日本には冷えを感じる人は若い人を含めてとても多いのですが、欧米には冷え症を訴える人は極めて少ないと言われています。欧米の人は数千年にわたって、肉や乳製品を食べ続けてきた民族で、熱エネルギーの代謝効率が高く、冷えを感じにくい身体を作り上げています。それに対して日本人は米、野菜、魚のような熱エネルギーの低い食物を長年食べ続けてきたため熱効率が悪く、そのため外界からの寒冷刺激の影響を受けやすいのです。戦後50年で食生活が西洋化したといっても、何千年と受継いだ民族としての遺伝体質はそう早くは変わりません。人の体温は身体の外郭部と中核部で異なっています。中核の温度はだいたい一定であるがゆえに人は恒温動物と呼ばれますが、外郭部の温度は季節によって、生活環境によって随分変動があります。この外郭部に強い冷たさを感じるのが冷え症で、触って冷たくなくてもその人が冷たいと感じれば冷え症です。