期症状とは更年期の年代みられる以下のような特徴的な症状を指します。
① ホットフラッシュなどの血管運動神経症状や動悸、冷え症などの自律神経症状。
② 情緒不安定や不眠、抑うつ、頭痛などの精神神経症状。
③ 関節痛や筋肉痛、手足にこわばりなどの運動器障害。
更年期はすべての女性が通過しますが、症状が重症化した場合は更年期障害として治療の対象になります。ホットフラッシュは欧米人に多く日本人には少なく、反対に関節痛などの運動器障害は日本人の方が多いといような人種的な傾向もあります。一方、更年期に大きな不快を感じることなく経過する女性も半数程度はいるといわれています。
また精神神経症状では、中年期における環境、社会、心理的因子が影響してくることは大いに考えられます。更年期世代は子育てが一段落しても社会的責任は重く、心身は中年に差しかかって老化してきています。そこに卵巣機能低下という内分泌機能の衰弱が追い打ちをかけるので、五官や体力や自律神経の機能低下を生み、環境適応能力が劣化し、若い頃なら何でもなかった日常の業務や家庭環境などがストレスと感じられるというわけです。
近年では女性の社会進出と相まって更年期に注目が集まっていますが、一昔前までは更年期症状は病気とは見なされておらず、激しい症状の女性は人知れず悩んでいたそうですから、本当に恵まれた時代になってきました。
ホルモン補充療法も大きな選択肢の一つですが、副作用報告もあり、日本ではまだそれほど拡がっていません。むしろ漢方治療を好む風潮が強くなっていますので、次回は更年期の漢方治療についてご説明しましょう。

 

■ 冬の手トラブル

皮膚の乾燥、しもやけ、あかぎれ、など寒い時期手のトラブルでお悩みのかたは多いと思います。手は色々なものに触れたり、水にぬれたりと治療もかなり難しいことがあります。今回はしもやけ、乾燥の予防法を紹介します。

しもやけ

手や足の先、耳などが赤く腫れたような状態になり、痒みや痛みが出てきます。これは寒さによる血行障害によるもので、一日の気温が低く温度差が大きいことや、皮膚が濡れたままの状態でいると気化熱により表面の熱が奪われて冷えることなどが原因で起こります。
予防法は手足の血行をよくするためにマッサージや体操。ぬれた皮膚はすぐに拭くこと。特に手袋や靴下がぬれた時は注意です。
完全にしもやけになってしまうと強いでのマッサージや、急に熱いお湯につけることは症状を悪化させることもあるので避けてください。
予防法は手先の血行をよくするため手のグーパー体操やお湯と冷水を交互につける方法(ポイント:水よりお湯につける時間を長くしてお湯から始まりお湯で終わるようにする)、ほうれん草やいわし、オリーブ油に多く含まれるビタミンEを摂取するのもいいでしょう。 

 

乾燥肌

肌の乾燥は皮膚表面の角質内の角質細胞間脂質と皮脂が少なくなることで皮膚内の水分の蒸発を防げなくなり、多くの水分が蒸発することでおこります。手のひらは角質が厚く、毛や皮脂腺が存在せず、皮膚表面の皮脂膜が顔面などに比べてつくられにくいのです。石けんやお湯を使うこで、皮膚の脂質が奪われカサカサの乾燥した状態になるのです。

予防法はまずは保湿をすることです。こまめにハンドクリームをぬりましょう。また、洗い物をするときは綿の手袋のうえからゴム手袋をするようにします。素手でするときはお湯はできるだけ使わないようにして水かぬるま湯を使用し、洗剤は薄めたものを使いことをおすすめします。また、バランスの取れた食事、特にビタミンB2を多くとるように心がけましょう。

 

■ 今月のおすすめ

 

ハンドクリーム(シアナッツバター)

シアナッツバターとはシアの実から取れる植物油脂で不酸化脂肪酸(ステアリン酸・オレイン酸)を多く含むため高い保湿力で乾燥を防ぎます。肌に栄養を与え、炎症も抑えます。当院のオリジナルハンドクリームはこのシアナッツバターをベースにアロマの精油を加えて万能クリームと、血行改善しもやけクリームの2種類ご用意してあります。どちらも香りもよく、効果的です。手にとり体温で溶かしてからご使用ください。

201001291342000.jpg

万能クリーム/
しもやけクリーム
¥600

1月は診察時間の変更はありません。