漢方薬を飲まれた事のある方は、一番初めにその味と臭い、薬の量 にギョッとされた事と思います。無理もありません、長い間日本の医療は西洋薬一辺倒で、小さい頃から薬と言えば飲みやすい錠剤、無味無臭の粉薬、甘いシロップなどしか飲んだ事がないのですから。漢方薬は生薬とされる植物の根、茎、花、実や動物、鉱物資源をそのまま様々な形態にして薬として使いますので、自然界に存在する、手つかずの味そのものと言う事になります。東洋医学では、それぞれの味には意味があり、病気と対 応して食べる食品の味や薬の味を選ぶよう教えています。それが薬膳料理の考え方にも通 じています。伝承医学である漢方薬は数千年前の中国で飲まれていたのと同じ味 です。漢方の味の意味を理解し、大昔の人が教えてくれた自然な味を楽しむ気持ちになって飲んでみるというのはいかがでしょうか。