人類の長い歴史にとっては“いかに飢えないか”ということこそが生き残りのためのテーマでした。そのためにたまりやすく、かつ減りやすい皮下脂肪という効率のよいエネルギー形態を体にたくわえるように進化してきたわけです。しかし今、人類史上初めての飽食の時代を迎え、この生存に役立ってきた皮下脂肪をいかに減らしていくかということが、大きな社会問題になっています。一般に総体重の30%以上を体脂肪が占めている場合を肥満といいます。肥満は皮下に脂肪がたまる皮下脂肪型肥満と腹壁内側に脂肪が沈着する内臓脂肪型肥満に大きく分類されます。最近この内臓脂肪型肥満が高血圧、糖尿病、高脂血症などの原因になりやすいということで社会問題になっています。簡易的にウエスト/ヒッブが0.8以上ならば、内臓脂肪型肥満の確率が高いと考えられ、中年太りはこのタイプが非常に多いのが特徴です。しかし内臓脂肪は皮下脂肪に比べるとつきやすい反面、減るのも早く、特にスポーツに反応しやすい性格を持っているので、日常の努力しだいで減量は可能です。人生の内に肥満細胞が増える時期は3回あります。生後1年間、13歳頃の思春期、妊娠時です。その時に脂肪細胞が増えてしまうと、その後肥満になってしまう確率が高いので、妊娠した時から子供の肥満を考えておくことが大切です。
※ 標準体重=身長(m)×身長(m)×22 |
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