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河崎医院たより「あけび」2010年12月 21号 特集『お鍋の効用』

今年も師走がやってきました。それと同時に冬将軍もお出ましの季節ですね。冷え込む夜にはお鍋が一番ですので、今年最後は「お鍋の効用」をお届けします。

■ お鍋の効用

冬の寒い夜やカゼぎみだなと思った時には、温かい鍋物を食べたくなる人が多いのではないでしょうか。鍋物にはたくさんの野菜や肉、魚などを入れることができるので栄養満点、ビタミンたっぷりで、体も温まります。これらの鍋物食材には栄養だけでなく、医食同源の薬にもなる素材が沢山あります。特にカゼの初期治療には適しているものばかりですので、我が家のカゼ撃退鍋を考案してみましょう。

長ネギ

ユリ科の多年生植物に属します。冬野菜の代表であるネギの白い根茎部は白ネギとよばれ、葱白(そうはく)という漢方生薬でもあります。身体を温めおだやかに発汗させる作用を持ち、カゼを吹き飛ばします。またビタミンA、B、Cも豊富に含み、二硫化アニールによる独特の臭いは、消化液の分泌を盛んにして食欲を増進させます。

生姜

ショウガ科の多年生植物で、その根を用います。百邪(あらゆる病邪のこと)を防御する薬とされ、とくに体を温めたり、胃腸を整える働きが優れているので、多くの漢方方剤に組み込まれています。カゼのひきはじめにはとくにお勧めする食材で、少し辛めのスッキリ感を楽しみながら食べて下さい。漢薬名は「しょうきょう」と読みます。

大根

今や年中見かけるようになった大根も初冬を代表する野菜です。生ですりおろすと熱をとる作用があり、のどの痛みや痰をとるには最適です。柚子酢などともよく合いますね。また加熱すると消化を助けて、身体を温める作用があります。大根の種は莱服子(らいふくし)という漢方薬で痰を取ったり、消化を助ける薬として使われています。

銀杏

いわずと知れたイチョウの実です。硬い殻を破ると中からやわらかい実が出てきます。白果(びゃっか)とよばれる漢方薬でもあり咳止めや去痰の薬として有名ですが、多少の神経毒があるので多量に食べたり、子供に食べさせるのはよくありません。

牡蠣

カキは海のミルクとよばれるほど栄養価に富んだ食材です。ミネラルがたっぷり含まれ、体の解毒作用ももっているので、カゼ予防にはよい食材です。カキの殻は牡蛎(ぼれい)という漢方薬で、鎮静作用があります。

■ 冬のお風呂

寒い冬は温かいお風呂が楽しみですね。日本人のお風呂好きは有名です。ここで、一度お風呂の入り方を見直してみましょう。

お湯の温度

・熱めのお湯(目安42℃以上)......交感神経を刺激し、心身を活動的にさせます。
・ぬるめのお湯(目安38 ℃以下)......副交感神経を刺激し、心身をリラックスさせます。
お風呂の温度で自律神経の働きが変わってくるので、目的によって温度をかえましょう。

体の洗い方

体をスポンジでゴシゴシ洗うと乾燥の原因です。石けんをしっかり泡立てて、泡だけで洗っても皮膚の汚れは十分とれます。
洗髪はお湯で髪や頭皮の汚れをしっかり落としたあと、シャンプーを泡立ててから頭皮を指のはらでややわらかくマッサージするようにします。髪の毛には泡がつくほどで十分。リンスは頭皮にはつかないよう髪の毛だけにつけるようにします。頭皮は石けんの成分を吸収しやすいので良いものを選ぶようにしましょう。

注意点

・お酒を飲んですぐには入らないようにしましょう。お酒で血行がよくなっている上にお風呂で温まるのは危険です。
・寒い冬はあまり高温のお風呂に入らない。寒い脱衣所から急に熱いお風呂に入ると血圧が急に変化します。
・水面は心臓の高さくらいにすると心臓への負担が軽減されます。
・入浴前後には水分を取るようにする。入浴中は約500mlの汗がでています。
※特に高齢者や、血圧の高い方は気をつけましょう。

肩こり・腰痛対策

お湯の中では浮力、水圧、温熱効果により、全身の血行がよくなり筋肉の緊張による痛みをやわらげてくれます。すこし熱めのお湯に入ると筋肉疲労を和らぎます。

冷え症対策

温かいお湯と水を交互に手足にかけます。血管の収縮・拡張運動が行われ末梢血管の血流がよくなり冷えを解消できます。

 

乾燥対策

熱いお湯は皮膚を乾燥させ痒みの原因になるので、ややぬるめのお湯にさっと入るようにしましょう。

■ 今月のおすすめ

ヒマラヤの黒い宝石

ヒマラヤのブラックソルト(岩塩)です。入浴剤のようにお風呂に入れてご使用ください。老廃物を出して体の芯から暖まります。硫黄の香りが温泉気分にさせてくれます。

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ヒマラヤブラックソルト
¥630

12月29日(水) 担当:日笠
12月30日(木)~1月4日(火) 休診