高血圧とはどの位
の血圧をいうか知っていますか?WHOの基準では収縮期血圧(以下収縮期)が160mmHg以上で拡張期血圧(以下拡張期)が95mmHg以上を高血圧と定め、収縮期が140〜160mmHgで、拡張期が90〜95mmHgのものは高血圧予備軍という事で、境界型高血圧とよんでいます。しかし70才以上になると全国平均で収縮期が160mmHg程度になりますし、ふだん正常でもちょっとしたストレスで160mmHgを越えてしまう場合も多く、この基準では相当な確率で高血圧症という病名がついてしまう事になります。
家庭用血圧計の普及に伴い、血圧の日内変動という事が広く理解されるようになってきました。健康な人では一般
的に朝活動を始めると共に高くなり、忙しい仕事中に第一のピークがあります。そして一旦さがって夜の食事と共に第二のピークを迎え、睡眠と共に低下します。その上下の差は±20〜30mmHg位
ありますが、強いストレスがあったり、疲れているとその差が50mmHg以上になることもあります。高血圧の人は普段低くても、時には収縮期が200mmHgを越えても不思議ではありません。そのような時に様々な血管障害が発病しやすくなるのです。
加齢に伴い血管には様々なカスが付着して硬く、かつ内腔は細くなって血流は悪くなります。当然生命活動に必要な血液量
を各臓器に送ろうとすると、自動的に血管の圧力を上げて、一定の血流を維持しなければならなくなります。高齢者の血圧が160mmHg程度まで上がるのは、自然の生理的反応とも考えられますが、収縮期が180mmHg以上になる場合は血管障害の危険性が高くなるので下げる方がよいでしょう。また若い世代の高血圧はある程度まで下げてやらなければ、様々な動脈硬化性疾患を起こす原因となります。
漢方薬は飲めばすぐ血圧が下がるというような強い降圧効果や速効性があるわけではありません。しかし飲んでいると、高血圧に伴う頭痛、肩こり、のぼせ等の症状を改善する力は大きく、各人の持つ体質を改善したり、補ったりしながらいつの間にか血圧が正常化し、漢方をやめても高血圧に戻らないというような症例もよく経験されます。これは西洋薬の降圧剤には見られない漢方独特の効果
です。だから程度の強い高血圧患者には最低限の西洋薬に漢方を併用したり、血圧の上がる寒い時期だけ西洋薬と併用しながら様子を見るのも、一つの方法ではないでしょか。 |
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