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河崎医院たより「あけび」2010年4月 13号 特集『尿トラブル』

春欄満の4月です。植物も動物も皆が生き生きとする季節ですね。今回は『女性の尿トラブル』を特集します。高齢者だけでなく、女性には頻尿の悩みを持つ方が大勢いますので、一緒に考えましょう。

■ 尿トラブル

(1)尿トラブルの第一は頻尿

1回の尿量がどれ位かご存じですか?約200~300CCで、一日平均昼間は4~5回、夜間は2回程度までが一般的です。ただ水分摂取量や発汗量、外界の温度次第でこの回数に増減がおこります。もし夜間に3回以上、日中で9回以上ともなれば、治療対象になる頻尿と考えることができ、生活の質を落とす大きな原因として最近問題視されています。

(2)女性におこりやすい尿トラブル

女性の場合には膀胱から尿道までの距離が短いために、膀胱炎にかかりやすい傾向があります。膀胱炎の初期症状としての頻尿では排尿時不快感を伴うのが特徴です。この場合には細菌感染が原因ですので抗菌剤などの服用が必要ですが、軽度の時には猪苓湯(チョレイトウ)五淋散(ゴリンサン)も効果があります。
その他に過活動性膀胱では頻尿以外に尿意の切迫感があり、時に間に合わなくて失禁してしまうこともめずらしくありません。またくしゃみや咳などでお腹に力がかかり尿もれをおこす腹圧性尿失禁も、午後以降に頻尿が悪化するなどの特徴があります。

(3)一緒に頻尿対策を考えましょう

女性は姙娠や出産の際に骨盤内で子宮を支える筋肉や靭帯が緩くなる傾向があります。その年代はまだ若さがあるために症状は出ませんが、女性ホルモンが減少する閉経の頃から急速に骨盤底筋の緩みが強くなり、尿道括約筋力の低下と相まって頻尿や尿もれがおこりやすくなります。そのため頻尿治療の第一歩は骨盤底筋体操です。これを勤勉にするだけで症状が改善することもめずらしくありません。漢方薬としては芎帰調血湯(キュウキチョウケツイン)などの婦人薬や、真武湯(シンブトウ)といった下半身を温める薬を使います。この他、緩んだ骨盤底筋を吊り上げる手術も日帰りで行われるようになってきました。
切迫感の強い頻尿の場合には膀胱の不随意の収縮が原因ですので、一般的にはそれを抑える抗コリン薬が第一選択となります。ただ強い口渇の副作用があるので、当院では上記の体操の上、まず八味地黄丸(ハチミジオウガン)六味丸(ロクミガン)などの漢方で治療して、どうしても効果の出ない方のみに限って投薬しています。また、肥満も膀胱に負荷がかかるのでご注意ください。
鍼灸やテルミー療法、ジャーマンカモミール、エキナセアなどのハーブ茶も頻尿には優れた効果がありますので、ぜひお試し下さい。

■ 骨盤底筋体操

骨盤底筋は尿道や肛門を開いたり閉じたりする筋肉で、骨盤の底にあり、膀胱や子宮、腸などが降りてこないように下から支えている筋肉です。この筋肉が緩むことで尿漏れや頻尿が起こりやすくなります。
骨盤底筋を鍛える体操はこのような症状の軽減に効果があります。

【方法】

尿道・肛門・腟をきゅっと締めたり、緩めたりすることによって骨盤底筋が鍛える体操です。

まず、仰向けに寝て、足を肩幅に開き、両膝を軽く曲げて立て、からだをリラックスさせます。

次は、ゆっくりぎゅうっと締め、3秒間ほど静止します。その後、ゆっくり緩めます。これを2~3回くり返します。

慣れてきたら引き締める時間を5秒、10秒と少しずつ延ばしていきます。
1回5分間程度から始めて、10分~20分まで、だんだん増やしていきましょう。

ポイントはお腹や足に力が入らないようにすることです。
おしっこを我慢している感じをイメージするとわかりやすいと思います。
立ったままの姿勢や、座った姿勢でもできるので日常生活の中に取り入れ、骨盤底筋を意識していきましょう。

■ 今月のおすすめ

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今年も花粉シーズンに入り、鼻水や鼻づまりで悩んでいるかたが多いと思います。当院のアロマクリームはユーカリやティートリーなど、鼻づまりをよくしたり、鼻、喉の粘膜の炎症を抑えるもの、免疫力を上げる効果のある精油を使用しています。小鼻の周りや、鼻のなかに塗ると鼻が通ってすっきりします。香りもとても良いと好評です。
花粉症だけでなく、風邪の時やリフレッシュしたい時にも利用していただけると思います。

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4月は診察時間の変更はありません。